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更新日付:2013年3月26日 県民活躍推進課
青森県女性ロールモデル 林博美さん
どんな経験も無駄ではありません。
地道な積み重ねが最高の経験となり、いつかそれが評価される日がやってきます。
林 博美さん(青森市)
【プロフィール】
民間企業勤務を経て、平成16年4月青森県消費生活センター消費生活相談員として採用。平成19年4月に同消費生活啓発サブリーダーとして採用され、平成21年4月、同次長に昇任。青森市出身。
林博美さんの主な分野 「就業・キャリアアップ」
チャレンジのきっかけは?
それまでのキャリアが活かせる仕事に転職できました。
大学卒業後、民間企業で企業戦士として働いていましたが、激務なのでもともと長く働ける業界ではありませんでした。40代に差しかかった頃、業界全体が再編する大転換期を迎え、潮時かなと感じ、思いきって辞めました。アルバイトをしながら充電していた時、ちょうど消費生活相談員の求人票を見つけ応募したところ、1年更新の非常勤職員として採用されました。3年ほど経って、正職員の公募枠ができた時に応募しましたら、無事採用が決まり、今に至っています。
消費生活相談員の仕事には、大学で学んだ法律の知識や、民間企業での経験が活かされていますね。前の仕事で宅地建物取引主任者の資格も持っていたので、アパート退去に関連したトラブルの相談にはとても役立っています。
相談員として、自分に与えられた職務を全うすることを目的に、業務上必要な資格や知識を身につけ、最新情報の収集にいつも努めました。疑問に思うことは人から聞く前に自分で調べ、それでもわからない場合は、専門家に教授してもらい、知識を習得しました。
これまでのみちのり
この仕事は、「女性でよかった」と思えます。
消費生活相談員はとても女性に向いた仕事だと思っています。
圧倒的に電話での相談が多く、しかも65歳以上の高齢者が多いという状況で、女性は、誰にも言えずに困っている人の声をすくい取り、きめ細やかなケアができるのではないでしょうか。問題を解決した時、相談者から「ありがとうございます」と言われますと、それまでの大変だった苦労が泡と消え、充実感でいっぱいになります。
性格的には人見知りで、人と接したり、人前に出ることの苦手意識が強いんです。でも、勇気を奮い起し、仕事だと割り切ってやってきました。
これまでも、目先の仕事だけをみるのではなく、全体の流れに目配り・気配りをし、人とのコミュニケーションを大切にし、事務改善や執務環境の整備なども自発的に取り組んできました。また、管理職として、組織の運営と発展ということを常に考えていますが、これからの県の消費者行政というさらに広い視野で、私たちの果たすべき役割を企画提案していかなければならないと考えています。と同時に、人材の育成に力を注ぎ、世代交代がスムーズにできるような盤石な組織を目指していきたいですね。
また、私自身キャリアを継続しているうちに、消費者問題への関心が高まり、消費者被害救済にボランティアで参加しています。これにより人脈が一層広がり、本来業務への相乗効果を得ることができました。
現在の活動状況や今後の目標など
仕事とプライベートのめりはりをつけるようにしています。
相談員として事業者と交渉する場面で、男の上司を出せと罵られたりすることもありますし、夜中に相談内容が気になって目が覚めることもよくあります。ですが、いやなことがあっても早く忘れるように努めています。
そのために、仕事とプライベートのめりはりをつけることが大事。どんなに仕事がたまっていても、土日はプライベートなことに集中するのがいいのではないでしょうか。
私の実家は農家なので、土日はもっぱら農作業です。畑にトラクタをかけたり、草取りに没頭していると、頭が空っぽになって日常を忘れることができるんです。冬は雪かきが効果的ですね。
これからチャレンジする女性へのメッセージ
どんな経験も無駄ではありません。雑務だと思っても、単純作業でもどこかで必ず活きてきますし、やがては自分の強みになります。日々の仕事を悔いなくやっていくこと、そして、知識や経験をすべて自分の中に蓄積していってほしいですね。地道で目立たないことの積み重ねが最高の経験となり、いつの日かそれが評価される日が来ると信じてほしい。自分自身が納得のできる仕事をしてきたことを誇りに思うことで、充実感が持て、幸せだと思うことができます。
そして、人を育てることです。自分を磨くのと同じレベルか、またはそれ以上に後進を育てる努力をしてほしいと思います。
平成25(2013)年3月取材
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