平成25年度青森県いきいき男女共同参画社会づくり表彰　受賞者の紹介

　県では、男女共同参画社会の実現に向けて、顕著な功績のあった方を称えるとともに、様々な分野でチャレンジし活躍する女性や、男女がともに働きやすい職場づくりに取り組む事業所を、他の模範として奨励するため、県知事表彰を実施しています。

この表彰には、長年にわたって男女共同参画社会の実現に向けた功績のあった個人を対象とする功労賞と、起業、NPO活動、地域活動及びそれらを支援する活動などに取り組む女性及び団体・グループ、女性の能力発揮、仕事と育児・介護の両立の支援などに取り組む企業等を対象とする奨励賞を設けています。

田中　弘子　氏（弘前市）

　弘前市を中心とした異業種交流団体「セミナー・ハンサムウーマン」の設立時から運営に関わっているほか、NPO法人青森県男女共同参画研究所などにおいて男女共同参画の視点で多彩な活動を続けています。
　また、地域にNPO活動を広めることで成熟した市民社会を実現するため、NPO活動をサポートする「特定非営利活動法人あおもりNPOサポートセンター」を設立し、平成19年6月から理事長として活躍しています。

【女性のチャレンジ部門】

サンフェスタいしかわ友の会（弘前市）
　平成7年、農産物の直売に関心のある女性161名で発足した「サンフェスタいしかわ友の会」は、直売活動を通じて積極的に農業経営に参画しています。
　また、地元の小中学生の職場体験の受け入れ、弘前大学の学生との協力によるイベントの発案や商品開発に取り組むなど、地域活性化にも貢献しています。

鈴木　喜代 氏（中泊町）
　平成9年から、中泊町健康ダンスサークル「べえ子ちゃん」の専任講師を務め、平成19年からは会長として女性高齢者の健康づくりや社会参加に取り組んでいます。
　最近では、知事の依頼を受けて選抜メンバーからなるBBシスターズ(米寿まで明るく元気なお姉さん)を結成し、県外で県産品のPR活動を行うなど、さらに元気に活躍しています。

土橋　美智子 氏（階上町）
　地元の自然環境を生かしたグリーン・ツーリズムに取り組む夢をかなえるため、平成17年に民宿「とまりや けやき」をオープンした後、高齢者で運営する直売所「ばばちゃのお店」を開設しました。また、地元小学生や修学旅行生の農作業体験、若手女性起業者を対象とした研修を受け入れるなど、次世代後継者の育成にも力を入れています。


【企業の職場づくり部門】

株式会社みちのく銀行（青森市）
　101支店のうち9支店が女性支店長、課長職以上の約20%が女性であり、女性登用に積極的に力を入れているほか、営業職としても女性が活躍する場を拡大しています。平成22年には女性職員のみで構成する組織、＜みちぎん＞ダイバーシティ推進チーム「スマイリリーズ」を組成し、年2回、役員への提言活動を行っています。

日本ホワイトファーム株式会社（横浜町）
　仕事と育児両立支援のための社内規程を整備し、平成21年4月から平成25年2月までの育児休業取得者は男性7名、女性41名で、女性の育児休業取得率は100%となっています。
　子の看護休暇については、1人であれば1年に6労働日、2人以上であれば12労働日を使用できるように規定しています。

弘果弘前中央青果株式会社（弘前市）
　育児休業期間中の給与3割と賞与全額を支給することで、経済的に安心して休業し、子育てできる取組を行っていることから、制度を活用する女性が増えてきています。また、第３子より出産祝金を30万円に増額し、少子化対策に会社独自に取り組んでいるほか、運動会等への参加を特別休暇とするなど、子育てへの参画を推進しています。
　
株式会社よこまち（八戸市）
　女性の育児休業取得率は100%で、また、男性1名、女性1名が介護休業を取得するなど、育児や介護に取り組みやすい職場環境づくりを推進しています。
　また、毎年、ハラスメントに関するアンケートを実施し、中間管理職以上を対象とする研修の開催や専門の相談窓口の設置など、ハラスメント防止に取り組んだ結果、若い社員の離職率が下がりました。

前列左から
　・サンフェスタいしかわ友の会（会長　相馬 由美子氏）
　・田中 弘子氏
　・青森県環境生活部長　林 哲夫
　・鈴木 喜代氏
後列左から
　・株式会社みちのく銀行(代表取締役頭取　髙田 邦洋氏)
　・株式会社よこまち（管理部長　尾崎 淳氏）
　・日本ホワイトファーム株式会社（管理本部課長代理　菊池 厚子氏）
　・弘果弘前中央青果株式会社（総務部長　大中 実氏）