令和4年度青森県いきいき男女共同参画社会づくり表彰　受賞者の紹介

　県では、男女共同参画社会の実現に向けて、顕著な功績のあった方を称えるとともに、様々な分野でチャレンジし活躍する女性や団体を、他の模範として奨励するため、県知事表彰を実施しています。

　この表彰には、長年にわたって男女共同参画社会の実現に向けた活動を積み重ねてきた個人を対象とする功労賞と、起業、NPO活動、地域活動及びそれらを支援する活動などに取り組む女性及び団体・グループを対象とする女性のチャレンジ賞を設けています。

●青森農業協同組合女性部南地域女性部
（青森市：青森農業協同組合女性部南地域女性部　部長　安田　八重子（やすた　やえこ）氏）
　青森市浪岡地域の農村女性で組織し、女性の社会的・経済的な地位の向上等を目的としながら、健全な食と農を次世代に引き継ぐための各種活動に取り組んでいます。
　りんごの剪定作業や摘果作業について、女性部主催で女性農業者を対象とした講習会を開催することで、女性も技術習得にチャレンジするという取組は、女性の積極的な経営参画につながっており、毎年新たな参加者も現れるなど、りんご栽培に積極的に関わる女性の担い手育成でりんご産地の維持に貢献しています。
　また、冬期間にミニデイサービスを開催するなど、地域に密着した活動を通して農村女性活躍の場の広がりに大きく貢献しています。

●斎藤　明子（さいとう　あきこ）氏（弘前市：弘前市食生活改善推進員会　会長）
　子どもを対象とした減塩教室の立ち上げや、県の食育活動実践プロジェクトの企画提案、市食育シンポジウムでの発表等、食生活改善活動の推進に貢献しています。
　また、「弘前市男女共同参画プラン懇話会」の委員としてパートナーシップ宣誓制度の創設に携わり、東北初となる制度の運用開始に尽力したほか、「女性の参画による防災力向上事業・避難所運営支援員」を務めるなど、男女共同参画社会の実現に向けた取組を積極的に行っています。
　令和2年11月には「栄養関係功労者（食生活改善事業功労者）厚生労働大臣表彰」を受賞されました。

●小宮　香（こみや　かおり）氏（五戸町：五戸町家庭教育応援隊　代表）
　五戸町家庭教育応援隊代表として、子どもたちや地域住民と協力し、既に地域にある資源や制度、人材を活用しながら、手軽に楽しく取り組める活動を積極的に実施し、チャレンジへのハードルを高く感じている方々に、自ら「チャレンジできそう」と思わせるモデルとなっています。
　また、子どもたちを対象とした料理体験や虫取り体験などを通じて、子どもたちのみならずその保護者も対象に、子どもの選択肢を狭めず、性別に関わりなく子ども自身の可能性を広げることにつながる活動を実施しています。
　小宮氏がイベントを企画・実行することで、様々な現場で獲得した人脈が家庭教育の場に活かされるなど、多分野において人をつなぐ役割を担う存在となっています。