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更新日付:2008年7月10日 県民生活文化課

青森県史民俗編「資料 下北」

本書の概要

田名部祭り
 本書は南部地方に続き、『民俗編』として二冊目の資料集となります。海に囲まれ、山々が発達した下北半島に暮らす人々の生活文化に、様々な観点から光を当てます。
 第1部 民俗の諸相 では、実際に下北地方に入り、そこで見て、聴いて調べた民俗事象の記録と整理を、次の九つの項目に分けて行いました。
 多くは聞き書きの成果を反映したものですが、文章だけではなく、写真、図表、楽譜なども充実しております。掲載写真の中には、今日では見られなくなった習俗を写した古写真(例えばヤマゴの生活など)もたくさんあります。
 第2部 民俗研究のあゆみ では、明治以降、民俗資料緊急調査実施までの郷土研究や民俗学の進展に沿って、この地方の民俗研究の軌跡を通覧しました。さらに、大正・昭和初期に尋常小学校・尋常高等小学校で行われた郷土研究、昔話の語り手が自ら筆をとった昔話記録、九学会連合の調査研究事業の中で宮本常一が発表した論考、下北在住の民俗学者立花勇の最初期の調査報告書など、具体的な調査研究の記録を多く収録しました。
 第3部 民俗関連の記録資料 では、下北地方の民俗の史的変遷を考える材料として、民俗事象やそれに密接に関連する史資料(文献記録)を収載しました。江戸時代後期に東北・北海道を旅行した菅江真澄の紀行文、東通村の修験者が持ち伝えた熊野本地絵巻、マタギの家に伝来する巻物、近世からいくつも版が重ねられてきた恐山境内絵図、下北に広く分布する権現舞・獅子舞の詞章本など、多様な資料を、写真をふんだんに利用して紹介します。
写真は、むつ市田名部まつり(平成18年)の様子です。

本書の構成

目次
第1部 民俗の諸相
 第一章 社会構成
 第二章 生業
 第三章 衣食住
 第四章 人生儀礼
 第五章 年中行事
 第六章 信仰
 第七章 民俗芸能 
 第八章 口承文芸
 第九章 声と音
第2部 民俗研究のあゆみ
第3部 民俗関連の記録資料

体裁 A4判 オールカラー・約780ページ
平成19年(2007)3月31日発行

編集・執筆 小池淳一・大湯卓二・小熊健・昆政明・佐々木達司・外崎純一・豊島秀範・成田敏・三浦貞栄治・大川則子・小野寺節子・小山隆秀・門屋光昭・北川達男・久保孝夫・古川実・櫻庭俊美・嶋田忠一・鈴木岩弓・須田学・新田寿弘・長谷川方子・花部英雄・御船達雄・村上直人・山田厳子・大村達郎
編集・執筆補助 清野耕司・村中健大・堀内久子

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この記事についてのお問い合わせ

環境生活部 県民生活文化課 文化・NPO活動支援グループ(県史担当)
電話:017-734-9238  FAX:017-734-8046

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