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更新日付:2017年6月16日 県民生活文化課

青森県史資料編考古1「旧石器・縄文草創期~中期」

本書の概要

 本巻は、旧石器時代と縄文時代草創期から中期の県内の主要な遺跡について、全ページカラーで写真や図版を多数掲載して紹介するとともに、遺構や遺物などで重要な項目を解説しています。

 本県では、後期旧石器時代から東通村物見台遺跡、つがる市丸山遺跡など、人が生活した痕跡が残されています。

 縄文時代草創期には、外ヶ浜町大平山元Ⅰ遺跡から日本で最古の土器が出土し、早期には、本県太平洋側に八戸市長七谷地貝塚・三沢市野口貝塚など多数の貝塚がつくられます。前期中頃以降、青森市三内丸山遺跡に代表される円筒土器文化は、北海道渡島半島から東北地方北部まで文化圏を形成し、八戸市畑内遺跡・笹の沢(3)遺跡・六ヶ所村富ノ沢(1)・(2)・(3)遺跡など、多数の堅穴住居跡・貯蔵穴群・道路跡と土坑墓などをもつ大規模な集落がつくられました。

 また、北海道の黒曜石・新潟県糸魚川のヒスイなど、他地域との交流が活発になった時期でもあります。さらに、クリや漆の利用など植物を管理・栽培したことも明らかになっており、青森市石渡小谷(4)遺跡や野辺地町向田(18)遺跡などから漆器や漆製品も出土しています。

本書の構成

第Ⅰ部 旧石器時代

第一章 時代概説
自然環境、研究史、石器の変遷などの項目を通じて、旧石器時代について解説しています。
第二章 遺跡編
外ヶ浜町大平山元Ⅱ・Ⅲ遺跡や三沢市五川目(6)遺跡、八戸市田向冷水遺跡、東通村安部遺跡など、本県の旧石器時代を代表する遺跡を紹介します。

第Ⅱ部 縄文時代草創期から中期

第一章 時代概説
自然環境や土器の編年、集落の移り変わり、生業などの項目を通じて、縄文時代のはじまりである草創期から中期について解説しています。
第二章 遺跡編
青森県を津軽・南部・下北という三地域に分け、青森市三内丸山遺跡やつがる市石神遺跡、八戸市一王寺(1)遺跡、むつ市最花遺跡などの代表的な遺跡約180を紹介します。
第三章 各論
第1節遺構では、住居跡・水場・貯蔵穴・墓・捨て場の項目について、第2節遺物では、土器・石器・骨角器・木製品などの考古資料の解説をしています。
体裁 A4判、オールカラー、約730ページ
平成29年(2017)3月31日発行

編集
福田友之・藤沼邦彦・関根達人・三宅徹也・工藤竹久・伊藤由美子・高橋沙織・堀内久子

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この記事についてのお問い合わせ

環境生活部 県民生活文化課 文化・NPO活動支援グループ(県史担当)
電話:017-734-9238  FAX:017-734-8046

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