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更新日付:2017年3月28日 地域生活文化課

青森県史資料編近現代8「日記」

本書の概要

戦前の青森県庁
 本巻は、明治初頭からアジア・太平洋戦争の敗戦前後にかけて、全部で17点の日記を翻刻したものです。
 これまでも『青森県史』資料編近現代では、いくつか日記を掲載していましたが、本巻のように幅広い時代にわたり、多種多様な執筆者の日記を集大成した資料集は、青森県内ではもちろん、全国的に見ても大変珍しいと思います。
 日記は、日々の生活を書き残す行為と所産を意味します。基本的には個人や団体の歩みを記したものといえますが、同時に時代の流れをつかむことができる歴史的資料でもあるのです。

 本巻では、17点の日記を4つの時代に分けて掲載しました。

 
《第一章》 近代と戦争 -明治期-
 明治期の政治家の日記と、日清・日露戦争へ出征した軍人将兵の応召日記を掲載しました。
 資料の少ない時代だけに、日記は貴重な歴史資料としての価値を発揮しています。
《第二章》 地域の情景 -大正期-  漁業や鉱業に携わった人々の書いた業務日誌と、佐井村の福浦で保存されていた青年団の貴重な記録日誌を掲載しました。企業や団体の関係者が記録した日記も、時代の姿を映し出す大切な歴史資料になります。
《第三章》 移り行く生活 -昭和期(1)-  教師や政治家として長年職場に携わった人の書き残した日記を掲載しました。日記を通読することで、移りゆく生活を感じることができるのではないでしょうか。
 このほか、書き手としては数の少ない女性の日記と、三本木原国営開墾の歴史を明らかにした公務日誌も掲載しました。
《第四章》 敗戦の日をはさんで ―昭和期(2)―
 敗戦前後の時代を通じ、未曾有の戦争を体験した軍人将兵や教師の日記を掲載しました。学校日誌に基づいて書かれた三戸小学校の沿革誌も貴重な資料です。これらの日記を通じて改めて戦争を考えてもらえれば幸いです。


 人々が書き残した日記を通じて、文書や新聞などではうかがえない青森県の近現代史が見えてくると思います。パソコン等のなかった時代の日記は、基本的に手書きで書かれているものがほとんどです。書き手の思いが少しでも伝わるよう、資料解説の一部に日記の表紙や紙面を写真版で掲載しました。カラーの口絵には、日記に関連する写真情報を掲載しました。日記を読みながら写真も楽しんでいただければと思います。

※写真は、三浦茂雄日記(三浦光夫氏所蔵・木村潤子撮影)です。
 約80年間にわたって書き綴られてきた膨大な日記群で、「当用日記」と称される日記帳だけでなく、ノートを活用したもの、和綴じの簿冊に書かれたものなど、様々な形態の日記が存在します。

本書の構成

目次
 第一章 近代と戦争 ―明治期―
 第二章 地域の情景 ―明治末期から大正期―
 第三章 移り行く生活 ―昭和期(1)―
 第四章 敗戦の日をはさんで ―昭和期(2)―
 
体裁 A4判、約840ページ
平成29年(2017)3月15日発行

編集
小岩信竹・河西英通・脇野博・佐藤三三・小泉敦・荒井悦郎・宮本利行・中園美穂
中園裕・野々宮愛子・葛西優花

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環境生活部 県民生活文化課 文化・NPO活動支援グループ(県史担当)
電話:017-734-9238  FAX:017-734-8046

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