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知事記者会見(定例)/令和2年8月4日/庁議報告ほか

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知事記者会見録

会見日時:令和2年8月4日火曜日 11時15分~11時45分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

〇幹事社
 まず知事の方から庁議案件等について報告をお願いします。

〇知事
 まず、お盆休みの帰省についてです。
 8月に入り、間もなくお盆休みを迎えます。
 県外にお住まいの本県出身者の皆さま方には、この4月に緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受けて、大変心苦しいことではありましたが、ゴールデンウィーク期間中の帰省を我満いただいたところであります。
 感染症への対応が長期化する中、首都圏等で暮らす皆さま方におかれては、再びの感染拡大により、人との接触にストレスを感じるなど、人間関係も希薄なものになりつつあると思うところです。
 このような方々が、「ふるさと青森」でご家族・ご親戚・ご友人の温かさに触れ、大切な「ふるさとの絆」を確かなものとして感じる、そうした機会が奪われてしまうことは、大変残念なことだと思っています。
 新型コロナウイルス感染症については、首都圏や大都市圏を中心に感染者が増加するなど厳しい状況が続いていますが、遠く離れ、ふるさとに思いをはせる方々のお気持ちを拝察するに、私としては、現状においてはこのお盆休み期間中の帰省について、一律に自粛をお願いすることはできる限り避けたいと考えています。
 帰省を予定している方々におかれては、大切なご家族等の健康を守るためにも、ご自身の体調を確認するとともに、感染拡大地域での行動歴などを十分に考慮し、ご家族等と相談の上、それぞれ慎重に判断をしていただきたいと思っています。
 そして帰省中においては、「3密」の回避やマスク着用などの基本的な感染防止対策の徹底をはじめ、発熱など、体調がすぐれない場合には外出を自粛していただくほか、大人数での会食・飲み会や、重症化リスクの高い高齢のご家族の方等と会う際には特に気をつけていただくなど、感染リスクに細心の注意を払った慎重な行動をお願いします。
 また、県民の皆さま方には、帰省される方々を温かい心で受け入れていただくことをお願いします。
 なお、政府においては、週内にも新型コロナウイルス感染症対策分科会を開催し、お盆の帰省に係る注意喚起等についても議論するとされていることから、県としてはこの動向を注意深く見極めてまいりたいと考えています。
 この夏休み・お盆休みが、本県における感染拡大の発端とならないよう、お一人お一人が「思いやりの心」を持ちつつ、「自分で自分の身を守る」こと、これも意識して行動してくださるようお願いします。
 続いて、庁議案件についてです。
 まず、白神山地の体験プログラムです。
 本日の庁議において報告がありました「白神山地体験プログラム利用促進キャンペーン」の実施についてです。県では、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ白神地域の経済回復や、県民の皆さま方等の心身リフレッシュ、また世界自然遺産白神山地の価値や魅力を再認識していただくため、今月1日から来年の3月15日までの間、白神山地体験プログラム予約サイト「白神カレンダー」から、トレッキングやカヌー、川下りなどの体験プログラムを予約し、体験すると、利用料金が半額または定額割引となるキャンペーンを実施しています。
 キャンペーンでは、白神山地周辺地域の伝統工芸「西こぎん模様」でデザインしたオリジナル手ぬぐいやTシャツをプレゼントする特典もあります。
 詳しくは、キャンペーンチラシや県のホームページなどをご覧ください。
 青森県内には素晴らしい自然が豊富にありますので、県民の皆さま方におかれては、この機会にぜひ、白神山地の体験プログラムをご利用いただき、世界自然遺産白神山地の大自然を満喫してリフレッシュしていただければと思います。
 続いて、青い森鉄道の利用促進に向けて、現在発売中のお得な切符をご紹介します。
 1点目は、青い森鉄道全線が連続する2日間乗り放題となる「夏祭りツーデーパス」です。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で夏祭りを控えている地域が多いわけですが、県内移動や観光の需要喚起につながればと、今回、発売したものです。8月1日から10月1日までの期間中、2日間乗り放題で、中学生以上の大人3,570円、子ども1,790円と、お得な切符です。
 2点目としては、土日祝日に青い森鉄道全線が1日乗り放題となる「青い森ワンデーパス」が、8月中は毎日ご利用いただけます。さらに、この青い森鉄道全線が1日乗り放題となる乗車券と、浅虫水族館の入場券がセットになった「あさむし水族館きっぷフリータイプ」も、8月は毎日利用でき、値段も8月中は通常より安く販売しています。
 夏休み中のお出掛けには、お得な切符で青い森鉄道をぜひご利用ください。

〇幹事社
 幹事社からの質問は2点あります。
 1点目としては、東京を除外した国の「Go Toトラベルキャンペーン」が7月22日から始まりましたが、全国各地の自治体から批判が相次ぐなど、論争を巻き起こしています。
 人の移動が多くなるお盆期間が迫っていますが、東京への観光や本県への帰省などについての考え方と、注意を呼び掛けるお考えがあるかどうか、教えていただきたいと思います。

〇知事
 新型コロナウイルス感染症の発生状況は、首都圏や大都市圏を中心に増加をしています。全国的にも再び広がりが見られることから、県としても感染者の推移についてしっかりと注視していくとともに、県内の感染状況等を継続的に監視し、その変化に応じて、迅速かつ適切に感染拡大防止の取組を行っていく必要があると考えています。
 そこで、他県への移動を予定している方々におかれては、移動先の状況を踏まえ慎重に判断していただくとともに、移動に際してはご自身の感染予防対策の徹底はもとより、立ち寄り先の感染防止策が徹底されているかということもご留意の上、慎重な行動を取っていただきたいと考えています。
 また、私としては、現状においてはこのお盆休み中の帰省について一律に自粛をお願いすることはできる限り避けたいと考えていますが、帰省を予定されている方々におかれては、大切なご家族等の健康を守るためにも、ご自身の体調確認をするとともに、感染拡大地域での行動歴などを十分に考慮し、ご家族等と相談の上、慎重にご判断いただきたいと思っています。
 そして帰省中においては、「3密」の回避やマスク着用などの基本的な感染防止対策の徹底をはじめ、発熱など体調がすぐれない場合には外出を自粛していただくほか、大人数での会食・飲み会といった場面等では十分注意していただき、また重症化リスクの高い高齢のご家族等とお会いする際には特に気を付けるなど、感染リスクに細心の注意を払い、慎重な行動を取っていただくよう、お願いします。
 また、県民の皆さま方には、帰省される方々を温かい心で受け入れていただくことをお願いします。
 いずれにせよ、政府において週内にも新型コロナウイルス感染症対策分科会を開催して、お盆の帰省に係る注意喚起等について議論するとされていることから、県としては、この動向を注意深く見極めてまいりたいと考えているところです。

〇幹事社
 2点目としては、農林水産省は、先日りんご黒星病の治療効果のある新たな殺菌剤を農薬として登録しました。黒星病は2018年に津軽地域で多発し、登録が急がれてきましたが、今回登録されたことに対する知事のコメントと、本県のりんご産業に資する期待について教えてください。

〇知事
 関係省庁はもちろんのこと、製造元の日本曹達さんには、本当にご苦労をおかけしました。本当に早い対応をしていただいたんですけれども、少し順を追ってお話をさせていただきます。
 りんご黒星病の防除の要となります新規防除薬剤につきましては、生産現場からの強い要望を受けまして、県議会とも連携しながら、私自身、国や農薬メーカーに対し、一刻も早い登録を強く要請してきた経緯がございましたので、今般、申請から1年3か月という非常に短期間で農薬が登録されたことを大変うれしく思っています。
 また、製造元の日本曹達株式会社からは、来年、春からのりんごの生産に間に合うよう、わざわざ青森県向けにラインも変えて、必要な分量の製造に万全を期していると伺っていまして、ご尽力に大変感謝申し上げたいと思います。
 「りんご産業への期待」ということで申し上げると、県産りんごが青森ブランドとして、今後とも国内外の消費者の皆さま方に選ばれていくためには、何といっても高品質・安定生産が基本となると考えています。りんご生産者に大きな脅威と多大な負担を強いてきましたりんご黒星病に対して、治療効果をもつ新規防除薬剤が使用できるようになるわけですが、この貴重な薬剤に耐性菌を発生させずに長期に活用できるよう、効果的な使用方法について、生産者、関係団体としっかり情報共有をしていきますし、基本である耕種的防除、このことについても生産者の皆さまにはぜひ心掛けていただきたいと思っています。
 そして、今般のコロナ禍の中におきましても、昨日、初競りが行われましたが、りんごの需要、価格は堅調であります。来年産以降、新たな防除体系の下で高品質りんご生産に関係者一丸で取り組みまして、国内外に売り込んでいくことが、今後とも、本県りんご産業を「地域の経済を回す」産業として発展させていくことにつながるものと期待しています。 10月、「トキ」が出る頃、我々販売部隊としては山場を迎えますが、台風などの被害がなく、世界最高品質の青森りんごの生産が続いていくことを期待しています。あと摘果につきましてもご協力をお願いします。

〇記者
 先日、日本原燃(株)の増田社長から六ヶ所再処理工場の事業変更許可について報告があったかと思います。安全審査の正式合格について、今後、稼働に向けた手続きが本格化すると思いますが、県として事業者に対して、どのようなことを望みますか。

〇知事
 これから建設の許可とか、いろいろあるんですが、まずは一つの区切りということで少しお話させていただきます。
 この度の許可は、六ヶ所再処理工場の基本的設計方針の妥当性が確認されたものと受け止めています。
 今後も、再処理工場のしゅん工に向けましては、設計及び工事の計画の認可でありますとか、安全対策工事というものが控えていることから、これらの対応に力を尽くすことはもとより、更なる安全性の向上に向けて、自ら一層の責任と使命感を持って、不断の努力を続けていただくこと、また、継続的かつ丁寧な品質保証活動、現場で工事をした際の事故等の発生防止対策、危険予知活動や教育訓練、そういうことをしっかりとやって、より一層緊張感をもって取り組むことを日本原燃株式会社には求めたいと思っております。
 県としては、今後を注視していきたいと思っています。

〇記者
 冒頭、知事が話されたお盆時期の帰省についてお伺いします。
 さきほど、県民に対して、温かい目で接してほしいとご発言があったと思いますが、これまで感染者の方へ誹謗中傷があったという話を聞いています。県民の方が、あまり過大にならないよう、どういう意識や知識を持って迎え入れればいいのか教えていただけますか。

〇知事
 まず、申し上げたいのは、帰省する方々においては、「3密」を避けるとか、それからおじいちゃん、おばあちゃんに接する場面において自分自身の体調であるとか、さまざま注意してほしいです。また、施設などに入る場合、その施設の注意事項がありますよね。守るべきルールとか。それをきちんと守っていただきたい。
 これまで県が案内してきた、マスクをしたり、体温を測ったりとか、さまざまな基本的なことをしていても、感染してしまい全く症状が出ないという場合が、特に若い方にはあったりします。だからこそ基本的な「3密」を避けるとか、距離をとるなどのことを徹底して欲しいです。
 ゴールデンウィークの頃は、就職や進学を機に県外に出ていた方や花見で帰って来たいと思っていた方々に、今回だけは、帰省を我慢していただきたいとお願いした経緯があります。それぞれ友達や親戚には、やはり会いたいものですし、そういう意味でお盆はとても重要な機会だと思います。
 だからこそ、帰省される方々はものすごく注意をして帰ってきてくれると信じていますし、そういう方々に対して、「よく帰って来た」、「よく元気で来てくれた」、「これからも一緒にコロナに気を付けながら共に頑張っていこう」、「青森のことを心配してくれていただろうけれども、こうして皆で頑張っているよ」と。そういう気持ちを持ってほしいです。
 行動には注意してほしいですけれど、それぞれがコロナ流行前の、ごく普通にやり取りをしていた時の気持ちで、お友達やご親戚、関係のある方々に接していただきたいと思っています。

〇記者
 昨日、むつ市の宮下市長がYouTubeで、市内へのお盆の帰省は控えてほしいと話をされたようです。
 自治体の中では病床数の関係などから、帰省に対して非常に警戒しているところもあると思います。県内で帰省を自粛してほしいという自治体があることに関して、知事の見解を伺います。

〇知事
 それぞれのお考えで、それぞれの思いということをお話されているということだと思います。
 私としては、県としてコロナ軽症者の受け入れ用にホテルを準備したり、病床数を増やしたりと、さまざまコロナへの対応を進めてきた経緯があります。そういったことを総合的に考えた中において、とにかく現時点では、お互いに注意をしながら行き来をしましょうと思っています。
 我々はこれまで、さまざまな対応パターンを経験してきましたので、状況に合わせて対応をしていきたいと思いますし、対応できると思っています。

〇記者
 再処理工場についてです。
 核燃料サイクル協議会について、以前、経産大臣がいらっしゃった時にしかるべき時期にという話をされましたが、今回、大きくステップが進んだと思うんですが、改めて核燃料サイクル協議会について要請する時期など考えを教えてください。

〇知事
 ステップが進んだとか、いろいろな考えがあると思いますが、先ほどもお話をしたとおり、実際の工場の段取りなどさまざまなこと、例えば1ヶ月くらい経ったらまたいろいろ考えてくるという話もありましたし、まだしかるべき状況ではないと思っています。
 ただ、大臣に対しましては、言っておかないと、言わなかったから開催しないと言われても困りますから、久しぶりにお見えになったタイミングで、きっちりとお話させていただいたところです。
 この件は、もう少し見極めていく状況かなと思っています。

〇記者
 今、話に出た、1ヶ月後に全体の工程を見直すという日本原燃の社長の話もありましたが、今後さらに完工時期延長となれば、県としても計画に影響を及ぼすことになると思いますが、それに関して、完工時期について原燃に要望することはありますか。

〇知事
 事情はそれぞれあるのは分かりますが、これまでも延期してきた中で言いたいことは、スケジュールありきではなく確実に安全ということ。先ほどの質問にもお答えしましたが、丁寧にちゃんとやるということだと思うんですね。

〇記者
 過疎法についてです。過疎地域はそれぞれ地域医療など、過疎債を発行して使われていると思うのですが、新法に向けて動いていますけれども、指定地域から除外された場合、大変困ることになると思うのですが、国への要望はどのようになりますか。

〇知事
 知事会で一度まとまった後でも、それぞれの状況があるわけです。ただ我々のような過疎地にとっては、今の状況を守ってもらうことと、いわゆる過疎債等の枠は確保したんだけれども、その過疎の条件などについては、今後、法律を含めて話を進めることになっています。
 さまざまな考え方、意見等がありますが、やはり我々、真に過疎を知り、真に過疎で苦労をしてきた人間の思いというものを主張しながら、良い形でまとまっていくものと思います。
 6月の全国知事会の際も、我々の思いを伝えたという気持ちですが、我々の主張を理解してもらい、必ず主張は通していきます。

 最後に、お盆になりますから、可能であれば皆さま方もそれぞれのふるさとに帰省していただき、コロナと戦いながらも、それぞれの心を失わない、そういう思いです。健康や経済など、本当にいろいろと奪われましたけれども、心まで奪われてはいけないという思いです。
 お互いそれぞれのふるさとで心を取り戻す、その期間になればいいなと思っています。
 新型コロナウイルス感染症への対応、対策は十分にこれからも進めてまいります。
 ありがとうございました。

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