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更新日付:2021年12月17日 上北地域県民局地域連携部

上北元気人第1回~松本茶舗 松本柳太郎さん

  • 松本さん
     上北地域で活躍する地域のキーパーソンを紹介し、地域を元気にしていく活動を応援する「上北元気人」。
    記念すべき第1回は、十和田市の松本柳太郎さんです。(取材日2021年10月4日)

自己紹介

1908年創業の松本茶舗の4代目。初代はお茶だけ扱っていたけれども、代が替わって、茶道具、キッチングッズ、そして4代目になったら、アートにも幅が広がった。
  • 松本茶舗外観
    十和田市アーケード街に面する松本茶舗

これまでどういったことをやってきましたか?

十和田市に現代美術館ができたことは、この街の大きな転換点だったと思う。美術館ができてから、この商店街では集客イベントをあまりやらなくなった。それまでは道路規制を利用したイベントをやると、毎回同じ頃に同じ顔の人が来て、終了時間になったらピタリと誰もいなくなっていたのだが、それからは年間十数万人ともいわれる各地からの美術館への来館者の導線を作ればいいということに気づいた。
 当店では店内に現代アート作品を展示している。美術館を楽しんで一服した折に、職員に街にもおもしろいものがあると案内されて来る人もいる。しかし実は半信半疑で向かってくる。「アートによるまちづくり」なんていったって、つまらない絵かなんかを褒めたりしなきゃいけないのも億劫だ。実際、そんなことを考えながら店の前まで来て、店構えも想像していたものと違い引き返す人も多い。おもいきって店内に入ると、商品構成はローカルでドメスティックなのに、突然驚くような現代アートが現れたり、商品の並びに常設作家の可愛らしいアートが鎮座していたり、日常と非日常のギャップが激しくある。アートファンからは、農村の廃校になった小学校を拠点にした展示等は見てきたが、ここは生活とアートが共存する現場だと言われることもある。
他の店もやればいいじゃないかと言われるが、美術館が出来て2年目くらいの時は、美術館の方でレジデンス・アーティストにお願いして、商店街に作品を展示したりしたが、作品の管理とかを負担に思う人もいて、思うようにはいかないようだ。
  • 松本さん
    店内地下室の先には...?

これからやっていきたいことがあったら、教えてください。

今はコロナで出来なくなっているが、シャベリ場屋台を再開したい。この街の住民と移住者とのつながりを作るという主旨のもと、アーティスト栗林隆制作の屋台を囲んで、月一回参加者持ち寄りの飲み会をやっていて、毎回結構な人数が集まって活気ある情報交換の場となっている。移住して来てくれた個人やご家族には安心して定住してもらえるよう知恵を出し合いたい。ウマジンを制作したイラストレイターの安斉さんを初めとして建築関係やデザイナー、ウェブデザイナーが増えていて、地元と都会の仕事をこなしているようだ。
 また新たな作品の展示もご縁があれば嬉しい。しかし作品が増えてくると、「店長から館長になる」のかという冗談も聞くが、当店はあくまで、ローカルでドメスティックな店内と現代アートの共存あるいは対峙が肝なのだ。

読者へ一言メッセージ

 十和田が客観的にどういう土地に見えるかというのは、私には分かる部分と分からない部分があるが、今は、どこの地方都市も状況はそんなに違わないと思う。しかしその中で、何故十和田に移住を希望する人がいるのか。いうまでもなく国立公園十和田湖と奥入瀬があり、日本三大開拓地であり、また東北の端っこの線路もない街にも拘らず、現代美術館があり、企画展のたびにアーティストや関係者が来訪し、もちろん各地からの観光客(コロナ禍以前は実に海外客の方が多い日も稀ではなかった)が訪れ、著名な建築家(西沢立衛氏、安藤忠雄氏、隈研吾氏)が作った公共建築が街中に至近距離にあり、建築ツアーのルートにもなっていて魅力ある街に思えるようだ。
 美術館が出来て、何が変わったのか?とよく聞かれる。以前は空き地ができるとディベロッパーが出店する話が立ち上がったものだが、そういうことはもうない。これからは空き店舗の外観を変えぬまま、扉を開けると~ナントイウコトデショウ~そこはアーティストが展示したり手を加えたゲストハウスではありませんか、、という方がサステナブルな夢として健全だ。古い街がどういう風になっていくのか、どう景色が変わっていくのか、地元の商店主として生きているうちに見てみたい。

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上北地域県民局地域連携部
電話:0176-22-8111(内線367)  FAX:0176-22-8198

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