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更新日付:2010年10月27日 保健衛生課

新型インフルエンザ(A/H1N1)対策に係る検証結果

2009年秋冬の流行状況

(1)本県におけるインフルエンザの流行 
 例年は、12~1月に定点あたり患者報告数が流行入りの指標である1.0人を超え、1~2月にはピークとなり、3~4月には1.0人を下回って終息しています。
 しかし、昨シーズンは、7月に本県でも初めて新型インフルエンザ(A/H1N1)の患者が確認され、9月下旬に1.8人と流行入りし、10月下旬には37.5人、11月下旬にピークの46.6人となり、その後、2月中旬に0.8人となり、例年よりピークが2~3か月早いなど、その流行時期は、例年とは異なるものでした。
(2)検出されたウイルス
 全国的に検出されたウイルスは、ほとんどがA/H1N1であり、その症状は季節性とほぼ同様で、呼吸器疾患等を有する者を中心に、一部重症化する例も見られたものの、多くの感染者は軽症のまま回復しており、全国の死亡者数は202人(うち本県は3人)でした。
(3)医療機関を受診した患者数 
 本県では、約13万人(県人口の約10%)と推計されることから、県民の一定数、特に受診した割合が高かった15歳未満の年齢層を中心に、A/H1N1の感染者は、ある程度の免疫を獲得しているものと考えられます。
(4)本年の4月以降10月20日までの流行状況
 全国の幾つかの学校等においてインフルエンザの散発的な発生が報告されているものの、流行入りしている地域はなく、昨シーズンのように例年と異なる流行の兆候は見られていません。
 また、本年検出されたウイルスは、A/H1N1と季節性(A香港型、B型)とが混在しており、複数のウイルスが混在して流行するという例年と同様のパターンに戻りつつあるようです。
(5)現在の免疫の状況
 なお、これら国内の報告の中には、昨シーズンにAH1pdmワクチンを接種していても、本年にA/H1N1に感染したとの報告があることから、本県でも約27万5千人(県人口の約20%)がA/H1N1ワクチンを接種したものの、現時点では、ワクチン接種による免疫が低下してきているものと考えられます。
(6)現在の海外の状況
 一方、現在の海外の状況を見ると、香港ではA香港型の割合が、A/H1N1を越えて増加し、それに伴い乳幼児と高齢者の入院患者数が増加していると報告されています。また、ニュージーランドやインドでは、A/H1N1が再流行し、昨シーズンの流行規模が小さかった地域の中には、昨年以上の流行規模となって地域もあると報告があがってきています。

新型インフルエンザ(A/H1N1)対策に係る検証結果

 平成21年4月に発生した新型インフルエンザにおける県の対策の検証結果をまとめました。今後、この検証結果を基に、新型インフルエンザ対策行動計画及び各マニュアルを策定していきます。

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