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更新日付:2010年10月12日 地域生活文化課

青森県史文化財編「美術工芸」

本書の概要

 本書は、史上初めての青森県の美術工芸全体を通観する試みです。
 本県の造形文化については、近現代の一部の美術や津軽塗りなどを除けば、ほとんど知られていないことばかりでしたが、県史編さん事業を通じて詳細な調査を重ね、大きな成果を県民の皆さんにお伝えできると思います。
 まず、県内出土の縄文時代の遺物を造形文化遺産として見直す斬新な試みから始まります。次に、古代中世の造形として、県内各地に所在する仏像彫刻や舞楽面、国宝櫛引八幡宮所蔵甲冑を採りあげ、本県にも全国的に注目される中世のすぐれた彫刻や工芸が存在することを詳しく説明します。
 幅広い造形活動が盛んになった近世では、弘前藩、八戸藩、盛岡藩における御抱え絵師や民間の絵師の活動とその作品、大名家や寺社などに伝わった絵画、そして多様な民間仏をはじめとした仏像彫刻、鋳物、漆器などについて記します。特に青森県内のすべての寺院を調査した成果は全国に誇る報告です。
 そして、明治初期から平成の現代に至るまで、版画、絵画、写真、彫刻などさまざまな分野で多様な作品を残したあおもりの美術家たちの活動を振り返り、青森県の近代美術とは何かを理解していただくことができます。
 さらに、津軽塗に代表される漆工芸、こぎん刺し、菱刺しなどの本県が世界に誇る染織工芸の特徴と魅力を詳しく分析します。加えて、初めてまとめられた縄文から現代までの青森県陶芸の歴史は必ずや多くの方々の関心をひくことと思います。
 1000点を超える美しいカラー写真で縄文から現代に至る青森の造形を見通すことができるのは本書のもう一つの魅力で、他県の自治体史に例を見ない豪華な造形カタログと言うことができます。青森県の造形が豊かですばらしい世界に誇り得ることをぜひ本書を通じて体験していただきたいと願っています。

本書の構成

目次

序 章 青森の色と形
第1章 縄文時代の造形
第2章 古代中世の造形
第3章 近世の造形
第4章 近現代の造形
第5章 工芸の展開
史料編

体裁 A4判 約700ページ 平成22年9月発行

編集・執筆 須藤弘敏・池田宏・佐藤武司・田沢裕賀・對馬恵美子・長岡由美子・濱田淑子・藤沼邦彦・関根達人・飯田美苗・橋本芳弘・池田亨・石井りえ・板倉容子・大池亜希子・太田原慶子・小原茂・菅野晶・工藤健志・小林祐子・高橋しげみ・原田一敏・三好徹

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環境生活部 県民生活文化課 文化・NPO活動支援グループ(県史担当)
電話:017-734-9238  FAX:017-734-8046

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