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更新日付:2020年11月6日 青森県環境保健センター

理化学部 - 輸出ホタテガイ生産海域モニタリング検査

輸出ホタテガイ生産海域モニタリング検査
 本県においてホタテガイは主要な水産食品の一つですが、平成2年からEU(欧州連合)により我が国のホタテガイは輸入禁止措置をとられていました。その後、平成6年4月に解禁となり、それに伴い厚生省では「対EU輸出ホタテガイ等の取扱い要領」をまとめました。これを受けて当センターでは、平成6年度から生産海域の監視を目的に陸奥湾産ホタテガイのモニタリング検査を実施してきました。
 しかし、平成7年3月に行われたEU査察の結果、ホタテ加工場の衛生管理体制の不備を理由に、同年4月から再び禁輸措置がとられました。このため、早期解禁をめざし国、県が一丸となって指摘事項の改善、整備等に努めてきた結果、禁輸解除に向け平成13年9月に行われたEU査察において、加工施設及び管理体制がEUの定める要件を満たしているとして輸入再開が認められました(平成14年6月21日禁輸解除)。
 なお、平成7年のEU査察時には、当センターもモニタリング検査を担当する検査機関として査察対象になり、GLP対応による検査が必要であると指摘されたため、ホタテガイモニタリングに関しては平成8年度からGLPを導入し検査を実施してきました。その結果、平成13年に行われた査察においては、検査体制等に関して一定の評価を受け、禁輸解除実現の一因になったものと考えられます。
 ホタテガイモニタリング検査では、「英国、欧州連合、スイス及びノルウェー向け輸出水産食品の取扱要綱」に基づき、生産海域である陸奥湾東部海域1定点について、貝毒、微生物、毒素産生性プランクトン及び環境汚染物質検査を実施しています。
 令和2年度からの検査体制において、当センターでは記憶喪失性貝毒については、EU向けホタテガイの採捕期間中(12月~3月)に月1回検査を実施しており、環境汚染物質については、年1回(11月)、総水銀、カドミウム、鉛、多環芳香族炭化水素(PAH4)の検査を実施しています。
◎ 貝毒について紹介します。
  • 貝毒
 ホタテガイの貝毒には主に下痢性貝毒、麻痺性貝毒及び記憶喪失性貝毒があります。
 下痢性貝毒はその名の通り下痢が主な症状で、死に至ることはありませんが、麻痺性貝毒は麻痺を主な症状としてひどい時は呼吸麻痺で死亡することもあります。
 下痢性貝毒も麻痺性貝毒も渦鞭毛藻のプランクトンが原因と考えられていますが、有毒なプランクトンを貝が摂取することによって毒化します。主に中腸腺に毒が蓄積されています。
 下痢性貝毒の測定は、抽出や精製を行った後、液体クロマトグラフ-タンデム型質量分析計(LC/MS/MS)により測定します。
 麻痺性貝毒の測定はマウス試験により行いますが、マウスの腹腔内に抽出溶液を投与後、マウスが死に至る時間により毒力を測定しています。試験で貝毒が検出された際には、国際的に認められたAOAC法に準じて毒の標準品により確認検査を実施することになっています。
 記憶喪失性貝毒は重症のときは記憶喪失になったり、ひどい時は死亡したりします。原因プランクトンは珪藻という種類です。毒成分はドウモイ酸という、一種のアミノ酸です。日本での発症例はありませんが、欧米等では検出され問題となっている貝毒です。
 記憶喪失性貝毒の測定は、抽出や精製を行った後、高速液体クロマトグラフ(HPLC)により測定しています。
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〒030-8566
青森県青森市東造道一丁目1番1号
電話:017-736-5411  FAX:017-736-5419
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