ホーム > プレスリリース > 2016年 09月 > 臨時農業生産情報(台風第13号に対する技術対策)を発行しました

更新日付:公開日:2016年9月7日

臨時農業生産情報(台風第13号に対する技術対策)を発行しました

内容

臨時農業生産情報
(台風第13号に対する技術対策)

平成28年9月7日
青森県「攻めの農林水産業」推進本部

青森地方気象台発表(9月7日16時27分)の「平成28年台風第13号に関する
青森県気象情報第1号」によると、8日夕方から次第に雨が強まり、9日未明にかけ
て、三八上北を中心に雷を伴った1時間に40ミリの激しい雨が降り、また、8日夕方か
ら9日にかけて東よりの風が強く吹く荒れた天気となる見込みです。
今後の気象情報に注意し、次の事項に留意して、農作物等の適正な管理に努めてくださ
い。

(事前対策)
1 共通の対策
地盤が緩み崩壊の恐れがある農地・林地及び農道・林道並びに増水中の河川などで
は、事故に巻き込まれないよう十分注意するとともに、異常を発見した場合は、速やか
に市町村等へ連絡する。

2 りんご等果樹
(1)防風ネットを張り、破れている部分は補修する。
(2)りんごのわい化樹や幼木は、倒木しやすいので、再度支柱のぐらつきや主幹との結
束状況を点検し、補強する。
(3)ぶどうの垣根、なし棚、ハウス施設等は、再度点検し、支柱等で補強する。
(4)収穫適期に達した果実は、速やかに収穫する。

3 水稲
浸水・冠水被害防止のため、排水路の清掃や補修、畦畔の補強を行う。

4 畑作・野菜・花き
(1)ほ場や施設周辺に排水溝を設けるなどの排水対策を行う。
(2)ビニールハウスやトンネルでは、倒壊したり被覆資材が飛散しないよう施設の点検
補修を行うとともに、マイカ線や支柱などで補強する。
(3)ながいもなどの支柱は、倒れないように補強する。

5 畜産
(1)低地や排水の悪い飼料畑は、排水溝を設けるなどの排水対策を行う。
(2)ロールベールサイレージはストレッチフィルムの破損を防ぐため、シート等で覆
う。
(3)畜舎等は、破損を防ぐため、支柱等で補強するとともに、シャッターや窓などを完
全に閉める。

6 農地・農業用施設
(1)ため池は、貯水位が高い場合には放流して水位を十分に低下させておくとともに、
洪水(こうずい)吐(ばき)、水門等を点検し、通水の阻害となる土砂、ゴミや流木等の
除去に努める。
(2)水路は、水門が適正に閉じているあるいは開いていることを確認し、通水の阻害と
なる土砂、ゴミや流木等の除去に努める。

(事後対策)
1 共通の対策
浸水や冠水したほ場・園地では、明きょやポンプにより速やかに排水する。

2 りんご等果樹
(1)園地に停滞している水は、速やかに排水するとともに、土壌中の過剰水は、排水溝
に集め、ポンプで汲み上げる。
(2)冠水した園地では、できるだけ早く、果実や葉に付着したゴミを取り除き、泥を清
水で洗い落とす。また、有袋果は除袋してから、これらの管理を行う。
(3)倒伏した樹は、できるだけ早く起こし、支柱で支える。
(4)ぶどうの垣根、支柱等が倒れた場合は、速やかに補修する。
(5)水に浸かった果実は区別して収穫する。傷ついたり、腐敗した果実は、速やかに取
り除く。
(6)土砂の集積が激しい場合は、樹の根元の土砂を取り除く。
(7)落果した果実を加工用に仕向ける場合は、農薬使用上の問題がないことを確認
する。

3 水稲
(1)土砂が流入した場合は、速やかに取り除く。
(2)畦畔や用排水路が破損した場合は、速やかに補修する。
(3)倒伏した場合は、できるだけ早く株おこしを行う。
(4)潮風害を受けた場合は、直ちに散水して、稲に付着した塩分を洗い流すとともに水
の入れ換えを行う。

4 畑作・野菜・花き
(1)ながいも等の支柱が倒れたり、穴落ちしている場合は、速やかに修復する。
(2)果菜類で冠水等した場合には、草勢の低下を防ぐため、摘果や早採りで着果負担を
軽減する。
(3)露地野菜において種子が流出したほ場は、再度は種を行う。
(4)強風や冠水等により損傷を受けた場合は、病害の発生が懸念されるため、薬剤に
よる防除を徹底する。

5 畜産
(1)畜舎が浸水・冠水した場合は、家畜伝染病の発生を予防するため、消毒を徹底す
る。
(2)ロールベールサイレージのストレッチフィルムが破損した場合は、破損部分を速や
かに補修するとともに、できるだけ早く家畜に給与する。
(3)冠水等の被害を受けた飼料は、品質を見極め、十分注意して給与する。
(4)サイレージ用とうもろこしが倒伏した場合、収穫可能なものは速やかに収穫し、サ
イレージ調製する。
6 農地・農業用施設
(1)農地・林地・農林業用施設が被災した場合は、速やかに被災状況を市町村へ報告す
る。
(2)被災した農地・林地及び農林業用施設は、身の安全を確保した上で、シートで被災
箇所を覆うなど、被害が拡大しないよう努める。

日程

2016年09月07日

関連ホームページ

添付資料

お問い合わせ

農産園芸課
野菜・畑作物振興グループ
井澤主査
017-734-9481

この記事をシェアする

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

フォローする

  • facebookでフォローする
  • twitterでフォローする