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更新日付:2014年2月19日 環境保全課

中里風力発電所の設置に係わる環境影響評価計画段階環境配慮書に対する意見の概要

計画段階配慮書

審査会意見

  • 国立防災科学技術センターの地すべり地形分布図において、事業実施想定区域内に地すべり地形が認められる。また、図3-1-4-3「表層地質」(p 36)にドーム構造が認められるが、当該構造の北西に分布する小泊層の泥岩は、硬軟互層の構造で地すべりが発生するおそれがある地形である。
    これらのことから、地すべり地形に留意して調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 「騒音及び超低周波音」について、風力発電機の配置や単機出力等に留意し、事業実施想定区域周辺の住居等への影響に特に配慮した調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 「風車の影」について、当該風車は住居等よりも標高が高い位置に建設されることから、通常の風車の影の影響範囲よりも遠距離まで影響が生じるおそれがある。風車の配置及び標高、住居等の位置及び高さに留意し、「風車の影」について調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域及びその周辺は、鳥類の重要種について生息・営巣が報告されている。また、鳥獣保護区が隣接するなど、鳥類の重要な生息環境が存在することから、鳥類への影響調査について重点的に行う必要があり、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に、調査、予測及び評価の手法を適切に選定し、方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域には河川が存在し、事業の実施に伴う濁水の発生等により、魚類等の水生生物の重要種が影響を受けるおそれがあるが、既存の文献資料調査が不十分であることから、地元の専門家への意見聴取等を基に適切に文献資料を選定し、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域は、ブナーミズナラ群落、カシワーミズナラ群落、ヒノキアスナロ群落等の自然植生が存在し、猛禽類の生息・営巣が確認されていることから、これらの鳥類の生息環境となっている森林生態系への影響に留意し、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 風力発電機の配置等が決まっていない現段階では、予測及び評価結果に不確実性がある。本配慮書の調査、予測及び評価の結果において、不確実性を生じさせる要因と不確実性の程度を整理したうえで、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。

知事意見

  • 風力発電機の配置等が決まっていない現段階では、予測及び評価結果に一定程度の不確実性があり、今後の詳細な調査結果等によっては、重大な環境影響が見いだされることも想定されることから、本配慮書の予測における不確実性を生じさせる要因と不確実性の程度を整理した上で、特に以下の項目に留意して具体的な事業計画を検討すること。
    また、事業計画の具体化の過程において、影響を受けるおそれのある環境要素について適切に調査、予測及び評価を行い、環境影響の回避、低減を検討するともに、その検討内容及び結果を方法書以降の図書に記載すること。
  • 風力発電機の配置や単機出力等により、騒音及び超低周波音の程度が変わる可能性があることから、特に事業実施想定区域周辺の住居等への騒音等の影響に配慮すること。
  • 国立防災科学技術センターの地すべり地形分布図において、事業実施想定区域内に地すべり地形が認められる。また、図3-1-4-3「表層地質」(p 36)に認められるドーム構造の北西には、硬軟互層の構造で、地すべりが発生するおそれがある小泊層の泥岩が分布していることから、地すべり地形に留意すること。
  • 当該風力発電機は、住居等よりも標高が高い位置に建設されることから、通常の風車の影の影響範囲よりも遠距離まで影響が生じるおそれがある。風力発電機の配置及び標高、住居等の位置及び高さに留意し、事業実施想定区域周辺の住居等への風車の影の影響に配慮すること。
  • 事業実施想定区域及びその周辺は、鳥類の重要種について生息・営巣が確認されている。また、鳥獣保護区が隣接するなど、鳥類の重要な生息環境が存在するため、鳥類への影響調査を重点的に行う必要があることから、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に、調査、予測及び評価の手法を適切に選定すること。
  • 事業実施想定区域には河川が存在し、事業の実施に伴う濁水の発生等により、魚類等の水生生物の重要種が影響を受けるおそれがあるが、既存の文献資料調査が不十分であることから、地元の専門家への意見聴取等を基に適切に文献資料を選定するとともに、水生生物への影響に配慮すること。
  • 事業実施想定区域は、ブナーミズナラ群落、カシワーミズナラ群落、ヒノキアスナロ群落等の自然植生が存在し、また、猛禽類の生息・営巣が確認されていることから、これらの鳥類の生息環境となっている森林生態系への影響に配慮すること。

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環境保全課 水・大気環境グループ
電話:017-734-9242  FAX:017-734-8081

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