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更新日付:2014年2月10日 環境保全課

(仮称)むつ小川原港洋上風力発電事業計画段階環境配慮書に対する意見の概要

計画段階環境配慮書

審査会意見

  • 事業実施想定区域及びその周辺の海域は、多数の鳥類が生息し、重要種が確認されている。また、事業実施想定区域周辺には、環境省の「シギ・チドリ類渡来地湿地目録」に登録されている尾駮沼及び高瀬川河口や、「日本重要湿地500」に指定されている「小川原湖湖沼群」が存在し、鳥類が海域や湖沼群及び穀類農地を頻繁に移動するなど、鳥類にとって重要な生息環境となっている。
    これらのことから、鳥類への影響調査について、重点的に行う必要があり、重要種だけでなく一般種も含む鳥類全体への影響に留意し、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に、調査、予測及び評価の手法を適切に選定し、方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域が海域であることから、海棲哺乳類や魚類等、海域に生息する動物について、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に生息状況等を適切に把握した上で、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 「風車の影」及び「水中音」について、海域に生息する動物が、それらを回避することにより生息地喪失等の影響を受けるおそれがあることから、施設の稼働に伴う海域に生息する動物への影響について、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 「騒音及び超低周波音」について、風力発電機の配置や単機出力等に留意し、特に事業実施想定区域周辺の住居等への影響に配慮した調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施に伴い、海底の掘削等が行われることから、水質汚濁が拡散しない工法を選定するなど、水質汚濁による環境への影響に留意して調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。

知事意見

  • 事業実施想定区域及びその周辺の海域は、多数の鳥類が生息し、重要種が確認されている。また、事業実施想定区域周辺には、環境省の「シギ・チドリ類渡来地湿地目録」に登録されている尾駮沼及び高瀬川河口や、「日本重要湿地500」に指定されている「小川原湖湖沼群」が存在し、鳥類が海域や湖沼群及び穀類農地を頻繁に移動するなど、鳥類にとって重要な生息環境となっている。
    これらのことから、鳥類への影響調査について、重点的に行う必要があり、重要種だけでなく一般種も含む鳥類全体への影響に留意し、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に、調査、予測及び評価の手法を適切に選定し、方法書以降の図書に記載すること。
  • 対象事業実施区域周辺には、既設及び計画中の風力発電事業が存在し、供用時及び工事中に、鳥類並びに騒音及び超低周波音等について、累積的又は複合的な影響が生じるおそれがあることから、可能な限り周辺における風力発電事業を踏まえた調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 風力発電機の配置や単機出力等により、騒音及び超低周波音の影響が変わるおそれがあることから、これらを勘案し、特に事業実施想定区域周辺の住居等への影響に配慮した調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 風車の影及び水中音について、海域に生息する動物が、これらを回避することにより生息地喪失等の影響を受けるおそれがあることから、施設の稼働に伴う海域に生息する動物への影響について、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施に伴い海底の掘削等が行われることから、水質汚濁が拡散しない工法を選定するとともに、水質汚濁による環境への影響に留意して調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 動植物の生息又は生育、植生及び生態系の状況について、情報の把握が不足していることから、適切な文献資料調査を行った上で重要種等への影響を検討すること。特に、事業実施想定区域が海域であることから、海棲哺乳類や魚類等の海域に生息する動物について、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に生息状況等を適切に把握した上で、調査、予測及び評価を行い、方法書以降の図書に記載すること。
  • 今回提示した構造・配置又は位置・規模について、複数案設定における環境保全上の配慮事項等の検討経緯を明らかにすること。また、複数案において差異がないことから、今後、事業計画の具体化の過程において、特に上記の環境要素に配慮して構造等を決定するとともに、その検討内容を方法書以降の図書に記載すること。

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電話:017-734-9242  FAX:017-734-8081

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