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更新日付:2018年1月4日 

新しい年を迎えて(平成30年1月4日)

 明けましておめでとうございます。
 年頭にあたりまして、青森県の発展と県民の皆様方の御多幸を心よりお祈り申し上げます。
 県民の生業を守り、県民が安んじて暮らせる青森県づくりを進めるために、今年も全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

 今年私は、1年の言葉として「経済」を挙げたいと思います。
 昨年は、これまで進めてきた取組の成果が着実に現れた1年でした。
 今年は、これまで以上に国内外から「経済」を集め、その「経済」によって次の世代の方々がいろいろな夢をかなえることができる青森県、多様な働き方・多様な生き方ができる青森県を目指したいという思いを込めています。

 人口減少社会にあっても、県民の誰もが、安心して暮らしていくことができる、持続可能な地域づくりを着実に進めていくためには、地域において魅力ある仕事をつくり、多様な雇用を生み出し、そこで生まれた収入を地域経済の中でしっかりと循環させていくことが重要です。この視点を常に意識しながら、各種施策をしっかりと進めていきます。

 あわせて、各産業分野における労働力不足への対応や、2025年以降の超高齢化時代を見据えた保健・医療・福祉体制の確保と生活機能の維持など、人口減少や少子高齢化の進行に伴い、近年、急速に顕在化してきた課題への迅速かつ的確な取組も必要となっていますので、力を入れていきたいと考えています。

 また、本県の基幹産業である農林水産業を取り巻く情勢は、政府によるコメの生産調整の廃止や、TPP及び日EU・EPAの発効に伴う影響が懸念されますが、このような時こそ、効率化・低コスト化による生産性の向上、県産農林水産物の高付加価値化・ブランド化による競争力強化を図るチャンスでもあります。県内農林漁業者や関連事業者の皆さんが、将来にわたって意欲と希望をもって経営に取り組めるよう、引き続き、攻めの姿勢で、本県農林水産業の成長産業化を一層推し進めていきたいと考えています。

 健康づくりについては、昨年末も申し上げましたが、野菜摂取量や平均歩数が男女とも増えましたし、昨年スタートさせた「青森県健康経営認定制度」の、認定事業所が増えてきたり、経済5団体が「健康経営キックオフ宣言」をするなど、社会全体で取り組もうという気運の高まりを感じているところです。

 私自身も呼び掛けてきた、だしを活用しての減塩や、あと100グラムの野菜摂取、あるいは、スーパーでの買い物の際、チラシ片手にまずは売り場をひと回りし、値段を見て歩いて、その後で実際の買い物をする、あと1,000歩の運動など、できることから取り組んでいただくため、引き続き、わかりやすく、具体的な働きかけを進めていきます。

 交流人口の拡大について、昨年はインバウンドが大変好調で、多くの方々に来ていただいておりますが、引き続き海外からの旺盛なインバウンド需要を県内にしっかり取り込むため、例えば、一度団体で来た方が、青森を好きになって、また個人でも来ていただけるような仕掛けとか、それぞれの国で異なるニーズへのきめ細かな対応など、今の好調を次なるステップへとつなげるための取組を進めていきたいと思っています。

 世界文化遺産への登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」については、ユネスコへの推薦を獲得し、1年でも早く登録が実現するよう,「今年こそ」、の思いで、県民の皆様や関係自治体と総力を結集して取り組んでいく決意です。

 「青森県基本計画未来を変える挑戦」は、いよいよ最終年度を迎えます。基本計画に掲げる、2030年のめざす姿の実現に向け、今年も本県の強みをとことん生かし、課題をチャンスに変えていけるよう、「チームワーク」を大事にしながら取り組んでいきたいと考えています。

 さて、今年は戌(いぬ)年、酉(とり)年からのバトンタッチです。
 「鶏犬相聞こゆ」という言葉があります。
 中国の詩人「陶淵明」の「桃花源記」に出てくる言葉ですが、鶏と犬の声があちこちから聞こえる様子であり、平和でのどかな田園、理想郷の象徴として描かれており、日本の原風景たる我が青森県の農山漁村集落と相通じるものがあると思います。

 私は知事就任以来、「攻めの農林水産業」を進めてきましたが、その背景として、わが国の人と文化、そして食の「ゆりかご」である農山漁村集落をしっかり守っていきたい、との思いがあります。
 そのためには、「経済」が農山漁村集落にしっかりと還流する、そのことで、現在だけでなく、次世代もしっかりと食べていけることが何よりも大切です。このため、地域経営の仕組みづくりなどの取組を着実に進めてきました。

 その結果、平成28年の農業産出額は2年連続3,000億円を突破しましたし、新規就農者は昨年度までの5年間で1,330名に達し、農山漁村を支える地域経営体も着実に増加してきています。
 農山漁村集落はじめ、青森県全体が「鶏犬相聞こえる」平和な1年であることを願うととともに、県民の皆様が、住み慣れた地で、安心して暮らしていくことができるよう、今年も、元気と幸せが広がる青森県づくりに、果敢に取り組んでいきます。
平成30年1月4日 青森県知事 三村申吾

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