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更新日付:2022年6月1日 

知事コラム(2022年6月)

「はれわたり」デビューへ

 この「県民だよりあおもり6月号」がお手元に届く頃、津軽、県南合わせて約70ヘクタールの水田で、新品種「はれわたり」の田植えが順次終了します。
 ふるさとのさわやかな初夏の空の下、キラキラ光る田んぼの中で、心地よい風に早苗がそよいでいると思うだけで、感慨深く、瞳がうるうるとしてきます。
 改めて、13年もの長い歳月をかけてこの「はれわたり」を生み出してくれた青森県産業技術センター農林総合研究所をはじめとする関係者の皆さま、そして生産指導の拠点となる20か所の展示ほ場で心を込めて育んでくださっている米農家の皆さまには、心からの感謝とともに、われらが「はれわたり」の初陣を何とぞよろしくお願いします。
 さて、「はれわたり」の特徴は、ズバリ言うと、しなやかな「剛さ(つよさ)」と気候変動に負けない「作りやすさ」、そして感動の「うまさ」です。
 少し専門的に述べると、耐冷性やいもち病抵抗性に優れ、特に高温時の胴割れ米の発生が極めて少なく(つまり近年続く暑さ寒さの天候不順にも打ち勝てる!)、そのため生産者にとっては栽培しやすく、また、炊いたご飯の外観は透き通るような白さが際立ち、食感も柔らかく粘りが強いという秀でた特徴があります。
 この点については、決して私たち関係者の声だけではないことを「日本穀物検定協会」による「食味官能試験結果」が明らかにしてくれています。(別表)
 県民の皆さま、いかがですか。私たちのわくわくする思いに、ご賛同いただけるのではないでしょうか。
 なお、「はれわたり」の栽培適地は、県内幅広く「まっしぐら」と同じ地域。つまり、米農家の皆さまから強い要望がある県南地域(旧百石・三沢・旧東北町・六ヶ所村以北にはゴメンナサイ)でも特A米が恒常的に狙えるというわけです。
 青森県農業の特徴は、米・野菜・果物・畜産の生産バランスが良いところです。この米分野に、広範囲で特A米が狙える「はれわたり」が加わることで、さらに戦略的な生産・販売体制を構築することが可能となります。
 ま、そんな野暮な話は私たちにお任せいただいて、県民の皆さまには、“キラキラ輝く、甘くて粘りと柔らかさのあるすこぶるおいしいお米ができたね。この際、やっぱり青森県産米を食べよう”とご決断いただければありがたいです。

~農林水産部と農業普及指導員から農家の皆さまへ~

 田植えあと「さなぶり」「てのり」はコロナに用心!!
別表
項目 項目 はれわたり
外観 ご飯のつや、白さ、粒の形状 優る
香り 特有の香り(異臭はマイナス評価)
甘み、うまみ、こく、喉ごし感など 優る
粘り 噛んだときの粘り具合 優る
硬さ 噛んだときの硬さ 柔らかい
総合評価 試食者の感覚、嗜好による総合的評価 優る
※基準米―標準的コシヒカリブレンド米との相対評価
 日本穀物検定協会の評価を基に県がとりまとめ
(県民だより あおもり - 2022年6月号)

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