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更新日付:2022年4月1日 

知事コラム(2022年4月)

THE AOMORI SHOBODAN

 「自分のまちが好きだから、自分にできることをする」―これが、青森県の消防団員共通の思いです。
 消防団は、地域に「住む人」「働く人」「学ぶ人」によって構成されています。
 団員はそれぞれ自分の仕事を持ちながら、「自分たちのまちは、自分たちで守る」との熱い志のもと、火災や地震・風水害などの災害から私たちの生命や財産を守るため、日夜頑張っています。
 例えば、昨年8月の下北地方を中心とした大雨災害では、むつ市や風間浦村などの消防団員の皆さまが、危険地域住民の避難誘導、浸水家屋の復旧、土砂や障害物の除去および支援物資の搬入などに奮闘された姿は、その熱い志の表れとして記憶に新しいところです。
 また、消防団は、消防本部や消防署と同じく、法律に基づいて各市町村が設置する消防機関であり、団員の身分は、非常勤・特別職の地方公務員となります。そのため、団員に対しては、市町村によって違いはありますが、年額報酬や、災害時の出動に対する報酬などが支給され、加えて活動時のけがなどに対する公務災害補償や、退職報償金等の制度も設けられています。
 令和3年4月1日現在、青森県の消防団員数は、17,591人。人口10万人あたりでは、1,396人と全国上位にありますが、平均年齢は44.9歳。ベテランのさらなる活躍とともに、若きパワーの参加が期待されている状況にあります。
 こうした中、大変に心強いのが女性の方々の入団です。これについて本県ではすでに歴史があり、私が旧百石町長だった約30年前にはもう、第10分団として、女性団員の方々が、消火・防災訓練や救命講習会、住民への防火啓発活動など、積極的に活動を展開していました。
 現在、県内では、526人の女性消防団員が各地で大活躍されています。その彼女たちからいただいている「生まれ育ったふるさとの大切さを考えるようになりました」「もともとあった地元愛が、さらに強くなった気がします」「私にできることから、地域に貢献していきたいです」「団での経験が子育てにも仕事にも役立っています」といった数々の言葉に感謝の思い、いっぱいです。
 さて今回、県民の皆さまに特にお願いしたいことがあります。それは「YouTube」上に公開している「This is 消防団」「おしえて消防団」「We are 女性消防団員!」の3編の動画を、ぜひご覧いただきたいということです。
 消防団について、この動画で知っていただき、興味を持っていただき、応援していただきたいのです。
 「求む、消防団員」。
 もし、この動画をきっかけにご入団いただけましたら、大変ありがたく思います。ご入団によって地域とつながるこの上ない充実感を得ることができ、自分のまちがもっと好きになるはずです。その第一歩を今、踏み出しませんか。
(県民だより あおもり - 2022年4月号)

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