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更新日付:2013年11月21日 青少年・男女共同参画課

青森県女性ロールモデル 高畑紀子さん

いただいたご縁をできる限り引き受けることが、自分の未来につながります。
わくわく楽しみながら挑戦していってください。

高畑紀子さん
八戸グランドホテル 総支配人
高畑 紀子さん(八戸市)

【プロフィール】
 平成6年、ホテルJALシティ八戸開業準備室で半年後の開業を目指し、ホテルの立ち上げに携わる。開業後、主に総務・営業全般を担当するかたわら、青年会議所や商工会議所青年部で様々な社会活動に参加する。
 平成22年から平成24年の2年間、ホテルJALシティ八戸の総支配人に就任、平成25年の6月から八戸グランドホテルの総支配人に就任している。

高畑紀子さんの主な分野 「就業・キャリアアップ」

チャレンジのきっかけは?

「おもしろそうだな、楽しそうだな」と思って

 20代後半に、東京から青森に戻ってきて2年間だけ八戸市の臨時職員を務めました。そのあと、ホテルJALシティ八戸がオープンするということで、ご縁があって開業準備室に勤務することになりました。ホテルを無事に立ち上げ、15年ほどJALシティ八戸で総務全般をこなしていました。平成22年にJALホテルズに移籍し、2年間総支配人を務めるのと並行して、青年会議所や商工会議所青年部にも所属していたので、そちらの活動にも力を入れました。また、私は国際交流協会の副会長も務めており、今年の4月に開催された三陸復興フォーラムでパネリストとして発言したのですが、それを現在のホテルの社長が見ていてくださり、私の経歴を見たら「元ホテルの人間であり、地元民である」ということで、社長から「総支配人になりませんか」と声をかけていただきました。全く想像していない展開でしたが、「おもしろそうだな、楽しそうだな」と思い、八戸グランドホテルの総支配人のお話をお受けしました。

これまでのみちのり

ホテルの立ち上げ

 平成6年の9月に八戸に開業準備室ができたときは、本社から来た準備室長と私と経理担当者の3人でスタートしました。このときの私の仕事は総務全般です。総務、営業、それから人事、広報を担当しました。

 このとき、自分がホテルに携わる仕事をしていくのだな、という明確なビジョンは全く持っていませんでした。もともと、東京でのOL時代も秘書・総務全般を担当していましたが、ホテルのサービス業も結局はお客様の秘書のようなものなので、「ホテルの立ち上げに携わらないか」というお誘いを受けたときも全く迷うことなく、「喜んで」と返事しました。むしろ、ホテルの立ち上げに携われるというのは滅多にないお仕事ですし、「こんなおもしろい仕事はないな」というように感じたのです。

 開業準備室ができてから3ヵ月間は準備室長と私と経理担当者の3人だけで仕事をしていましたが、翌年からスタッフを募集し始めて料飲部、宿泊部などの担当者が採用されていきました。

 ホテルが開業すると、準備室長はそのまま総支配人に、私は総支配人秘書になりました。総支配人秘書と言っても、要は業務の一般社員になりますから、担当業務は変わることなく総務関係一般でした。その後は、年数を経るにつれて、「主任」や「アシスタントマネージャー」などの役職が徐々に上がっていきました。

女性の総支配人へ

 平成10年には業務営業アシスタントマネージャー(副支配人)に、その翌年にはアシスタントがとれて正式に支配人になりました。平成19年には総支配人の次に責任のある総括支配人になり、平成21年には副総支配人というポストにつきました。総括支配人や副総支配人になると、もう総支配人代行になるので、責任の対外的な重さが変わります。どのポストでも妥協することなく一生懸命やっていたのですが、平成22年に総支配人になると、やはり責任の重さが全然違いました。

 ホテル業界ですと、ある程度の女性管理職はいても、総支配人までになるとほとんど男性しかいません。仕事量が多く、重責で仕事の負担も大きいので、総支配人というのはなかなか過酷労働なのです。365日24時間労働になるので、やれる環境の女性が少ないかもしれません。

 ですが、やはり総支配人というものはホテル業ではみんなの憧れのポジションですし、私自身はそれを目指していたわけではないですが、お声をかけて頂き光栄で、やりがいがある、わくわくする、楽しそうだと思ったので、私は総支配人のお話を引き受けることにしたのです。

現在の活動状況や今後の目標など

1番手と2番手の違い

 まず、トップではこんなに責任の重さが違うのか、というのを肌で感じました。総支配人になる前までは、私も地元民ですし、JALシティが大好きでしたので、総支配人のような気持ちをもって仕事をしているつもりで当時の総支配人にも「これは違うんじゃないか」と平気で意見してきました。決して妥協することなく一生懸命やってきたつもりでしたが、いざ総支配人になると想いが全然違いました。まだまだ私は甘かったのです。

 ホテルの経営・業績だけでなく、社員の生活も自分の肩にかかってきます。全責任が自分の決裁権にあるわけです。自分のハンコひとつで全てが決まっていくという判断の部分では、やはり1番手と2番手とでは雲泥の差があると感じました。

 同時に、やはりトップは孤独なのだ、とも感じました。部下に相談できない場合もあり、会議で議論したとしても最終的に結論を出すのは自分なので、こういう部分ではやはり責任の重さが全然違ってきます。総支配人になって強く感じた部分です。

「仲間」としてではなく「親」として

 私が前のホテルで総支配人を引き継いだときは、業績が一番悪い時期でもあったのです。

 結果から先に言ってしまうと、私は対前年度で400%まで業績を改善しました。本社からも「この数字、間違ってない?」と言われましたが、前がマイナスだったので400%なんて軽く上がるのです。経費削減もしましたし、従業員ともシビアなディスカッションをして、ある程度泣いてもらいました。

 従業員全員を集めて、「このまま職場を無くしたいのか、それとも存続させたいのか。どうなるかは皆さんのこれからの働きにかかりますよ」と言いました。「これから本気になってもらわなければいけません。今のような働きだと会社が無くなってしまいます。もっと真剣になって、自分たちの働く場は自分たちで守らなければなりません。私についていきたい人はこれから仕事を続けて欲しいし、もし、これからの過酷な航海に乗れないと思ったら、降りていただいて結構です」と、会社の現状を説明した上で、残る人、残らない人、それぞれ人生の選択をしてもらいました。私と共に覚悟をもって臨んで欲しかったからです。

 私も従業員から経営職になったので、従業員の気持ちも経営職の気持ちもどちらも分かります。やはり、自分の給料がよくなりたいというのが従業員の本音です。その部分は分かっていたので、従業員にご褒美をあげるようなシステムでやっていかなければ、従業員たちは本気にならないと思いました。会社が伸びれば皆のためになるよ、というその先の評価を見せていかなければ従業員はついてきません。ですから、「これだけ業績を達成したらこれだけの給料を出しますよ」というビジョンを明確に提示していきました。

 今までは、従業員に対しては「仲間」という意識がありました。ですが、トップになったら「仲間」のままではだめなのです。目標を達成できなかったときに、「残念だったね、来月頑張ろうね」と言って同情してはいけないのです。時には厳しく言っていかないと、時には溺れそうな人を引っ張っていかなければいけないのがトップなのです。ですから、総支配人になったら、より愛情を持って鬼にもなって従業員に対して物を言っていかなければいけなかったのです。

男性女性を意識しない

 どちらかと言えば管理職としては男性の方が多いホテル業界ですが、仕事において私は性別を意識したことは全くありませんでした。仕事のことを相談するときは、男性女性全く関係なく信頼関係がありましたし、みなさん対等に付き合ってくださいました。

 また、私は青年会議所や商工会議所青年部にも所属していました。そこでは、地域の啓蒙活動や祭りの企画・運営に携わりました。仕事だけではなくて、仕事を終えた後に障がい者との方たちと活動をしたり、青少年活動をしたり、あらゆる方面での社会活動をしたことで私自身、とても視野が広がったと感じています。知り合いも増えましたし、人前でいろいろなことを発表する機会もたくさんいただきました。

 こういった団体では、男性女性関係なく、ひとつの目標に向かって議論していたので、その姿勢が今に生きているのかもしれません。青年会議所や商工会議所青年部に所属していなければ、自分の中に今のようなチャレンジ精神はなかったと思います。

これからチャレンジする女性へのメッセージ

仕事の中身に優劣があるわけではありません

 働いているときはそれなりの時間内をきっちりと働かなければいけないと思っています。「女性だから」と都合の悪いときだけ泣いたり逃げたりする女性は全くの論外です。権利・主義・主張だけをして自分の仕事の成果が上がっていないことに冷静になれず感情的になっている女性がまだいるように思われます。

 育児だったり、趣味だったり、自分の大切なものや好きなものを優先したいから、パート社員でいるという方ももちろんいらっしゃいます。それはそれで全然構わないと思います。ですが、立場が違うだけであって仕事の中身に優劣があるわけではないので、責任感をもって仕事をするべきだと私は思っています。

とにかく楽しみながら挑戦する

 あとは、いろいろな経験をした方がいいと思います。私が現職に至っているのは、人に言われたことを楽しそうだなと思って受けてきたおかげです。「NO」とは言わずに、様々な役を受けてきました。もし、それらを断っていたら、今、ここに総支配人としての私はいません。やはりいただいたご縁をできる限り受けることが未来につながるのだな、と実感しています。

 人から頼まれごとがあったり、声がかかったりしたら、まずはなんでも「YES」と言ってやってみればいいと思います。それも、わくわく楽しみながら。自分の将来のビジョンがあるとしても、「これは方向性が違うわ」と決めつけてチャレンジしないのはもったいないです。ご縁があって自分に依頼ごとや頼まれごとがあるのはとてもありがたくて光栄なことですから、まずはやってみてください。自分の世界観や価値観、可能性が広がります。その分、時間がなくなってしまって大変ですけれど、それでも結果として今の私のような姿があるわけですから、お声がかかったものがあるなら、なんでも挑戦してみてください。

この記事についてのお問い合わせ

青少年・男女共同参画課 男女共同参画グループ
電話:017-734-9228  FAX:017-734-8050

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