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更新日付:2013年3月8日 青少年・男女共同参画課

青森県女性ロールモデル 一條敦子さん

女性に優しい社会や日常生活ができる日を信じ、ずっと夢を見つけて追い求め、あちこちぶつかりながらもチャレンジし続けていきたい。

一條敦子さん
ふれ~ふれ~ファミリー 代表
一條 敦子さん(弘前市)

【プロフィール】
 弘前市生まれ。
 平成17年4月、子育て・家族支援、自己学習の学習企画と実践のため、任意団体「ふれ~ふれ~ファミリー」と「COCOAあおもり」の活動を始める。
 平成20年3月、弘前大学大学院後期博士課程(地域社会研究科・地域政策研究講座)修了。
 平成22年12月、団体を「ふれ~ふれ~ファミリー」に統一し、まちづくり活動にも参画する。
 平成22年度青森県いきいき男女共同参画社会づくり表彰奨励賞「女性チャレンジ部門」受賞。

一條敦子さんの主な分野 「NPO・ボランティア」「まちづくり」

チャレンジのきっかけは?

大人になってから学んだことを社会に還元したい

 専業主婦だった私は、30代半ばで子どもの手が離れてくる頃、「自分はこのままでいいのか、何かしたい」と思い、ちょうど弘前市が人材育成の取り組みで募集していた「ひろさき創生塾」を知り、何か自分にプラスになることがあるならと飛び込みました。学校以外の場所で大人がディスカッションすることや、色々な人とのつながりができたことなどがとてもおもしろかったので、それをきっかけに、もっと勉強したくなり大学院に入りなおし、それと同時に、大学とは別のおもしろさがありそうと感じて、県が開講した「あおもり女性大学」にも第1期生として入学しました。

 大学院では、学生に交じって勉強するのはとても刺激的だったし、また、女性大学では、県政や財政、女性問題など幅広い内容だったので、本当に大人の勉強をさせていただいたと思います。

 今の活動を始めたのは、こうして大人になってから勉強したことをきちんと社会に還元していくことが、大人としての役割だろうと思ったからです。それまで唯一の社会活動がPTA活動だった私は、学校行事のためだけのあり方に疑問を感じていて、もっと子どもと自分と地域や社会のことを考える活動をみんなで一緒にやりたいという思いもあり、大学院では生涯学習や社会教育(成人教育・女性教育)を専攻しました。そして、女性が自立して社会参画していくために役立つ学習機会をつくりたい、様々に学んだことを活動で活かせる場所をつくりたいという思いが膨らみ、グループをつくりました。

あおもり女性大学
政策・方針決定過程への女性の積極的な参画を図るため、県が2年課程で開講。平成11年7月~平成19年度末(第8期生)までに101人の卒業生を輩出した。

これまでのみちのり

いつも地域や社会のニーズに応えられる活動を続けるために

 最初は乳幼児のいる家庭や介護の必要な方のいる家庭で、用事をたす間だけ家事を代行してほしいと思っている方と、フルタイムは無理だけど空いている時間を利用して働きたいという人を結びつける活動をしました。子育てしながら働く女性は働き続けられるように、専業主婦はいつか社会に出ていくための準備にもなるように、両者が満足し、自分らしい生き方を少しでも応援できることを目指しました。

 私の身の回りの人が望む活動、社会のニーズに応える活動をしようと思っても、なかなか一人では立ち上がることも声を出すことも難しいものです。でも、いつもグループのメンバーと一緒に、次は何をしたいか、今どんなことがテーマだと思うかと話し合って、新しい活動を展開してきました。そうやって常に社会を意識してアンテナを立てていることも、社会のニーズに応えられる活動を長く続けるために大事なことだと思います。

人とのつながりに感謝

 活動する中で、困難な場面では、メンバーの知り合いや地域の方など、本当に多くの人に助けられました。社会活動というのは私が誰かの為にやるだけのものではなく、私も誰かに助けられているということを常に感じ、感謝しながら活動しています。そして、私自身も何もできず全てを助けてもらう訳にはいかないので、そのために、勉強してある程度の知識は身につけ、教えてもらったことはちゃんと積み重ねていくということをいつも心がけています。

 街歩きガイドを養成する時に、「ガイドとしてお客さんと接する際には、決して一人でやっていると思わないように。街に出た時、その街の人たちが貴方を応援してくれるような状況がとても大事なので、ガイド仲間はもちろん街の人との繋がりもみんな大切です。日頃から常にいろいろな人と繋がるという努力をしてください。」と話しています。それは私の体験からなのですが、街の人たちからいろいろな話を教えてもらったり、街案内にお店の人を巻き込んだり、またある時はお手伝いをしたりという繋がりの中で、自分たちの街を一緒につくっていく活動をさせてもらってきたという思いがあるからです。

街歩きの様子

現在の活動状況や今後の目標など

暮らしやすい地域づくりを目指して

 現在は、主に子育て関連の事業の企画、出張しての家事代行などの日常的な子育て支援の活動、観光ガイドや観光コースの作成などを行っていますが、今後も、すべての年代の人が、個性と能力を十分に発揮できる活動と、より積極的に社会参画できるように支援する事業を行い、暮らしやすい地域づくりを目指したいと思います。

 そして今、街歩きガイドは私一人がメインでやっているので、近い将来は、もう少しガイド仲間を増やしていきたいと考えています。そして、そのための講座を開くことと、もう少し大きな夢は、できれば、街歩きをしている他の地域の人達とネットワークが出来たらいいなと思っています。

 もう一つやろうとしていることは、私のスタート地点である子育ての関係ですが、育児に悩んでいるお母さんたちが少しは楽になれるように、お母さん達が自由に自分達の意見を言えるような場づくりをしたいと考えています。そして、いつか、女性がどう生きていくかをきちんと考えて、自分と子どもの人生を一緒に考えていくことの大切さを伝えていきたいと思い、今少しずつ準備している段階です。子育てに苦しむお母さんがいなくなるように、虐待などを受ける子どもがいなくなるように、長い道のりかもしれませんが少しずつ挑戦しようと思っています。

街歩きなどのパンフレット

これからチャレンジする女性へのメッセージ

夢をあきらめずに一緒に踏み出せる仲間を見つけよう

 何かを始める時、一人ではハードルがどんどん高くなっていくので、自分と一緒に同じ思いと同じ動き方ができる仲間を見つけるということも、とても大事な事だと思います。そして、その仲間のいろいろな知識や知恵で、一緒に一歩ずつ踏み出していくことが、女性にとっては安心で心強いチャレンジができるのではないかと思っています。そのためには、きちんと自分の考えを言えるようでなくてはいけません。そうしないと知ってもらえないし、考え方の似ている人とは出会えないですから。

 なかなか自分から仲間を見つけるのが難しいのであれば、例えば、既に考え方が似ている活動をしているところに飛び込んで、そこでノウハウを積み重ねてから独立し、自分の目標を叶えるということも可能ではないでしょうか。最初から無理だと諦めてしまうことだけはしないでほしいです。

 「夢をみるだけで諦めてしまうのは何だか悔しい」、「どうにか近づきたい」、そんな思いだけで活動してきたような気がします。きっと、これからも私はずっと夢を見つけて追い求め、あちこちぶつかりながらチャレンジし続けると思います。そうしているうちに、女性に優しい社会や日常生活ができるものだと信じています。そして、チャレンジし続けることが“若さの秘訣”だとも信じています。

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青少年・男女共同参画課 男女共同参画グループ
電話:017-734-9228  FAX:017-734-8050

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