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更新日付:2013年2月1日
県民だより あおもり(2013年2月号 第137号)テキスト版
地域と行政のパイプ役になり、
町民の健康づくりをがっちりサポート!
野辺地町保健協力員協議会のみなさんに伺いました。
Q.保健協力員とは?
A.住民の健康増進を目指して、保健師さんなどと協力しながら地域のお世話役として活動するのが、私たち保健協力員です。
青森県に初めて保健協力員制度が導入されたのは、昭和30年のこと。地域によって保健推進員など名称は違いますが、役割はほぼ同じです。現在県内40市町村全域に約6000人の保健協力員等がいるそうです。
「野辺地町保健協力員協議会」は、昭和54年に発足。各自治会長から推薦された102名の保健協力員が、町民の健康づくりのお手伝いをしています。
Q.どのような活動を?
A.主な活動は、町民の方からのがん検診の申し込みを取りまとめることです。協力員一人当たり約60世帯を担当し、1軒ずつ訪問しています。不在のときは何度も足を運んだり、夜の時間帯に訪問することも。
なかには、時間がない、おっくうだからとがん検診を受けたがらない方もいますが、病気の早期発見のためには定期検診が何より大切なことを説明し、一人でも多くの方にがん検診を受けてもらえるよう努力しています。
また、訪問先での意見や要望を町に伝え、町の保健事業に反映してもらうなど、地域と行政をつなぐ役割もあります。
その他、がん検診時の会場のサポートや、年4回研修会を開催しています。今年度は「心の健康」をテーマに、十和田市の認知症施設を見学するなど、体だけでなく心の健康にも関心を持って学んでいます。
十和田市の認知症施設を見学するなど、体だけでなく心の健康にも関心を持って学んでいます。
Q.地域の特色のある取組は?
A.野辺地町は漁業がさかんな町ですので、毎年8月1日などの「沖止め」と呼ばれる休漁日に合わせて特定健診日を設けています。漁協婦人部とタッグを組んで、受診を呼びかけた結果、漁師さんの特定健診受診率がかなりアップしたんですよ!
また、特産の「野辺地葉つきこかぶ」の出荷が休みになる金曜日を農家優先の健(検)診日にしたり、酪農家が朝の乳しぼりを終えてからでも受診ができるように受付時間を延長しました。さらに商売をされている方のために日曜日にがん検診を行うなど、町の多様な産業に合わせて、選択肢を増やし、できるだけ受診しやすい体制を整えています。
保健協力員など町民の声で始めた男女別がん検診は、若い世代も気兼ねなく受診できると好評です。
Q:活動のやりがいと、県民が健康になるために必要なことは?
A:健(検)診を何度勧めても断られていた方に忍耐強く声がけし、受診につなげることができたときは本当にうれしいですね。「がん検診にひっかかったけど精密検査を受けたら何でもなかった!」と報告を受けた時は一緒に大喜びしました。
健康であり続けるためには、日ごろの生活習慣を見直し、健(検)診を受け、「自分の体は自分で守る!」という意識が大事ですよね。
特に働き盛りの男性に健(検)診を受けてほしいですね。
町民の健康づくりをがっちりサポート!
野辺地町保健協力員協議会のみなさんに伺いました。
Q.保健協力員とは?
A.住民の健康増進を目指して、保健師さんなどと協力しながら地域のお世話役として活動するのが、私たち保健協力員です。
青森県に初めて保健協力員制度が導入されたのは、昭和30年のこと。地域によって保健推進員など名称は違いますが、役割はほぼ同じです。現在県内40市町村全域に約6000人の保健協力員等がいるそうです。
「野辺地町保健協力員協議会」は、昭和54年に発足。各自治会長から推薦された102名の保健協力員が、町民の健康づくりのお手伝いをしています。
Q.どのような活動を?
A.主な活動は、町民の方からのがん検診の申し込みを取りまとめることです。協力員一人当たり約60世帯を担当し、1軒ずつ訪問しています。不在のときは何度も足を運んだり、夜の時間帯に訪問することも。
なかには、時間がない、おっくうだからとがん検診を受けたがらない方もいますが、病気の早期発見のためには定期検診が何より大切なことを説明し、一人でも多くの方にがん検診を受けてもらえるよう努力しています。
また、訪問先での意見や要望を町に伝え、町の保健事業に反映してもらうなど、地域と行政をつなぐ役割もあります。
その他、がん検診時の会場のサポートや、年4回研修会を開催しています。今年度は「心の健康」をテーマに、十和田市の認知症施設を見学するなど、体だけでなく心の健康にも関心を持って学んでいます。
十和田市の認知症施設を見学するなど、体だけでなく心の健康にも関心を持って学んでいます。
Q.地域の特色のある取組は?
A.野辺地町は漁業がさかんな町ですので、毎年8月1日などの「沖止め」と呼ばれる休漁日に合わせて特定健診日を設けています。漁協婦人部とタッグを組んで、受診を呼びかけた結果、漁師さんの特定健診受診率がかなりアップしたんですよ!
また、特産の「野辺地葉つきこかぶ」の出荷が休みになる金曜日を農家優先の健(検)診日にしたり、酪農家が朝の乳しぼりを終えてからでも受診ができるように受付時間を延長しました。さらに商売をされている方のために日曜日にがん検診を行うなど、町の多様な産業に合わせて、選択肢を増やし、できるだけ受診しやすい体制を整えています。
保健協力員など町民の声で始めた男女別がん検診は、若い世代も気兼ねなく受診できると好評です。
Q:活動のやりがいと、県民が健康になるために必要なことは?
A:健(検)診を何度勧めても断られていた方に忍耐強く声がけし、受診につなげることができたときは本当にうれしいですね。「がん検診にひっかかったけど精密検査を受けたら何でもなかった!」と報告を受けた時は一緒に大喜びしました。
健康であり続けるためには、日ごろの生活習慣を見直し、健(検)診を受け、「自分の体は自分で守る!」という意識が大事ですよね。
特に働き盛りの男性に健(検)診を受けてほしいですね。
青森県民みんなのすこやかな生活を目指して
青森県の平均寿命は、全国同様年々延びていますが、全国最下位クラスが続いています。
県民のみなさんがもっと健康ですこやかな毎日を過ごすために、今、一人ひとりができることを考えてみませんか。
青森県の現状は?
青森県の平均寿命
青森県の平均寿命は、男性が76.3歳、女性が84.8歳で、男女ともに全国最下位となっています。(平成17年都道府県別生命表より)
“三大死因”は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」
本県の死因別の死亡率は、全国と比較すると「がん」が男女とも1位、「心疾患」が男性1位、女性8位、「脳血管疾患」が男性2位、女性3位となっており、いずれも全国の上位を占めています。(平成22年都道府県別年齢調整死亡率)
三大死因の死亡率を全国と比較すると、特に男性の40歳代以降の若い年代からの死亡が多くなっています。
「がん」、「心疾患」、「脳血管疾患」は、「三大生活習慣病」と言われています。「生活習慣病」は、加齢に加えて、食生活や、喫煙、飲酒、運動不足などの生活習慣が関係する病気のことで、ほかに糖尿病、高血圧などがあります。
「生活習慣」に問題あり?
本県では、男性が肥満者、喫煙習慣者、飲酒習慣者の割合が全国でも上位にあります。
また、一日の塩分摂取量は男女ともに上位群、野菜摂取量や歩数は男女ともに下位群にあります。
「肥満」「たばこ」「お酒」「塩分の多い食事」「野菜不足」「運動不足」など、生活習慣に問題が多いのです。
まずは、ご自分や大事な家族・友人の健康について考え、生活習慣を見直すことから始めてみませんか。
生活習慣を考えよう
肥満ってなぜこわいの?
本県成人の肥満者(BMI※25 以上の人)の割合は全国と比較すると、男女とも高くなっています。
また、肥満傾向児の割合も全国より高くなっています。
肥満は、動脈硬化や、高血圧、脂質異常症、高血糖の原因となり、「脳血管疾患」「心疾患」「糖尿病」につながりかねません。
大人も子どもも生活習慣を見直し、肥満予防を心がけましょう。
(例)
●塩分の多い濃い味つけは食べ過ぎや、お酒の飲み過ぎの原因になることも。減塩を心がけましょう。
●毎食、野菜の献立を一品は取り入れて、一日350g以上の野菜をとりましょう。青森県産のおいしい野菜をたくさん食べて!
●気軽にできる「散歩」も運動になります。少しでも体を動かす習慣を身につけましょう。
※BMI(ボディ マス インデックス肥満指数)=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
たばこの煙は誰のもの?
本県の喫煙率は、男性38.6%で全国で最も高く、女性は12.7%で全国で二番目に高い状況にあります。
たばこの煙には、多くの有害物質が含まれており、たばこを吸うことで、発がんなどのリスクが高まります。
また、たばこを吸う本人だけでなく、たばこを吸わないまわりの人の健康にも影響があります。
県では、「受動喫煙防止・防煙・禁煙」の取組をすすめています。
<受動喫煙防止>
たばこを吸わない人が煙の害などを受けないようにするため、建物内を禁煙にしている施設にステッカーを交付する空気クリーン施設認証制度を実施しています。該当する施設の方は、お近くの保健所または、がん・生活習慣病対策課(電話017-734-9212)へお問い合わせください。
<防煙>
未成年者の喫煙は、健康への影響が重大です。未成年者が喫煙しないよう、学校・家庭・地域が一体となって取り組むための検討会を開催しています。(保険適用外ですが、未成年の禁煙相談を行っている医療機関もあります)
<禁煙>
たばこをやめたい方は「保険適用で禁煙治療ができる医療機関」(県庁HPに掲載)を受診してみませんか。
○妊婦や子どもが周りの人のたばこの煙にさらされる受動喫煙は、出生時体重の低下や乳幼児突然死症候群の原因となるばかりでなく、様々な健康影響が報告されています。
小さな命を守るために、妊婦や子どもの近くでたばこを吸わないようにお願いします。
県では、妊婦の受動喫煙防止のため、禁煙をしようとする妊婦のパートナー(夫)に対し、禁煙補助剤の助成を行っています。
詳しくは、こどもみらい課(電話017-734-9303)またはお近くの「禁煙サポート薬局」にお尋ねください。
検診・健診を受けよう
がん検診
がんは、本県の死因の第1位です。しかし近年、がんは決して治らない病気ではなくなってきています。
例えば、大腸がんは早期発見であれば、90%以上が完治します。
定期的に検診を受け、無症状のうちに早期発見をしましょう。
特定健康診査
特定健康診査は、40~74歳の方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した、生活習慣病を予防するための健診です。
メタボリックシンドロームが深刻化すると、心臓病や脳卒中などの命に関わる病気を引き起こす危険性が高くなります。
また、健診結果に応じて専門家から特定保健指導が行われ、生活習慣を見直すための助言を受けることができます。
年1回、特定健康診査を受けましょう。
青森県の平均寿命は、全国同様年々延びていますが、全国最下位クラスが続いています。
県民のみなさんがもっと健康ですこやかな毎日を過ごすために、今、一人ひとりができることを考えてみませんか。
青森県の現状は?
青森県の平均寿命
青森県の平均寿命は、男性が76.3歳、女性が84.8歳で、男女ともに全国最下位となっています。(平成17年都道府県別生命表より)
“三大死因”は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」
本県の死因別の死亡率は、全国と比較すると「がん」が男女とも1位、「心疾患」が男性1位、女性8位、「脳血管疾患」が男性2位、女性3位となっており、いずれも全国の上位を占めています。(平成22年都道府県別年齢調整死亡率)
三大死因の死亡率を全国と比較すると、特に男性の40歳代以降の若い年代からの死亡が多くなっています。
「がん」、「心疾患」、「脳血管疾患」は、「三大生活習慣病」と言われています。「生活習慣病」は、加齢に加えて、食生活や、喫煙、飲酒、運動不足などの生活習慣が関係する病気のことで、ほかに糖尿病、高血圧などがあります。
「生活習慣」に問題あり?
本県では、男性が肥満者、喫煙習慣者、飲酒習慣者の割合が全国でも上位にあります。
また、一日の塩分摂取量は男女ともに上位群、野菜摂取量や歩数は男女ともに下位群にあります。
「肥満」「たばこ」「お酒」「塩分の多い食事」「野菜不足」「運動不足」など、生活習慣に問題が多いのです。
まずは、ご自分や大事な家族・友人の健康について考え、生活習慣を見直すことから始めてみませんか。
生活習慣を考えよう
肥満ってなぜこわいの?
本県成人の肥満者(BMI※25 以上の人)の割合は全国と比較すると、男女とも高くなっています。
また、肥満傾向児の割合も全国より高くなっています。
肥満は、動脈硬化や、高血圧、脂質異常症、高血糖の原因となり、「脳血管疾患」「心疾患」「糖尿病」につながりかねません。
大人も子どもも生活習慣を見直し、肥満予防を心がけましょう。
(例)
●塩分の多い濃い味つけは食べ過ぎや、お酒の飲み過ぎの原因になることも。減塩を心がけましょう。
●毎食、野菜の献立を一品は取り入れて、一日350g以上の野菜をとりましょう。青森県産のおいしい野菜をたくさん食べて!
●気軽にできる「散歩」も運動になります。少しでも体を動かす習慣を身につけましょう。
※BMI(ボディ マス インデックス肥満指数)=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
たばこの煙は誰のもの?
本県の喫煙率は、男性38.6%で全国で最も高く、女性は12.7%で全国で二番目に高い状況にあります。
たばこの煙には、多くの有害物質が含まれており、たばこを吸うことで、発がんなどのリスクが高まります。
また、たばこを吸う本人だけでなく、たばこを吸わないまわりの人の健康にも影響があります。
県では、「受動喫煙防止・防煙・禁煙」の取組をすすめています。
<受動喫煙防止>
たばこを吸わない人が煙の害などを受けないようにするため、建物内を禁煙にしている施設にステッカーを交付する空気クリーン施設認証制度を実施しています。該当する施設の方は、お近くの保健所または、がん・生活習慣病対策課(電話017-734-9212)へお問い合わせください。
<防煙>
未成年者の喫煙は、健康への影響が重大です。未成年者が喫煙しないよう、学校・家庭・地域が一体となって取り組むための検討会を開催しています。(保険適用外ですが、未成年の禁煙相談を行っている医療機関もあります)
<禁煙>
たばこをやめたい方は「保険適用で禁煙治療ができる医療機関」(県庁HPに掲載)を受診してみませんか。
○妊婦や子どもが周りの人のたばこの煙にさらされる受動喫煙は、出生時体重の低下や乳幼児突然死症候群の原因となるばかりでなく、様々な健康影響が報告されています。
小さな命を守るために、妊婦や子どもの近くでたばこを吸わないようにお願いします。
県では、妊婦の受動喫煙防止のため、禁煙をしようとする妊婦のパートナー(夫)に対し、禁煙補助剤の助成を行っています。
詳しくは、こどもみらい課(電話017-734-9303)またはお近くの「禁煙サポート薬局」にお尋ねください。
検診・健診を受けよう
がん検診
がんは、本県の死因の第1位です。しかし近年、がんは決して治らない病気ではなくなってきています。
例えば、大腸がんは早期発見であれば、90%以上が完治します。
定期的に検診を受け、無症状のうちに早期発見をしましょう。
特定健康診査
特定健康診査は、40~74歳の方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した、生活習慣病を予防するための健診です。
メタボリックシンドロームが深刻化すると、心臓病や脳卒中などの命に関わる病気を引き起こす危険性が高くなります。
また、健診結果に応じて専門家から特定保健指導が行われ、生活習慣を見直すための助言を受けることができます。
年1回、特定健康診査を受けましょう。
生活習慣病を知ろう
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。血糖値とは、からだを動かすエネルギー源である「ブドウ糖」が血液中にどれくらいあるかを示すものです。
糖尿病になると、インスリン(ブドウ糖をコントロールするホルモン)が足りなくなったり、うまく作用しなくなってしまい、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれ、血管を傷つけます。
また、糖尿病は、動脈硬化を進行させ、心疾患のリスクを高め、神経障害、網膜症、腎症、足の潰瘍や壊死(えし)といった様々な合併症を引き起こしかねません。
糖尿病のほとんどは、生活習慣が関係しています。生活習慣を見直して、糖尿病にかからないように、そして、かかっても悪化させないようにしましょう。
県では、糖尿病の専門医とかかりつけ医が連携し、糖尿病患者の良好な血糖コントロールが維持できる仕組みを、県内の各地域にあった方法で推進しています。
高血圧ってどういうこと?
血圧とは、血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のことです。
心臓は、ポンプのように血液を血管へ押し出しています。
心臓が収縮して血液を押し出したときに、血管にいちばん強く圧力がかかるのが、収縮期血圧(最高血圧)、そして、収縮した後に心臓がひろがる(拡張する)ときに、圧力がいちばん低くなるのが拡張期血圧(最低血圧)です。
一般的に、収縮期血圧(最高血圧)が140以上、拡張期血圧(最低血圧)が90以上だと高血圧です。
青森県では、平成22年度の成人の高血圧者の割合は、男性で50.8%、女性で35 .6%となっており、男性は40~50歳代で、女性では40歳代で全国より高くなっています。
高血圧には特有の自覚症状はありませんが、高血圧の状態が続くと血管の壁が厚くなり、血管の一部がせまくなる「動脈硬化」を引き起こします。さらには、動脈硬化を原因とした心臓病や脳卒中等の合併症になり、自覚症状が出てきます。
高血圧は生活習慣と密接に関係しています。血圧を上げない生活習慣を心がけましょう。
また、血圧が高く治療が必要と診断された時は、たとえ症状を感じなくても動脈硬化等を予防するために、適切に服薬することなどにより血圧をコントロールすることが大切です。
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の予防には、
●適正体重を維持する
●塩分や脂肪分を摂り過ぎない
●ウォーキングやジョギング等の有酸素運動を行う
など、日常生活に気を付けましょう。
脳卒中の早期受診
「片方の手足にチカラが入らない」「何を言っているのか分からない」「顔半分が歪んでる」といった症状が急に起こったら脳卒中が疑われます。
脳卒中は早めの病院受診が大切です。すぐに救急車を呼びましょう!
がんを知ろう
がんを学ぶ
日本人の約2人に1人は、生涯のうちに何らかのがんにかかると推計されています。特に本県は、がんで死亡する人の割合が全国で最も高く、年間約5000人ががんで死亡しています。
がんに負けないためには、がんについての正しい知識を持ち、県民一人ひとりが予防と早期発見のために行動することが大切です。県では、がんに関する県内の様々な情報を「青森県がん情報サービス」で提供しています。
青森県がん情報サービス
がんに関する総合ウェブサイト「青森県がん情報サービス」では、がんと生活習慣の関係や、がんの予防、治療、再発防止等について知るための様々なコンテンツがあります。
日頃からがんに関する知識を蓄え、「予防」意識をもって生活することが、いつまでも健康ですこやかな毎日を過ごすことにつながります。ぜひご活用ください。
●「がんを学ぶ」
がんに関する医学的な知識を、県内在住の医師が分かりやすくインタビュー形式で動画配信
●「青森県の取組と各種統計」
がんに関する計画や調査・研究報告書、啓発パンフレット、各種統計情報を掲載
●「がん患者団体情報」
がん患者会の連絡先や活動状況などを紹介
●「がん医療機能情報検索」
県内でがん診療が行える医療機関や訪問看護ステーションの情報を掲載
●「がん相談の事例集」
県内のがん診療連携拠点病院のがん相談支援センターで受けた相談事例の中から主なものをQ&A方式で紹介
●「がん患者の体験」
がん患者の体験談をインタビューにより聞き取り、得られたデータを分析し、それを音声とテキストで紹介
青森県がん情報サービスHP http://gan-info.pref.aomori.jp
がん診療連携拠点病院とは
がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん医療を受けることができるように国が指定する医療機関で、専門的ながん医療の提供や地域の医療機関とのがん診療の連携協力体制の構築、がん患者の相談支援、がんに関する情報提供等を行っています。
県内のがん診療連携拠点病院
青森県立中央病院
青森市東造道2-1-1
017-726-8111
弘前大学医学部附属病院
弘前市本町53
0172-33-5111
八戸市立市民病院
八戸市田向字毘沙門平1
0178-72-5111
三沢市立三沢病院
三沢市三沢字堀口164-65
0176-53-2161
十和田市立中央病院
十和田市西十二番町14-8
0176-23-5121
むつ総合病院
むつ市小川町1-2-8
0175-22-2111
がんに関する相談
がん診療連携拠点病院には、がんの治療法のこと、将来のこと、費用の心配など、がんに関連する様々な心配ごとを無料で相談できる窓口が設置されています。
また、がん患者やがん経験者が集まって組織した患者団体が県内各地で活動しており、がんを体験した立場からの相談活動や情報提供等を行っています。各患者団体については、青森県がん情報サービスHPをご覧いただくか、各拠点病院にお問い合わせください。
がん・生活習慣病対策課
○がんについては→電話017-734-9216
○生活習慣病については→電話017-734-9212
糖尿病ってどんな病気?
糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。血糖値とは、からだを動かすエネルギー源である「ブドウ糖」が血液中にどれくらいあるかを示すものです。
糖尿病になると、インスリン(ブドウ糖をコントロールするホルモン)が足りなくなったり、うまく作用しなくなってしまい、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれ、血管を傷つけます。
また、糖尿病は、動脈硬化を進行させ、心疾患のリスクを高め、神経障害、網膜症、腎症、足の潰瘍や壊死(えし)といった様々な合併症を引き起こしかねません。
糖尿病のほとんどは、生活習慣が関係しています。生活習慣を見直して、糖尿病にかからないように、そして、かかっても悪化させないようにしましょう。
県では、糖尿病の専門医とかかりつけ医が連携し、糖尿病患者の良好な血糖コントロールが維持できる仕組みを、県内の各地域にあった方法で推進しています。
高血圧ってどういうこと?
血圧とは、血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のことです。
心臓は、ポンプのように血液を血管へ押し出しています。
心臓が収縮して血液を押し出したときに、血管にいちばん強く圧力がかかるのが、収縮期血圧(最高血圧)、そして、収縮した後に心臓がひろがる(拡張する)ときに、圧力がいちばん低くなるのが拡張期血圧(最低血圧)です。
一般的に、収縮期血圧(最高血圧)が140以上、拡張期血圧(最低血圧)が90以上だと高血圧です。
青森県では、平成22年度の成人の高血圧者の割合は、男性で50.8%、女性で35 .6%となっており、男性は40~50歳代で、女性では40歳代で全国より高くなっています。
高血圧には特有の自覚症状はありませんが、高血圧の状態が続くと血管の壁が厚くなり、血管の一部がせまくなる「動脈硬化」を引き起こします。さらには、動脈硬化を原因とした心臓病や脳卒中等の合併症になり、自覚症状が出てきます。
高血圧は生活習慣と密接に関係しています。血圧を上げない生活習慣を心がけましょう。
また、血圧が高く治療が必要と診断された時は、たとえ症状を感じなくても動脈硬化等を予防するために、適切に服薬することなどにより血圧をコントロールすることが大切です。
糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の予防には、
●適正体重を維持する
●塩分や脂肪分を摂り過ぎない
●ウォーキングやジョギング等の有酸素運動を行う
など、日常生活に気を付けましょう。
脳卒中の早期受診
「片方の手足にチカラが入らない」「何を言っているのか分からない」「顔半分が歪んでる」といった症状が急に起こったら脳卒中が疑われます。
脳卒中は早めの病院受診が大切です。すぐに救急車を呼びましょう!
がんを知ろう
がんを学ぶ
日本人の約2人に1人は、生涯のうちに何らかのがんにかかると推計されています。特に本県は、がんで死亡する人の割合が全国で最も高く、年間約5000人ががんで死亡しています。
がんに負けないためには、がんについての正しい知識を持ち、県民一人ひとりが予防と早期発見のために行動することが大切です。県では、がんに関する県内の様々な情報を「青森県がん情報サービス」で提供しています。
青森県がん情報サービス
がんに関する総合ウェブサイト「青森県がん情報サービス」では、がんと生活習慣の関係や、がんの予防、治療、再発防止等について知るための様々なコンテンツがあります。
日頃からがんに関する知識を蓄え、「予防」意識をもって生活することが、いつまでも健康ですこやかな毎日を過ごすことにつながります。ぜひご活用ください。
●「がんを学ぶ」
がんに関する医学的な知識を、県内在住の医師が分かりやすくインタビュー形式で動画配信
●「青森県の取組と各種統計」
がんに関する計画や調査・研究報告書、啓発パンフレット、各種統計情報を掲載
●「がん患者団体情報」
がん患者会の連絡先や活動状況などを紹介
●「がん医療機能情報検索」
県内でがん診療が行える医療機関や訪問看護ステーションの情報を掲載
●「がん相談の事例集」
県内のがん診療連携拠点病院のがん相談支援センターで受けた相談事例の中から主なものをQ&A方式で紹介
●「がん患者の体験」
がん患者の体験談をインタビューにより聞き取り、得られたデータを分析し、それを音声とテキストで紹介
青森県がん情報サービスHP http://gan-info.pref.aomori.jp
がん診療連携拠点病院とは
がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん医療を受けることができるように国が指定する医療機関で、専門的ながん医療の提供や地域の医療機関とのがん診療の連携協力体制の構築、がん患者の相談支援、がんに関する情報提供等を行っています。
県内のがん診療連携拠点病院
青森県立中央病院
青森市東造道2-1-1
017-726-8111
弘前大学医学部附属病院
弘前市本町53
0172-33-5111
八戸市立市民病院
八戸市田向字毘沙門平1
0178-72-5111
三沢市立三沢病院
三沢市三沢字堀口164-65
0176-53-2161
十和田市立中央病院
十和田市西十二番町14-8
0176-23-5121
むつ総合病院
むつ市小川町1-2-8
0175-22-2111
がんに関する相談
がん診療連携拠点病院には、がんの治療法のこと、将来のこと、費用の心配など、がんに関連する様々な心配ごとを無料で相談できる窓口が設置されています。
また、がん患者やがん経験者が集まって組織した患者団体が県内各地で活動しており、がんを体験した立場からの相談活動や情報提供等を行っています。各患者団体については、青森県がん情報サービスHPをご覧いただくか、各拠点病院にお問い合わせください。
がん・生活習慣病対策課
○がんについては→電話017-734-9216
○生活習慣病については→電話017-734-9212
介護予防
いつまでも元気に自分らしく
●いくつになっても健康で充実した生活を送るためには、介護が必要な状態に ならないよう、心身の変化に早く気づき、心とからだの機能の維持・向上に取り組むことが重要です。
●そのため、市町村では、65歳以上の方を対象に、「基本チェックリスト」という質問票で心身の状態を把握し、その結果により、「運動」「栄養」「口腔」「認知機能の低下予防」などの介護予防プログラムへの参加を呼びかけています。
●また、高齢者の方自らが積極的に地域の活動に参加したり、地域の人と交流するなど、生きがいややりがいを見つけることも重要です。市町村では元気な高齢者の方も気軽に参加できるような取組も行っています。
●いつまでも元気に自分らしい生活を送るために、あなたも市町村の介護予防 事業や地域の様々な活動に参加してみませんか?
問い合わせ先 高齢福祉保険課 電話017-734-9296または各市町村へ
地域医療サービスの充実
県では、(1)医師不足の解消(2)看護職員の確保(3)自治体病院の医療機能の再編・ネットワーク化(4)救急医療体制の整備・充実など地域医療サービスの充実・強化に取り組んでいます。
(1)医師不足の解消
●中高生向けのガイダンス・医療体験
●臨床研修環境の整備
●女性医師が働きやすい環境の整備
↓
●医学部合格者数の増加(県出身医学部合格者数 H19:37名→H24:73名)
●臨床研修医の増加(臨床研修医採用数 H19:53名→H24:65名)
(2)看護職員の確保
●県内定着
看護学生への修学資金貸与、看護学生に県内医療機関を紹介する就職相談会の開催など
●離職防止
新人看護職員研修を実施する医療機関の支援、働きやすい職場環境作り(ワーク・ライフ・バランス)の推進
●再就職促進
青森県ナースセンター(青森県看護協会に委託)における無料職業紹介や看護力再開発講習会の開催(青森県ナースセンター電話017-723-4580)
(3)自治体病院の医療機能の再編・ネットワーク化
●西北五圏域における先進的な取組
新中核病院への高度・専門医療機能の集約化及び機能分担、一体的な運営など
(4)救急医療体制の整備・充実
三救命救急センター体制の整備(弘前大学医学部附属病院(高度)、青森県立中央病院、八戸市立市民病院)
●ドクターヘリ2機体制運用と北東北3県広域連携
問い合わせ先 医療薬務課 電話017-734-9291
保健・医療・福祉包括ケアシステム
多くの県民の方々は、介護が必要になっても保健や医療、福祉のサービスを利用しながら、可能な限り住み慣れた地域・家庭で生活することを強く望み、そして、できるだけ質の高い生活を維持したいと考えています。
県では、すべての県民の皆さんが、生涯にわたり、健康で安心した生活を送れるよう、保健・医療・福祉の各サービスを必要なときに一体的に提供する「保健・医療・福祉包括ケアシステム」の取組を進めています。
これまで、保健・医療・福祉分野の関係機関と協働して、「医師を育てる環境づくり」、「自治体病院機能再編成」、「保健師活動の見直し」、そして退院時に速やかに住み慣れた地域に戻るための仕組みとして医療と地域を結ぶ「地域連携パス」など、それぞれの取組を進め、「住民(利用者)」を中心とした包括ケアシステムの整備に取り組んできました。
“予防を重視した包括ケアシステム”に重点的に取り組んでいます。
青森県の保健・医療・福祉包括ケアシステムは、関係する機関・団体等の職員だけでつくるものではなく、住民の皆さんが、協力者としてシステムの一部を担っていくものです。
皆さん、お住まいの地域ではどんな健康課題があるのかを知り、そしてご自分の生活習慣改善や疾病予防・介護予防に取り組みましょう。
こんな活動に取り組んでいます!
県が包括ケアシステムの取組を始めて15年目になる今年度、知事自身が各市町村を訪問し、取組の現状について話し合っています。
知事との懇談の中では、各市町村から、「小学生からの生活習慣病予防対策の取組」や「壮年男性の健康アップを図るための自主グループ『健康で歩く会』の発足」など、各地域の健康課題に即した取組の紹介と、活発な意見交換が行われました。
問い合わせ先 健康福祉政策課 電話017-734-9281
いつまでも元気に自分らしく
●いくつになっても健康で充実した生活を送るためには、介護が必要な状態に ならないよう、心身の変化に早く気づき、心とからだの機能の維持・向上に取り組むことが重要です。
●そのため、市町村では、65歳以上の方を対象に、「基本チェックリスト」という質問票で心身の状態を把握し、その結果により、「運動」「栄養」「口腔」「認知機能の低下予防」などの介護予防プログラムへの参加を呼びかけています。
●また、高齢者の方自らが積極的に地域の活動に参加したり、地域の人と交流するなど、生きがいややりがいを見つけることも重要です。市町村では元気な高齢者の方も気軽に参加できるような取組も行っています。
●いつまでも元気に自分らしい生活を送るために、あなたも市町村の介護予防 事業や地域の様々な活動に参加してみませんか?
問い合わせ先 高齢福祉保険課 電話017-734-9296または各市町村へ
地域医療サービスの充実
県では、(1)医師不足の解消(2)看護職員の確保(3)自治体病院の医療機能の再編・ネットワーク化(4)救急医療体制の整備・充実など地域医療サービスの充実・強化に取り組んでいます。
(1)医師不足の解消
●中高生向けのガイダンス・医療体験
●臨床研修環境の整備
●女性医師が働きやすい環境の整備
↓
●医学部合格者数の増加(県出身医学部合格者数 H19:37名→H24:73名)
●臨床研修医の増加(臨床研修医採用数 H19:53名→H24:65名)
(2)看護職員の確保
●県内定着
看護学生への修学資金貸与、看護学生に県内医療機関を紹介する就職相談会の開催など
●離職防止
新人看護職員研修を実施する医療機関の支援、働きやすい職場環境作り(ワーク・ライフ・バランス)の推進
●再就職促進
青森県ナースセンター(青森県看護協会に委託)における無料職業紹介や看護力再開発講習会の開催(青森県ナースセンター電話017-723-4580)
(3)自治体病院の医療機能の再編・ネットワーク化
●西北五圏域における先進的な取組
新中核病院への高度・専門医療機能の集約化及び機能分担、一体的な運営など
(4)救急医療体制の整備・充実
三救命救急センター体制の整備(弘前大学医学部附属病院(高度)、青森県立中央病院、八戸市立市民病院)
●ドクターヘリ2機体制運用と北東北3県広域連携
問い合わせ先 医療薬務課 電話017-734-9291
保健・医療・福祉包括ケアシステム
多くの県民の方々は、介護が必要になっても保健や医療、福祉のサービスを利用しながら、可能な限り住み慣れた地域・家庭で生活することを強く望み、そして、できるだけ質の高い生活を維持したいと考えています。
県では、すべての県民の皆さんが、生涯にわたり、健康で安心した生活を送れるよう、保健・医療・福祉の各サービスを必要なときに一体的に提供する「保健・医療・福祉包括ケアシステム」の取組を進めています。
これまで、保健・医療・福祉分野の関係機関と協働して、「医師を育てる環境づくり」、「自治体病院機能再編成」、「保健師活動の見直し」、そして退院時に速やかに住み慣れた地域に戻るための仕組みとして医療と地域を結ぶ「地域連携パス」など、それぞれの取組を進め、「住民(利用者)」を中心とした包括ケアシステムの整備に取り組んできました。
“予防を重視した包括ケアシステム”に重点的に取り組んでいます。
青森県の保健・医療・福祉包括ケアシステムは、関係する機関・団体等の職員だけでつくるものではなく、住民の皆さんが、協力者としてシステムの一部を担っていくものです。
皆さん、お住まいの地域ではどんな健康課題があるのかを知り、そしてご自分の生活習慣改善や疾病予防・介護予防に取り組みましょう。
こんな活動に取り組んでいます!
県が包括ケアシステムの取組を始めて15年目になる今年度、知事自身が各市町村を訪問し、取組の現状について話し合っています。
知事との懇談の中では、各市町村から、「小学生からの生活習慣病予防対策の取組」や「壮年男性の健康アップを図るための自主グループ『健康で歩く会』の発足」など、各地域の健康課題に即した取組の紹介と、活発な意見交換が行われました。
問い合わせ先 健康福祉政策課 電話017-734-9281
申吾のほっとコラム
青森県知事 三村 申吾
あおもりの未来をつくるヘルスリテラシー
「未来デザイン県民会議」という広聴事業に「こんにちは!知事です」という、県内の小学生と勉強会をする枠があって、先日、下北のある小学校へ出かけた。
小学生たちは、青森県が抱えている課題について、それぞれがっちりと研究してあって、次々発表と質問が行われたが、その中の「短命県」をテーマとするチームに、すっかり降参してしまった。
チームリーダーが、「自分たちが調べたところによると」とまず発言し、その他のメンバーによってボードが次々と3枚掲げられた。
「青森県の人は、日本で一番、お酒を飲みます。」
「青森県の人は、日本で一番、煙草を吸います。」
「青森県の人は、日本で二番目に、塩分を取ります。」
そして代表は、私をキリッと見つめて、「私たちは、このことが、短命の原因だと思いますが、知事はどう考えますか?また、県民みんなで、このことをよく考えて、改めるべきだと思いますが、どうでしょうか?」
この真正面からの、堂々たる見解と意見に、見学に来て下さっていた方々から、盛大に拍手が沸きあがった。(塩分については、食改チーム(食生活改善推進員)の長年の努力により食塩摂取量は減少したけれど、残念ながらトップクラスを維持している。)
健康づくりの会議等でも、未だにこの課題の対応に唸っている訳で、返す言葉もないとは、まさにこの状態を云うのだろうか。
「だからこそ、『ヘルスリテラシー』が大切だと県では考えています。」ととりあえず返事することになった。
『ヘルスリテラシー』とは、聞き慣れない言葉だが、直訳すると「健康教養」。「健康・医療に関する情報を自らが調べ、理解し、活用する力」ということになる。
酒・煙草・塩の課題も含めて、大きく括るなら、本県の短命傾向の底流にあるのは、「生活習慣病」という事になる。
これには、じっくり腰を据えた様々な分野での総合的な対策が必要となる訳だが、すこぶる短縮してその段取りの説明を許されるならば、「あおもりの未来をつくるヘルスリテラシー定着事業」として、今後、教育庁や健康福祉部、農林水産部が連携して、子どもの肥満防止から成人の糖尿病の予防・改善や食育の推進までを県民の皆様と協働して進めることで、健康寿命の延伸を図るという事となる。
これも極論を許されるならば、『ヘルスリテラシー』という概念が、どれだけ理解され、広がるかに短命傾向返上の成否は、かかっている。
自らの健康は、自らが守ることが基本だが、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん達には、研究発表をしてくれたお孫さんやお子さんのためにも、健康について改めて考えて欲しい。
あなたの声を県政へ「県政・わたしの提案」
県では「県政・わたしの提案」として、青森県をもっとよくするため県政についての前向きで建設的な提案をお寄せいただいています。お寄せいただいた提案は、知事が目を通し、県政を進める上での参考とさせていただきます。この封筒を使って、ぜひ、あなたも提案をお寄せください。
その他、以下の方法でも提案をお寄せいただいています。
●ホームページの「県政・わたしの提案」入力フォームから提案する
青森県庁トップページ>アナタの声を県政へ>県政・わたしの提案
●郵送・FAXで提案する
〒030-8570 青森県広報広聴課「県政・わたしの提案」係
FAX番号 017-734-8031
お寄せいただいた提案と県の回答は、内容を要約し、個人が特定されないようにしたうえで、ホームページ上に掲載しています。(年代・性別・居住市町村名は掲載されます。)
お寄せいただいた提案については、提案者に対し、現在の取組状況や今後の方針などについて回答します。回答には、多少時間がかかる場合もあります。
また、必要記載事項が不備の場合や、県政に関わりのない内容の場合など、回答しかねる場合がありますので、ご了承ください。
提案の際は、住所・氏名・電話番号(インターネットで提案を送る場合はメールアドレスも)を必ず記載してください。これらの個人情報については、提案者への提案内容の確認のための連絡や、提案に対する回答のために利用します。
県政についての相談・苦情などは行政相談室で受け付けています。
問い合わせ先 広報広聴課 電話017-734-9138
青森県知事 三村 申吾
あおもりの未来をつくるヘルスリテラシー
「未来デザイン県民会議」という広聴事業に「こんにちは!知事です」という、県内の小学生と勉強会をする枠があって、先日、下北のある小学校へ出かけた。
小学生たちは、青森県が抱えている課題について、それぞれがっちりと研究してあって、次々発表と質問が行われたが、その中の「短命県」をテーマとするチームに、すっかり降参してしまった。
チームリーダーが、「自分たちが調べたところによると」とまず発言し、その他のメンバーによってボードが次々と3枚掲げられた。
「青森県の人は、日本で一番、お酒を飲みます。」
「青森県の人は、日本で一番、煙草を吸います。」
「青森県の人は、日本で二番目に、塩分を取ります。」
そして代表は、私をキリッと見つめて、「私たちは、このことが、短命の原因だと思いますが、知事はどう考えますか?また、県民みんなで、このことをよく考えて、改めるべきだと思いますが、どうでしょうか?」
この真正面からの、堂々たる見解と意見に、見学に来て下さっていた方々から、盛大に拍手が沸きあがった。(塩分については、食改チーム(食生活改善推進員)の長年の努力により食塩摂取量は減少したけれど、残念ながらトップクラスを維持している。)
健康づくりの会議等でも、未だにこの課題の対応に唸っている訳で、返す言葉もないとは、まさにこの状態を云うのだろうか。
「だからこそ、『ヘルスリテラシー』が大切だと県では考えています。」ととりあえず返事することになった。
『ヘルスリテラシー』とは、聞き慣れない言葉だが、直訳すると「健康教養」。「健康・医療に関する情報を自らが調べ、理解し、活用する力」ということになる。
酒・煙草・塩の課題も含めて、大きく括るなら、本県の短命傾向の底流にあるのは、「生活習慣病」という事になる。
これには、じっくり腰を据えた様々な分野での総合的な対策が必要となる訳だが、すこぶる短縮してその段取りの説明を許されるならば、「あおもりの未来をつくるヘルスリテラシー定着事業」として、今後、教育庁や健康福祉部、農林水産部が連携して、子どもの肥満防止から成人の糖尿病の予防・改善や食育の推進までを県民の皆様と協働して進めることで、健康寿命の延伸を図るという事となる。
これも極論を許されるならば、『ヘルスリテラシー』という概念が、どれだけ理解され、広がるかに短命傾向返上の成否は、かかっている。
自らの健康は、自らが守ることが基本だが、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん達には、研究発表をしてくれたお孫さんやお子さんのためにも、健康について改めて考えて欲しい。
あなたの声を県政へ「県政・わたしの提案」
県では「県政・わたしの提案」として、青森県をもっとよくするため県政についての前向きで建設的な提案をお寄せいただいています。お寄せいただいた提案は、知事が目を通し、県政を進める上での参考とさせていただきます。この封筒を使って、ぜひ、あなたも提案をお寄せください。
その他、以下の方法でも提案をお寄せいただいています。
●ホームページの「県政・わたしの提案」入力フォームから提案する
青森県庁トップページ>アナタの声を県政へ>県政・わたしの提案
●郵送・FAXで提案する
〒030-8570 青森県広報広聴課「県政・わたしの提案」係
FAX番号 017-734-8031
お寄せいただいた提案と県の回答は、内容を要約し、個人が特定されないようにしたうえで、ホームページ上に掲載しています。(年代・性別・居住市町村名は掲載されます。)
お寄せいただいた提案については、提案者に対し、現在の取組状況や今後の方針などについて回答します。回答には、多少時間がかかる場合もあります。
また、必要記載事項が不備の場合や、県政に関わりのない内容の場合など、回答しかねる場合がありますので、ご了承ください。
提案の際は、住所・氏名・電話番号(インターネットで提案を送る場合はメールアドレスも)を必ず記載してください。これらの個人情報については、提案者への提案内容の確認のための連絡や、提案に対する回答のために利用します。
県政についての相談・苦情などは行政相談室で受け付けています。
問い合わせ先 広報広聴課 電話017-734-9138
頑張る!あおもリスト 中南地域編 vol.6
悩みを抱えている人のサインに気づき、話を聴いて、必要な支援につなぎ、見守る「ゲートキーパー」。
青森県理容生活衛生同業組合のトップを切って、活動に取り組む、黒石支部長の古村秋夜詩さんにお話を伺いました。
身近な人を自殺から救う「命の門番」
「ゲートキーパー」とは、ゲート(門)を守る人、つまり命の門番をあらわす言葉で、相手の話に耳を傾け、悩みの内容に応じて病院や相談機関を紹介するなど、適切な対応をする人のことです。
青森県は全国的にみても自殺死亡率が高いですよね。県はその対策のひとつとして、ゲートキーパーの養成に力を入れてきました。そんななか、2012年6月に全国理容生活衛生同業組合連合会が社会貢献事業のひとつとして、「理容サロン ゲートキーパー宣言」を行ったことから、県理容組合を通じて養成研修を受けてみないか、というお誘いを受けたんです。
縁の下の力持ちになって地域を支えたい
最初、お話をいただいた時は、医療の専門知識のない自分たちに務まるのだろうかと不安な気持ちでした。しかし、黒石支部では10数年前から、地域社会貢献をスローガンに、救急救命、AEDの使い方、認知症サポーター、手話、防災などの講習会を開催し、命や健康に関してみんなで学んできた活動の積み重ねがありました。
そうした経緯もあって、「我々が縁の下の力持ちになって、地域を支えるお手伝いができるなら、取り組んでみようじゃないか!」という声が上がり、2012年8月、黒石支部員45人が、ゲートキーパー養成研修を受講しました。
理容業の特性を生かして支援の輪を
青森県で特に自殺者が多いのは壮年男性だそうですが、その年代の男性が定期的に利用する場所のひとつが床屋です。なじみのお客様とふれあうなかで、「いつもと少し様子が違う」ことに気づくこともあります。でも、受講する前までは、たとえお客様が「もう死にたいよ」と漏らしたとしても、プライベートな事情には深く踏み込まないのがルールであり、そうすることがお客様への気遣いだと思っていたんですね。
しかし、研修を受け、それではせっかくサインに気づきながら自殺者のリスクを減らせないこと、最悪の事態になって「なぜあの時、声をかけてあげなかったんだろう」と、後悔が残ることを痛感しました。
受講してからは、「何かあったんですか?」と、さりげなく声がけするようにしています。解決の糸口を見つけるためには、同じ目線でどんな支援が必要なのかを一緒に考え、悩みの内容に適した相談機関につなげることも大事です。時には、「私が連絡してあげましょうか」、「一緒について行きましょうか」と寄り添うことで、安心感を得て心の負担も軽くなると思うんですね。
昔の床屋は、街の社交場のような存在で、地域を温かく見守る役目も果たしていましたよね。県理容組合では、17支部のうち現在6支部(234人が修了)が養成研修を受講していますが、今後どんどん輪が広がり地域を支える人が一人でも増えていけばいいですね。
【あなたも「ゲートキーパー」の輪に加わりませんか】
県における平成23年の自殺者数は356人と14年ぶりに400人を下回り減少傾向を示していますが、全国的には、7番目に多い状況にあり、未だ高い水準にあります。
問い合わせ先 障害福祉課 電話017-734-9307
『青森県民のための自殺予防いのちの電話』
毎月1日は フリーダイヤル0120-063-556(こころ)
受付時間 12:00~21:00
悩みを抱えている人のサインに気づき、話を聴いて、必要な支援につなぎ、見守る「ゲートキーパー」。
青森県理容生活衛生同業組合のトップを切って、活動に取り組む、黒石支部長の古村秋夜詩さんにお話を伺いました。
身近な人を自殺から救う「命の門番」
「ゲートキーパー」とは、ゲート(門)を守る人、つまり命の門番をあらわす言葉で、相手の話に耳を傾け、悩みの内容に応じて病院や相談機関を紹介するなど、適切な対応をする人のことです。
青森県は全国的にみても自殺死亡率が高いですよね。県はその対策のひとつとして、ゲートキーパーの養成に力を入れてきました。そんななか、2012年6月に全国理容生活衛生同業組合連合会が社会貢献事業のひとつとして、「理容サロン ゲートキーパー宣言」を行ったことから、県理容組合を通じて養成研修を受けてみないか、というお誘いを受けたんです。
縁の下の力持ちになって地域を支えたい
最初、お話をいただいた時は、医療の専門知識のない自分たちに務まるのだろうかと不安な気持ちでした。しかし、黒石支部では10数年前から、地域社会貢献をスローガンに、救急救命、AEDの使い方、認知症サポーター、手話、防災などの講習会を開催し、命や健康に関してみんなで学んできた活動の積み重ねがありました。
そうした経緯もあって、「我々が縁の下の力持ちになって、地域を支えるお手伝いができるなら、取り組んでみようじゃないか!」という声が上がり、2012年8月、黒石支部員45人が、ゲートキーパー養成研修を受講しました。
理容業の特性を生かして支援の輪を
青森県で特に自殺者が多いのは壮年男性だそうですが、その年代の男性が定期的に利用する場所のひとつが床屋です。なじみのお客様とふれあうなかで、「いつもと少し様子が違う」ことに気づくこともあります。でも、受講する前までは、たとえお客様が「もう死にたいよ」と漏らしたとしても、プライベートな事情には深く踏み込まないのがルールであり、そうすることがお客様への気遣いだと思っていたんですね。
しかし、研修を受け、それではせっかくサインに気づきながら自殺者のリスクを減らせないこと、最悪の事態になって「なぜあの時、声をかけてあげなかったんだろう」と、後悔が残ることを痛感しました。
受講してからは、「何かあったんですか?」と、さりげなく声がけするようにしています。解決の糸口を見つけるためには、同じ目線でどんな支援が必要なのかを一緒に考え、悩みの内容に適した相談機関につなげることも大事です。時には、「私が連絡してあげましょうか」、「一緒について行きましょうか」と寄り添うことで、安心感を得て心の負担も軽くなると思うんですね。
昔の床屋は、街の社交場のような存在で、地域を温かく見守る役目も果たしていましたよね。県理容組合では、17支部のうち現在6支部(234人が修了)が養成研修を受講していますが、今後どんどん輪が広がり地域を支える人が一人でも増えていけばいいですね。
【あなたも「ゲートキーパー」の輪に加わりませんか】
県における平成23年の自殺者数は356人と14年ぶりに400人を下回り減少傾向を示していますが、全国的には、7番目に多い状況にあり、未だ高い水準にあります。
問い合わせ先 障害福祉課 電話017-734-9307
『青森県民のための自殺予防いのちの電話』
毎月1日は フリーダイヤル0120-063-556(こころ)
受付時間 12:00~21:00
やさしい青森県史(5)
県史編さんグループ 民俗部会担当 嘱託員 福島 春那
「青森県史 民俗編」では、県域で受け継がれてきた風習や慣習、例えば、村の成り立ちや生業、年中行事や冠婚葬祭、信仰、民俗芸能、昔話など、ちょっと昔の暮らしを、まとめています。先行の調査・研究はもちろん、県内各地の皆様にご協力いただき、直接お話をうかがった成果をもとに、これまでに南部編、下北編の本編2冊と8冊の報告書を刊行しました。そして現在、津軽編を鋭意、制作中です。
今回はそんな民俗の分野から、津軽地方のお正月についての話題です。
津軽では「サントシ」といわれ、大正月(元日)、小正月(15日)に続き、1月の晦日を3回目の年取りとして祝いました。大正月、小正月ほどではなくとも、餅をつき御馳走を食べ、ゆっくりと休む。これで正月はおしまい、というわけです。
かつての小正月を、弘前市出身の民俗学者・詩人である齋藤吉彦が残した「津軽の小正月」という資料から紹介します。昭和3年、弘前市白銀にあった玉成高等小学校の1年生が、小正月をテーマに、方言で書いた作文を、同校で教員をしていた弘前市出身の詩人一戸謙三の手を借り、より実際に話されている津軽の言葉に近くなるよう手直して、まとめたものです。
吉彦の意図は方言研究にあったようですが、中津軽郡の10ヶ村から通っていた生徒たちの、小正月の様子を知ることが出来ます。例えば、15日にはけの汁や餅を食べたり、福俵やカパカパがやってきたり、16日には弘前のお寺へ地獄絵を見に出かけたりしています。カパカパは、人参や大根に箸を挿し、紙の着物を着せた人形を持った子どもたちが「カパカパに来た」と言って家々を回り、餅や菓子、銭をもらうという風習です。また福俵は、わらで作った小さい俵に鈴と長い縄をつけ、それを「福の神ァ舞い込んだ」などと言って戸口から家の中へ投げ込み、餅などをもらうものです。どちらも、かつて、津軽地方で広く行われていた小正月の風習です。
この作文が書かれたのは、旧正月17日とされています。旧正月とは旧暦の1月です。この作文では小正月の様子として、旧暦1月15日、16日の出来事が書かれたのです。現在私たちの使っている暦(太陽暦)が政府によって採用されたのは明治6年ですが、村々の生活ではその後も長く、旧暦として、月の満ち欠けの周期を元にした太陰暦が併用されていました。この資料から、昭和期に入ってもなお、旧暦で小正月が祝われていたことがわかります。ちなみに、現在使われている暦と旧暦との間には約1ヵ月のずれがありますので、旧暦で見れば、実は、今はまだ年の暮れ。今年の旧正月の元日は2月10日、小正月は2月25日にあたります。
今回は、津軽地方のちょっと昔のお正月についてご紹介しました。『青森県史 民俗編 資料津軽』は平成26年3月発刊予定です。
商店街の元気は街の元気!
商店街は、地域住民の買い物の場としてだけでなく、地域コミュニティの担い手としても期待されています。
県では、商店街の活性化を図り、街を元気にするため、市町村や商工団体と連携しながら、商店街における課題解決に向けた取組や個店の魅力創出を支援しています。
街を元気に
商店街を中心とした課題解決型の街づくりを応援しています
商店街の活性化を図るため、商店街等が実施する課題解決のための主体的な取組に対し、補助しています。
具体的な支援事例
(1)協同組合三戸スタンプ会
【課題】商店街において、高齢者と子育て世代の交流機会を増やしたい。
→三戸町出身の絵本作家馬場のぼるさんの代表作「11ぴきのねこ」のキャラクターを活用したスタンプラリー及び抽選会の実施
(2)五戸町商工会
【課題】商店街に、若者が普段からもっと気軽に訪れてほしい。
→若者を呼び込むためのゆるキャラ「ばおるくん」「みらいちゃん」を活用した地元でお買いもの運動等の実施
(3)株式会社まちなか五所川原
【課題】商店街を、普段から地域住民が交流する場として活性化させたい。
→商店街における地域交流機能の創出に向けたワークショップの開催及び今後の方向性の検討
商店街と地域住民による防災力アップを応援しています
東日本大震災をきっかけに、歩いて行ける買い物の場として、また、地域コミュニティの担い手としての商店街の重要性が再認識されました。
このような状況を受け、商店街における防災・災害対策機能の充実を図るため、県内の商店街において、商店街関係者を対象とした防災勉強会や地域住民との懇談会を開催し、商店街における「事業継続計画(BCP=Business Continuity Plan)」の策定を支援しています。
具体的には、青森市柳町商店街振興組合等が、BCPの策定に向けて検討を進めています。
※BCPとは・・・BCPとは、組織が、ビジネス環境の変化により、重要なビジネス活動が停止もしくは大幅な中断、売上・収益の低下や信用不安等に見舞われた際に、あらゆるビジネスの中から、重要な業務のみを絞り込み、優先的に継続する体制や仕組み・ルール等の事業継続戦略を、事前に取り決めた手順書のことをいいます。
商店街の振興策等について、詳しくは 県庁HP 青森県の商店街
きらりと光るお店を認定
三ツ星個店認定制度
商店街にある、青森らしさにこだわっているお店、他にはないサービスを提供するお店、地域活動に熱心なお店など、きらりと光るお店を「三ツ星個店」として認定し、商店街のやる気を応援しています。
平成23年度までに認定された個店は青森、弘前、八戸の3市で各5店舗。皆さんも「三ツ星個店」を訪れてみませんか。
※詳しくは、県庁HP 三ツ星個店
※今年度は、県内25店舗を認定する予定で、3月に発表します。
問い合わせ先 商工政策課 電話017-734-9369
県史編さんグループ 民俗部会担当 嘱託員 福島 春那
「青森県史 民俗編」では、県域で受け継がれてきた風習や慣習、例えば、村の成り立ちや生業、年中行事や冠婚葬祭、信仰、民俗芸能、昔話など、ちょっと昔の暮らしを、まとめています。先行の調査・研究はもちろん、県内各地の皆様にご協力いただき、直接お話をうかがった成果をもとに、これまでに南部編、下北編の本編2冊と8冊の報告書を刊行しました。そして現在、津軽編を鋭意、制作中です。
今回はそんな民俗の分野から、津軽地方のお正月についての話題です。
津軽では「サントシ」といわれ、大正月(元日)、小正月(15日)に続き、1月の晦日を3回目の年取りとして祝いました。大正月、小正月ほどではなくとも、餅をつき御馳走を食べ、ゆっくりと休む。これで正月はおしまい、というわけです。
かつての小正月を、弘前市出身の民俗学者・詩人である齋藤吉彦が残した「津軽の小正月」という資料から紹介します。昭和3年、弘前市白銀にあった玉成高等小学校の1年生が、小正月をテーマに、方言で書いた作文を、同校で教員をしていた弘前市出身の詩人一戸謙三の手を借り、より実際に話されている津軽の言葉に近くなるよう手直して、まとめたものです。
吉彦の意図は方言研究にあったようですが、中津軽郡の10ヶ村から通っていた生徒たちの、小正月の様子を知ることが出来ます。例えば、15日にはけの汁や餅を食べたり、福俵やカパカパがやってきたり、16日には弘前のお寺へ地獄絵を見に出かけたりしています。カパカパは、人参や大根に箸を挿し、紙の着物を着せた人形を持った子どもたちが「カパカパに来た」と言って家々を回り、餅や菓子、銭をもらうという風習です。また福俵は、わらで作った小さい俵に鈴と長い縄をつけ、それを「福の神ァ舞い込んだ」などと言って戸口から家の中へ投げ込み、餅などをもらうものです。どちらも、かつて、津軽地方で広く行われていた小正月の風習です。
この作文が書かれたのは、旧正月17日とされています。旧正月とは旧暦の1月です。この作文では小正月の様子として、旧暦1月15日、16日の出来事が書かれたのです。現在私たちの使っている暦(太陽暦)が政府によって採用されたのは明治6年ですが、村々の生活ではその後も長く、旧暦として、月の満ち欠けの周期を元にした太陰暦が併用されていました。この資料から、昭和期に入ってもなお、旧暦で小正月が祝われていたことがわかります。ちなみに、現在使われている暦と旧暦との間には約1ヵ月のずれがありますので、旧暦で見れば、実は、今はまだ年の暮れ。今年の旧正月の元日は2月10日、小正月は2月25日にあたります。
今回は、津軽地方のちょっと昔のお正月についてご紹介しました。『青森県史 民俗編 資料津軽』は平成26年3月発刊予定です。
商店街の元気は街の元気!
商店街は、地域住民の買い物の場としてだけでなく、地域コミュニティの担い手としても期待されています。
県では、商店街の活性化を図り、街を元気にするため、市町村や商工団体と連携しながら、商店街における課題解決に向けた取組や個店の魅力創出を支援しています。
街を元気に
商店街を中心とした課題解決型の街づくりを応援しています
商店街の活性化を図るため、商店街等が実施する課題解決のための主体的な取組に対し、補助しています。
具体的な支援事例
(1)協同組合三戸スタンプ会
【課題】商店街において、高齢者と子育て世代の交流機会を増やしたい。
→三戸町出身の絵本作家馬場のぼるさんの代表作「11ぴきのねこ」のキャラクターを活用したスタンプラリー及び抽選会の実施
(2)五戸町商工会
【課題】商店街に、若者が普段からもっと気軽に訪れてほしい。
→若者を呼び込むためのゆるキャラ「ばおるくん」「みらいちゃん」を活用した地元でお買いもの運動等の実施
(3)株式会社まちなか五所川原
【課題】商店街を、普段から地域住民が交流する場として活性化させたい。
→商店街における地域交流機能の創出に向けたワークショップの開催及び今後の方向性の検討
商店街と地域住民による防災力アップを応援しています
東日本大震災をきっかけに、歩いて行ける買い物の場として、また、地域コミュニティの担い手としての商店街の重要性が再認識されました。
このような状況を受け、商店街における防災・災害対策機能の充実を図るため、県内の商店街において、商店街関係者を対象とした防災勉強会や地域住民との懇談会を開催し、商店街における「事業継続計画(BCP=Business Continuity Plan)」の策定を支援しています。
具体的には、青森市柳町商店街振興組合等が、BCPの策定に向けて検討を進めています。
※BCPとは・・・BCPとは、組織が、ビジネス環境の変化により、重要なビジネス活動が停止もしくは大幅な中断、売上・収益の低下や信用不安等に見舞われた際に、あらゆるビジネスの中から、重要な業務のみを絞り込み、優先的に継続する体制や仕組み・ルール等の事業継続戦略を、事前に取り決めた手順書のことをいいます。
商店街の振興策等について、詳しくは 県庁HP 青森県の商店街
きらりと光るお店を認定
三ツ星個店認定制度
商店街にある、青森らしさにこだわっているお店、他にはないサービスを提供するお店、地域活動に熱心なお店など、きらりと光るお店を「三ツ星個店」として認定し、商店街のやる気を応援しています。
平成23年度までに認定された個店は青森、弘前、八戸の3市で各5店舗。皆さんも「三ツ星個店」を訪れてみませんか。
※詳しくは、県庁HP 三ツ星個店
※今年度は、県内25店舗を認定する予定で、3月に発表します。
問い合わせ先 商工政策課 電話017-734-9369
インフォメーション
学卒未就職者等就職支援事業研修生募集のお知らせ
県内の協力企業等が学卒未就職者等を短期間(6カ月間)研修生として雇用し、職場実習等を実施することで、社会人としての基礎力を高め、早期就職を支援するものです。
■対象/
●今春の新規学卒者
●平成23年3月11日以降に離職した者若しくは平成23年3月以降の未就職卒業者のうち若年者(40歳未満)
■募集人員/100人
■協力企業等/県内に勤務場所がある企業等
■勤務条件等/1日当たり7時間45分程度、週休2日、月額134,000円(上限)(協力企業等の規則により、若干異なります。)
■研修期間/3月25日~9月24日(6カ月)
■求人票公開期間/2月18日(月)~3月6日(水)
■応募方法/ハローワークで紹介を受け、希望する協力企業等に申込
※詳しくは ジョブカフェあおもりを検索
青森県若年者就職支援センター(ジョブカフェあおもり) 電話017-734-1311
「振り込め詐欺」にご注意を
電話やダイレクトメール等で、「社債」や「未公開株」、「外国通貨」等の購入を誘い、現金を振り込ませたり、レターパックや宅配便等で現金を送付させる詐欺が増えています。
身に覚えのないパンフレット等が届いたり、電話で「あなただけが買える」「後で高く買い取る」「必ず儲かる」という話があったら詐欺です。不審な電話やダイレクトメール等には1人で対応せず、すぐに家族や知人、警察等に相談してください。
警察本部生活安全企画課 電話017-723-4211(代)
「りんご共済」に加入しましょう!
りんご生産者のみなさん、予期せぬ自然災害(暴風雨、ひょう害、凍霜害)に備え、「りんご共済」に加入しましょう。現在、平成25年産りんごを対象とした加入申込みの受付中です。お申し込み、お問い合わせはお近くの農業共済組合まで。
■申込期限/3月25日(月)まで
■申込・問合先
津軽広域農業共済組合 電話0173-33-1513
ひろさき広域農業共済組合 電話0172-28-5700
南部地域農業共済組合 電話0176-22-8101
「自主防災組織」で安全・安心な地域づくりを!
「自らの命は自ら守る」、「自らの地域は自ら守る」という考えをもち、地域の中で自主的に防災活動を行うのが、自主防災組織です。
大規模な災害が発生すると、救助や救急などの要請が集中し、警察や消防の対応が遅れる可能性もありますが、地域住民がお互いに助け合うことで災害による被害を減らすことができます。
町内会などの地域活動の組織を生かして自主防災組織を結成し、日頃から危険箇所の見回り、避難訓練、炊出し訓練などを行い、災害に備えましょう。
防災消防課 電話017-734-9088
「行政相談室」・「交通事故相談所」をご利用ください
県政全般についての相談、照会、要望、苦情などがあるときは「行政相談室」を、交通事故についての相談があるときは「交通事故相談所」を、お気軽にご利用ください。専門の相談員がお話を伺います。(相談無料)
■場所/県庁北棟1階(行政相談室と交通事故相談所は同じ部屋です)
■受付時間/平日8:30~17:15
行政相談室
[相談内容]
県政全般についての相談、照会、要望、苦情など
[相談受付方法]
●来所
●電話/017-734-9139
●FAX/017-773-4301
●メール/県庁HP内「行政相談メール受付」からお願いします。
交通事故相談所
[相談内容]
交通事故についての損害賠償の算定、請求、示談の方法、更生問題など
[相談受付方法]
●来所
●電話/017-734-9235
●移動相談/5市(弘前市、八戸市、 五所川原市、十和田市、むつ市)で実施(※要事前予約 あらかじめ電話でお問い合わせください)
ネットで申請してみませんか?
県への申請や届出等を、インターネットを通じて行うことができる「青森県電子申請・届出システム」をご存知ですか?
このシステムでは、お手元のパソコンから、原則として24時間いつでも申請や届出ができます。また、審査状況やその結果をリアルタイムで確認できるメリットもあります。
新年度に向けて、引っ越しをされる方は、「自動車税住所変更届」が特に便利です。ぜひご利用ください。
県庁HPトップページ左上の「電子申請」からアクセス
※詳しくは 青森県電子申請
情報システム課 電話017-734-9158
新収蔵資料展「十人点描―資料が語る作家のこころ―」
新しく近代文学館蔵となった資料の中から、これまで公開されていなかったものを中心に、葛西善蔵、福士幸次郎、鳴海完造、北村小松、菊谷栄、高木恭造、今官一、菊岡久利、三浦哲郎、長部日出雄の十人の原稿、書簡、遺品等を展示します。
■会期/1月19日(土)~3月20日(水・祝) ただし、1月24日(木)、2月28日(木)は休館
■時間/9:00~17:00
■料金/無料
■会場/近代文学館企画展示室(県立図書館2階)
近代文学館 電話017-739-2575
浅虫水族館「トンネル水槽のランチ」
大きなホシエイやドチザメ、頭上を回遊するアジやサバの群れなど1,000匹を超える魚を展示中のトンネル水槽。その魚たちが餌を食べる様子を飼育係員の解説付きでご覧いただけます。
■開催日時/2月中の日曜日 12:00~
■営業時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)年中無休
■料金/大人・高校生1000円、 小・中学生500円 就学前幼児無料
※降雪割引実施中!積雪によって割引率が変わります
※詳しくは、浅虫水族館 検索
浅虫水族館 電話017-752-3377
青森県ウェブアンケート会員募集中!
インターネットを利用して青森県に関するさまざまなアンケートを行い、県の取り組みに活かしていく仕組みが「青森県ウェブアンケート」です。ぜひ会員に登録のうえ、アンケートにご協力ください。2月末までに会員となってアンケートにお答えいただいた方から抽選で県産品をプレゼント!
※詳しくは、県庁HP 青森県ウェブアンケート
統計分析課 電話017-734-9167
学卒未就職者等就職支援事業研修生募集のお知らせ
県内の協力企業等が学卒未就職者等を短期間(6カ月間)研修生として雇用し、職場実習等を実施することで、社会人としての基礎力を高め、早期就職を支援するものです。
■対象/
●今春の新規学卒者
●平成23年3月11日以降に離職した者若しくは平成23年3月以降の未就職卒業者のうち若年者(40歳未満)
■募集人員/100人
■協力企業等/県内に勤務場所がある企業等
■勤務条件等/1日当たり7時間45分程度、週休2日、月額134,000円(上限)(協力企業等の規則により、若干異なります。)
■研修期間/3月25日~9月24日(6カ月)
■求人票公開期間/2月18日(月)~3月6日(水)
■応募方法/ハローワークで紹介を受け、希望する協力企業等に申込
※詳しくは ジョブカフェあおもりを検索
青森県若年者就職支援センター(ジョブカフェあおもり) 電話017-734-1311
「振り込め詐欺」にご注意を
電話やダイレクトメール等で、「社債」や「未公開株」、「外国通貨」等の購入を誘い、現金を振り込ませたり、レターパックや宅配便等で現金を送付させる詐欺が増えています。
身に覚えのないパンフレット等が届いたり、電話で「あなただけが買える」「後で高く買い取る」「必ず儲かる」という話があったら詐欺です。不審な電話やダイレクトメール等には1人で対応せず、すぐに家族や知人、警察等に相談してください。
警察本部生活安全企画課 電話017-723-4211(代)
「りんご共済」に加入しましょう!
りんご生産者のみなさん、予期せぬ自然災害(暴風雨、ひょう害、凍霜害)に備え、「りんご共済」に加入しましょう。現在、平成25年産りんごを対象とした加入申込みの受付中です。お申し込み、お問い合わせはお近くの農業共済組合まで。
■申込期限/3月25日(月)まで
■申込・問合先
津軽広域農業共済組合 電話0173-33-1513
ひろさき広域農業共済組合 電話0172-28-5700
南部地域農業共済組合 電話0176-22-8101
「自主防災組織」で安全・安心な地域づくりを!
「自らの命は自ら守る」、「自らの地域は自ら守る」という考えをもち、地域の中で自主的に防災活動を行うのが、自主防災組織です。
大規模な災害が発生すると、救助や救急などの要請が集中し、警察や消防の対応が遅れる可能性もありますが、地域住民がお互いに助け合うことで災害による被害を減らすことができます。
町内会などの地域活動の組織を生かして自主防災組織を結成し、日頃から危険箇所の見回り、避難訓練、炊出し訓練などを行い、災害に備えましょう。
防災消防課 電話017-734-9088
「行政相談室」・「交通事故相談所」をご利用ください
県政全般についての相談、照会、要望、苦情などがあるときは「行政相談室」を、交通事故についての相談があるときは「交通事故相談所」を、お気軽にご利用ください。専門の相談員がお話を伺います。(相談無料)
■場所/県庁北棟1階(行政相談室と交通事故相談所は同じ部屋です)
■受付時間/平日8:30~17:15
行政相談室
[相談内容]
県政全般についての相談、照会、要望、苦情など
[相談受付方法]
●来所
●電話/017-734-9139
●FAX/017-773-4301
●メール/県庁HP内「行政相談メール受付」からお願いします。
交通事故相談所
[相談内容]
交通事故についての損害賠償の算定、請求、示談の方法、更生問題など
[相談受付方法]
●来所
●電話/017-734-9235
●移動相談/5市(弘前市、八戸市、 五所川原市、十和田市、むつ市)で実施(※要事前予約 あらかじめ電話でお問い合わせください)
ネットで申請してみませんか?
県への申請や届出等を、インターネットを通じて行うことができる「青森県電子申請・届出システム」をご存知ですか?
このシステムでは、お手元のパソコンから、原則として24時間いつでも申請や届出ができます。また、審査状況やその結果をリアルタイムで確認できるメリットもあります。
新年度に向けて、引っ越しをされる方は、「自動車税住所変更届」が特に便利です。ぜひご利用ください。
県庁HPトップページ左上の「電子申請」からアクセス
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情報システム課 電話017-734-9158
新収蔵資料展「十人点描―資料が語る作家のこころ―」
新しく近代文学館蔵となった資料の中から、これまで公開されていなかったものを中心に、葛西善蔵、福士幸次郎、鳴海完造、北村小松、菊谷栄、高木恭造、今官一、菊岡久利、三浦哲郎、長部日出雄の十人の原稿、書簡、遺品等を展示します。
■会期/1月19日(土)~3月20日(水・祝) ただし、1月24日(木)、2月28日(木)は休館
■時間/9:00~17:00
■料金/無料
■会場/近代文学館企画展示室(県立図書館2階)
近代文学館 電話017-739-2575
浅虫水族館「トンネル水槽のランチ」
大きなホシエイやドチザメ、頭上を回遊するアジやサバの群れなど1,000匹を超える魚を展示中のトンネル水槽。その魚たちが餌を食べる様子を飼育係員の解説付きでご覧いただけます。
■開催日時/2月中の日曜日 12:00~
■営業時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)年中無休
■料金/大人・高校生1000円、 小・中学生500円 就学前幼児無料
※降雪割引実施中!積雪によって割引率が変わります
※詳しくは、浅虫水族館 検索
浅虫水族館 電話017-752-3377
青森県ウェブアンケート会員募集中!
インターネットを利用して青森県に関するさまざまなアンケートを行い、県の取り組みに活かしていく仕組みが「青森県ウェブアンケート」です。ぜひ会員に登録のうえ、アンケートにご協力ください。2月末までに会員となってアンケートにお答えいただいた方から抽選で県産品をプレゼント!
※詳しくは、県庁HP 青森県ウェブアンケート
統計分析課 電話017-734-9167