大分類農林水産事業県政・わたしの
提案
受付年月日2007/03/29
件 名青いバラについて
提言内容  最近青いバラの話題を目にするが、青森県が研究開発に力を注いできたことはどこにも触れられていない。今行われている科博の特別展の青いバラは、別の研究で生まれた無関係のものなのか。今まで青森県が時間とお金をかけてきたものが、よそに取られたようで、寂しくもったいない気がする。
 今までの研究成果を、今研究している機関に技術供与して、近い将来市場に出る青いバラに青森県を関連付けられるようにする方法はないか。今までかけた努力を形にして欲しい。
提案への回答  バラには青い色を作り出す遺伝子が存在しないので、鮮やかな青い色をしたバラを開発するためには、他の青い花から遺伝子を取り出してバラに導入する、いわゆる遺伝子組換え技術の活用が必要であり、県では、こうした技術を用いて、青森県をイメージする「青いバラ」の研究開発に取り組んでいるところです。
 平成19年3月24日から国立科学博物館で展示されている御指摘の「青いバラ」は、サントリー株式会社とオーストラリアのバイオ企業が平成2年から共同で遺伝子組換え技術の研究に取り組み、平成16年に開発したもので、本県が進めているものとは別の取組みです。
 今回、サントリー株式会社が展示しているバラの色は薄紫色に近いものであるのに対し、本県では、バラの色を「澄みわたった秋空の青」にすることを目指して平成12年度から研究を開始しており、これまで、青い花の色の仕組みを明らかにして、チョウマメという青い花を咲かせる植物から青い色に関連する遺伝子を取り出し、他の植物に導入する技術などを確立し、理論的には、バラを青くするために必要と考えられる手法をほぼ明らかにしたものとみています。
 現在、この手法により、チョウマメから取り出した遺伝子を様々なバラの品種に導入し、株を育成していることころです。
 バラは、遺伝子を導入してから開花までに1年から2年の年数を要することから、今後は遺伝子を導入した株について、数多く育成し、慎重に管理して開花し たら、花色の確認、さらに色素の分析など青色発現の調査を続けていきます。
18年度の
担当部局
農林水産部
18年度の
担当課
農林水産政策課