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更新日付:2018年4月4日 保健衛生課

HIV / AIDSとは(青森県 "STOP AIDS")

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HIV / AIDSとは

後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)はヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染によって引き起こされる細胞性免疫不全状態を主な病態とする疾患で、2016年(平成28年)末現在の世界のHIV陽性者数は3,670万人で、2016年(平成28年)の新規HIV感染者数は180万人、エイズによる死亡者数は100万人と報告されています。
日本では、平成29年末現在、HIV感染者は19,842人、エイズ患者が8,908人と報告されています。また、平成29年の新規HIV感染者は992人と過去11位で、新規エイズ患者の報告数は415人と過去11位となっています。
エイズは医学の進歩や様々な対策により、「不治の特別な病」から、HIV感染を早期発見、早期に治療開始することで、発症を大きく遅らせる「コントロール可能な慢性感染症」へと疾患概念が変化していることから、多くの人にHIV抗体検査を受けることをすすめています。

HIVとは

◆HIVとは
HIVは、直径110nm(1nm=1/1,000,000mm)のRNA 型エンベロープウイルスで、レトロウイルス科に属し、エイズの原因ウイルスです。
HIVはCD4陽性Tリンパ球を破壊します。
HIVは、主に、ヒトのCD4陽性Tリンパ球という血液細胞の中で増殖し、このCD4陽性Tリンパ球を破壊する作用があります。
CD4陽性Tリンパ球は白血球の一つで、体の中で病原体への抵抗力を担っている免疫機能の司令塔としての中心的役割を果たしています。
これが破壊されるので、結果として免疫機能の破綻に至ることになります。
HIVは逆転写の性質を持ちます。
HIVはレトロウイルスの一種です。
レトロウイルスの「レトロ」は「逆に」という意味で、その遺伝子がRNA(リボ核酸)となっており、感染した細胞内で自分のRNAの情報をヒトのリンパ球のDNA(デオキシリボ核酸)に転写する性質をもっています。
転写されたDNAは、感染細胞のリンパ球の遺伝子に組み込まれ、分裂して増殖していきます。
それが、何らかの機会に活性化すると、そのリンパ球を破壊して外に出ていき、次のリンパ球に感染していきます。
エイズの治療が困難なのは、HIVがこの逆転写の性質を持っているからです。
◆HIVの種類
HIVは、1983年にフランスのモンタニエ博士らによって最初に発見されましたが、その後、1986年に西アフリカのエイズ患者から、これとは遺伝子配列の異なるHIVが発見されました。
この最初に発見されたものをHIV-1、後で発見されたものをHIV-2と言います。
HIV-1は、現在世界中で広く流行しているウイルスで、HIV-2は主に西アフリカ地域に集中しています。
また、日本人のHIV-2感染者は少ない状況となっています。
◆HIVに感染するとどうなる?
HIVに感染しても、すぐに症状はでませんが・・・
HIVに感染しても、すぐには症状が現れません。
しかし、症状がないにもかかわらず、性行為などによって他人にうつる状態にある期間が長く続きます。

潜伏期間は感染者の状態によって違います。
感染しているけれども症状がでない期間を「潜伏期間」といい、短くて6カ月位から長い場合は15年以上の場合もあります。
この潜伏期間の違いは、
・HIV感染者の免疫反応の強弱
・感染したHIVのウイルス量やその増殖力の強弱
・栄養状態・運動などのライフスタイル
・他の感染症への感染
など様々な要因に影響される場合があると考えられています。
また、感染して、未治療でいると、約半数が約10年で発病するといわれています。
◆HIVの感染は、エイズではない
今のところ、HIVに対するワクチン、エイズを完治させる薬などはありませんが、1990年代後半から、体内でのHIVの増殖を抑えるさまざまな抗HIV薬が開発されており、現在の治療ではこれらの中から3~4つの薬の組み合わせて服用すること(多剤併用療法)が標準的です。
これによる治療の成果にはめざましいものがあり、日和見感染症などの発症率や死亡率が低下しています。
このため、長期にわたって、元気に生活するHIV感染者が増えてきています。
したがって、HIV感染=エイズではないし、HIV感染=死ではないのです。

エイズとは

◆エイズとは
HIV感染者の体の中では、 1日当たり10億個から100億個の速さでHIVが産生される一方、それに見合うだけのCD4 陽性T リンパ球が産生されます。それにHIVが感染し破壊するというダイナミックな過程が日々繰り返されています。
ウイルスと免疫系とのたゆみない攻防の末、ついには免疫系が破綻し、通常まれな日和見感染症(カリニ肺炎、カンジダ症など)などさまざまな症状が発症するものと考えられています。
この発症した状態をエイズといいます。
発症してしまうと完全にエイズを治す治療薬は、まだありません。
エイズの状態になると、感染症にかかりやすく、またかかると重症になりやすくなります。
また、HIV-2は、感染経路や症状はHIV-1と同様と考えられますが、実際の病態では病気の進行が緩やかで発症率が低く、症状も軽いと言われています。
◆症状など
HIV 感染の自然経過は急性初期感染期、無症候期~中期、エイズ発症期の大きく3期に分けられます。
それぞれの時期の症状等は、次のようになっています。
  • 急性初期感染期 

    感染成立後、2~4週頃の時期
    発熱、咽頭痛、筋肉痛、皮疹、リンパ節腫脹、頭痛などのインフルエンザあるいは伝染性単核症様の症状が出現します。
    症状はまったく無自覚の程度から、無菌性髄膜炎に至るほどの強いものまで、その程度は様々です。
    初期症状は数日から10週間程度続き、多くの場合自然に軽快します。
    初期症状は、非特異的で他の急性ウイルス性疾患と似ており、また自然に軽快するため、見過ごされやすいと考えられます。
  • 無症候期~中期

    感染成立後、6月~10年の時期
    感染後6~8週で血中に抗体が産生されると、ピークに達していたウイルス量は6~8カ月後にある一定のレベルまで減少し、定常状態となります。その後数年~10年間ほどの無症候期に入ります。
    無症候期を過ぎ、エイズ発症前駆期(中期)になると、発熱、倦怠感、リンパ節腫脹などが出現し、帯状疱疹などを発症しやすくなります。
  • エイズ発症期

    抗HIV 療法が行われないとHIV 感染がさらに進行し、HIV の増殖を抑制できなくなり、病原体への抵抗力を担っているリンパ球の破壊が進みます。
    このリンパ球数が200/mm3 以下になるとカリニ肺炎などの日和見感染症を発症しやすくなり、さらに50/mm3を切ると中枢神経系の悪性リンパ腫などを発症する頻度が高くなり、食欲低下、下痢、低栄養状態、衰弱などが著明となります。
    エイズを発症して未治療の場合の予後は、2~3年です。

     ■ HIV感染の臨床経過(国立感染症研究所)

感染経路は

  • 性的接触
    感染者との無防備なセックスは感染の可能性があります。

    ・コンドームを使わない性交
    ・オーラルセックス
    ・性器具の共用
  • 血液感染
    感染者の血液が傷口や粘膜に触れることや、体内に入ると感染の可能性があります。

    ・感染者からの血液・臓器の提供
    ・注射針の共用
  • 母子感染
    感染している母親から妊娠中・出産時・授乳によって子供に感染することがあります。

    ・子供を望む場合は医師に相談する。
    ・母子感染率を軽減させる方法があります。
このうち、性的接触(同性間及び異性間)による感染が多くなっています。
 
なお、次のようなものからは、感染しません。
  ■ だ液、汗・涙など。
  ■ ペットや虫を介しては感染しません。
  ■ HIV感染者と同じプールで泳ぐこと。
  ■ HIV感染者と同じ皿のなかの食べ物を分けあうこと。
  ■ HIV感染者と同じコップで飲むこと。
  ■ HIV感染者が使用した便座や食器を共用することや握手をすること。

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保健衛生課感染症対策グループ
電話:017-734-9284  FAX:017-734-8047

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