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更新日付:2023年6月26日 保健衛生課

つつが虫病・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう!

最新の感染症発生動向はこちらのホームページをご覧ください。

お知らせ

R5.6.26 プレスリリース「つつが虫病患者(死亡例)の発生及びその予防について」PDFファイル[321KB]

R5.4.27 プレスリリース「つつが虫病の発生及びその予防について」PDFファイル[337KB]

R3.4.27 プレスリリース「つつが虫病の発生及びその予防について」PDFファイル[236KB]

R2.5.8 プレスリリース「つつが虫病の発生及びその予防について」PDFファイル[236KB]

H29.7.25 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について注意を呼びかけています!(厚生労働省

ツツガムシとは?

 ツツガムシは、ダニの一種で、山林、河川敷などの草地、耕作地などの地中に広く分布しています。幼虫(体長約0.3ミリ)は一世代に一度、地中から出て、草の先端などで待機し、野ネズミなどの温血動物が通ったときに体表に吸着し、体液を十分に吸った後(2~3日)、体表より離れ、再び地中に入り、若虫へと成長します。

感染経路

 病原体オリエンチアツツガムシの自然界における宿主はツツガムシで、ツツガムシが卵から若虫へと成長するサイクルの中にヒトが入ると、偶然にツツガムシの幼虫に刺咬され、その際に刺咬口からオリエンチアに感染し、つつが虫病を発症することになります。
 なお、ヒトからヒト、ネズミからヒトへの直接の感染はありません。

症状

 5~14日の潜伏期の後に、典型的な症例では39℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚には特徴的なダニの刺し口がみられ、その後数日で体幹部を中心に発疹がみられるようになります。発熱、刺し口、発疹は3つの主要徴候とよばれ、およそ90%以上の患者にみられます。
 その他、全身倦怠感、食欲不振とともに頭痛、悪寒などを伴います。
 初期病巣は、ツツガムシの刺口部で、腋の下や陰部などの柔軟部に多く見られ、その有無は診断上重要です。まれにこの刺口部を欠くこともあります。
 また、重症化して肝機能障害や中枢神経症状を呈し、死に至ることもあります。
  • 画像 ダニの刺し口

予防対策

 つつが虫病用のワクチンがなく、免疫学的に予防することはできませんが、地域におけるつつが虫病の発生時期を知り、山林、河川敷などの草地、耕地などに立ち入る際や立ち入った後に、次の事項を守れば予防につながります。

○素肌の露出を避けるため、長袖、長ズボン、長靴、手袋などを着用する。
○草の上に腰をおろしたり、寝転んだりしない。
○作業中に脱いだ上着やタオルなどを草の上に放置しない。
○できれば皮膚の露出部にダニ忌避剤を塗布する。
○山林に立ち入った後は入浴し、体に付着しているおそれのあるツツガムシ幼虫を洗い落とす。また、皮膚に刺口(トゲを刺した感じの箇所)がないかどうか確認した上で必ず着替える。脱いだ衣類を放置すると、衣類に付着したツツガムシにより家族が感染するおそれがあるのですみやかに洗濯する。

かかったかなと思ったら

発病しても、しばらくの間、医療機関を受診しなかったため、症状が悪化したという事例が数多く見受けられます。特に高齢者の場合は免疫機能が低下していることから、早期に適切な治療が受けられないと重篤化する可能性が高くなります。
山林、草地、川原などに立ち入った以後1~2週間経って風邪様の発熱や発しん、リンパ節腫脹などの症状が現れた場合には、速やかに医師の診断を受けましょう。
その際、これらの場所に立ち入ったことや刺し口(ダニに咬まれた後にできるカサブタ)の有無を医師に話すことが必要です。

関連情報

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?

  • フタトゲチマダニ
    (国立感染症研究所)
  • タカサゴキララマダニ
    (国立感染症研究所)
つつが虫病はダニの一種のつつが虫により媒介される感染症ですが、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は2011年に初めて特定された、ウイルス(SFTSウイルス)を有するマダニに咬まれ、感染することによって引き起こされる病気です。
多くの場合、マダニに咬まれてSFTSウイルスに感染すると考えられますが、ヒトのSFTSで認められる症状を呈したネコに咬まれたヒトがSFTSを発症し、亡くなられた事例が確認されています。
主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化し、死亡することもあります。
国内では、2013年1月、SFTSの患者(2012年秋に死亡)が初めて確認されて以降、毎年60名前後の患者が報告されています。
これまでのところ、SFTSの患者は、西日本を中心に報告されており、青森県では報告されていません。
詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
厚生労働省「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について」
国立感染症研究所「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
国立感染症研究所「マダニ対策、今できること(一般の方向け)」
国立国際医療研究センター・国際感染症センター・国際感染症対策室「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)診療の手引き」

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この記事についてのお問い合わせ

保健衛生課 感染症対策グループ
電話:017-734-9141  FAX:017-734-8047

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