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更新日付:2020 年6月22日 新産業創造課

本県ならではの機能性素材のマーケティング調査

青森県は全国有数の食料供給県であり、健康づくりにつながる食材も豊富であるという強みを持っています。
こうした強みを生かして、県内企業による健康志向食品の開発・販売を促すのが「あおもりヘルシーライフフードプロモーション推進事業」です。
青森県ならではの食材の中から、特に市場性が見込める機能性をもつ素材として「りんご」「にんにく」「ごぼう」の3つについて、市場性およびニーズ等に関する調査を本事業内で実施したため、その結果を公表します。
素材ごとの健康機能や特徴を生かした健康志向商品開発のヒントとして、ご活用ください。

調査者情報:株式会社薬事法マーケティング事務所 代表取締役 渡邉 憲和氏

りんご

概要

○健康機能(有用成分:作用)
・クエン酸・リンゴ酸:疲労回復促進、ペクチン:腸内環境調整
・プロシアニジン:抗酸化作用。生活習慣病の予防効果(血糖値上昇抑制、脂質代謝改善)について研究が進められている。

○りんご健康志向商品の市場(りんご単独の市場データがないため、関連市場より推計、2016年時点)
 推計市場規模 52億円
 (内訳)健康酢(りんご使用の健康志向食品の代表):10%で推計→28億円
 ポリフェノール(りんごの機能性表示食品の主な関与成分):20%で推計→24億円

・青森県産りんごの市場そのものは1,000億円の大台を超える。
・りんごの健康機能を訴求する加工食品が増えることは、リンゴの健康知識の進化につながると考えられ、
 りんご関連産業全体に寄与。
・いかに「健康志向食品としてのりんご」をPR、エビデンス構築していくかがポイント。

○機能性表示食品の届出状況
・(2019年の調査時点で)6商品。体脂肪・BMI・内臓脂肪などに関する表示内容で、生活習慣病予防を意識した機能性。
・機能性関与成分別:酢酸→2商品、りんご由来プロシアニジン→4商品

○販売チャネル(健康酢のデータを代替指標として使用)
・通信販売が9割を占める。
※百貨店、健康・自然食品店のチャネル活用が市場規模押し上げのポイントになるか

○ターゲット層(生活習慣病予防目的で健康食品を摂取している消費者データを分析)
・男女比は6:4とわずかに男性優位。年代別だと、どの年代も万遍なく摂取。
・ターゲット層が広く、商品設計の自由度は高いといえる。

○特記事項
・数が少ない機能性表示食品で、リンゴの特色を生かした様々なタイプの商品が販売できれば、
 健康志向食品として、新たな市場開拓が見込まれるだろう。

にんにく

概要

○健康機能
・疲労回復や滋養・強壮の機能が知られている。
・有用成分:・アリシン、S-アリルシステイン、ビタミンB6など
・にんにく粉末の摂取と総コレステロールや空腹時血糖、収縮・拡張期血圧等の低下との関連が認められている。

○にんにく健康志向商品の市場
・販売高→2015年:240億円、2016年:254億円、2017年:271億円(年推移105%程度)
・セールスポイント別シェア(2015年)→滋養・強壮・疲労回復(71.5%)、免疫賦活(約11%)、抗酸化作用(約11%)。
 2017年には血圧改善が急上昇。(30%)

○主要メーカー別シェア(上位5社、%のみ)
・41.3%、16.6%、8.3%、3.0%、1.2%
※上位5社以外のメーカーの合計で、30%のシェアを確保。

○販売チャネル(上位3種):通信販売(約76%)、薬局・薬店(約10%)、その他量販店、コンビニエンスストア等(約7%)

○機能性表示食品の届出状況
・機能性表示食品は単独成分で効果がはっきりとしている方が届出しやすいが、
 にんにくは複数成分により有効性が発揮されるため、届出が難しく届出商品も2商品と少ない。
・しかし、2019年より機能性表示食品の届出がエキス成分により可能となったため、
 複合成分という強みを生かせるチャンスが広がった。

○特記事項
・にんにく製品を機能性表示食品として販売する場合、機能性表示食品の届出に必要な臨床試験の論文があるかなど、
 詳細な調査が重要。
・にんにくのみでの届出が難しい場合も、他の機能性関与成分ににんにくを混ぜるなど工夫次第では
 機能性表示食品を取得する可能性もある。

ごぼう

概要

○健康機能(有用成分:作用)
・イヌリン:整腸作用、総コレステロール・LDLコレステロール低下作用
・クロロゲン酸(植物によって機能が異なる):血糖値・血圧低下作用

○ごぼう健康志向商品の市場(ごぼう健康志向食品はごぼう茶がほとんどのためそのデータを使用)
・販売高→2014年:24億円、2015年:26億円、2016年:26.8億円(年推移103~108%)
・形態別シェア:ティーバックタイプ(約80%)、リーフタイプ(約12%)、ドリンクタイプ(8%)

○主要メーカー別シェア(商品形態別、%のみ)
・茶葉・リーフ製品(上位3社):37.3%、9.6%、5.8%
・ドリンクタイプ製品:シェアトップ社(46.3%)、その他メーカー合計(53%)

○販売チャネル(2015年、上位3種):通信販売(53%)、量販店(19%)、薬局・薬店(15%)

○ターゲット層
・中高年女性の支持が多い。
・一方、若年男性も健康茶を飲む習慣のある人が少なくないことから、開拓の余地ありと考えられる。

○機能性表示食品の届出状況
・届出件数は2件、どちらもほぼ同じ内容での届出。
 (機能性関与成分:イヌリン・クロロゲン酸、機能性表示:便量を改善する機能)
・これ以外の機能性が表示できれば、ごぼう茶の市場規模拡大が見込まれる。

○特記事項
・ヒットを生むための戦略としては、ごぼうが健康に良いことをしっかりとPRする、
 そのためにもごぼう使用食品に機能性があることを商品パッケージで表示できることが望ましい。
 (この点、機能性表示食品制度は相性がいい。)
 また、ごぼうの持つ生活習慣病に関する機能性の受理も市場開拓につながるだろう。

この記事についてのお問い合わせ

新産業創造課 ライフイノベーション推進グループ
電話:017-734-9420  FAX:017-734-8115
sozoka@pref.aomori.lg.jp(青森県庁)

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