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更新日付:2023年12月28日 構造政策課

農業の経営承継セミナーを開催します。

 青森県における65歳以上の農業経営体のうち、後継者がいない経営体の割合は約7割となっています。
 青森県の農業を持続的なものとしていくためには、それぞれの経営体が自らの農業経営の行く先を考えることと併せて、地域が一体となって農地資源や技術を引き継ぐ仕組みづくりに取り組んでいく必要があります。
 そこで県では、専門家の講義や実際に経営を譲った方・引き継いだ方の事例紹介を通じて、経営承継に向けどのように取り組むべきか理解を深めていただくセミナーを開催することとしました。
 セミナーは2種類。
 経営の引継ぎに関心のある農業者の方、地域で継承を推進や相談に関わっている方等、皆様のニーズに応じて、お好きな方に御参加ください。
(セミナー名をクリックすると、詳細へ移動します。)
  • 農業者向けセミナー 県内6地域で開催。専門家による農業の経営承継のポイント講義、承継経験者による事例紹介
    【対象者】
    ・経営承継に取り組みたい、関心がある農業者
    ・行政機関(市町村、農業委員、農地利用最適化推進委員、事務局職員)、農協
    ・経営承継の相談に対応される方 等
  • 指導者向けセミナー 青森市での会場開催の他、オンライン配信あり。
    地域が一体になった承継の推進をテーマに、様々な地域の取組や事例紹介を行います。
    【対象者】
    ・経営承継を地域で推進したい農業者、農業委員、農地利用最適化推進委員の方
    ・行政機関、農協
    ・経営承継に係る相談に対応される方 等

1 農業者向けセミナー

 担い手の減少と高齢化が進行する中、早期に経営承継に取り組むことが承継後の経営発展につながるという調査結果が出てきています。一方、「何から取り組んだらいいのかわからない」「まわりに相談したらまだ早いといわれた」という声もあります。
 このセミナーは、これから経営承継に向け、「どのように取り組むべきか」をテーマに実施します。

日時・場所

県内6地域において、各1回開催します。お好きな地域に御参加ください。

地域 日時 会場
三八 令和6年1月15日(月)14時から16時 八戸市総合福祉会館「はちふくプラザねじょう」 研修室
(八戸市根城八丁目8-155)
東青 令和6年1月16日(火)14時から16時 青森県総合社会教育センター第5研修室
(青森市大字荒川字藤戸119-7)
西北 令和6年1月18日(木)14時から16時 五所川原市中央公民館 第1会議室
(五所川原市字一ツ谷504-1)
中南 令和6年1月19日(金)14時から16時 弘前市民会館 第1+第2小会議室
(弘前市大字下白銀町1-6)
下北 令和6年2月5日(月)14時から16時 下北文化会館 マルチルーム2・3
(むつ市金谷一丁目10-1 )
上北 令和6年2月6日(火)14時から16時 十和田市生涯学習センター第4研修室
(十和田市西三番町2-1)

対象者

○農業者(特にこれから経営を承継する予定だが、何から取り組むのかお困りの方)
○行政機関やJA所属で、担い手の確保・育成に係る施策の立案・実行にあたる方
(農業委員・農地利用最適化推進委員・事務局担当職員、JA担当者、市町村・県担当者)
○農業者等から経営承継についての相談に対応される方 等 各会場ともに上限50人(お早めにお申し込みください)

登壇者

経験豊富な専門家による概要説明と経営承継の経験者による事例紹介。さらには両者との意見交換の場を設けています。

【専門家】

村上一幸 登壇日:1月15、16、18、19日

村上一幸
大手上場企業から中小企業、農業事業者まで、規模・業種を問わず支援を展開。
近年は、経営の持続的発展に向けた事業継続計画(BCP)の策定支援のほか、事業承継やM&Aの支援・セミナーを多数実施。
青森県の「思いをつなげる農業の第三者承継推進事業」では、農業法人の従業員承継の支援等に携わる。
○株式会社ケミストリー 代表取締役社長
○農林漁業事業承継センター 代表
○中小企業診断士、事業承継士、JGAP指導員など

山本孝宏 登壇日:2月5、6日
山本孝宏
北海道函館市
15年以上農業に強い税理士事務所で勤務後、農業経営コンサルタントとして独立。様々な資格を保有すると共に、特に事業承継には力を入れて支援しており、農業に限定せずに様々な業種を支援している。
○株式会社DOSANKO Agri Consulting 代表取締役
○事業承継協会北海道支部 理事
○ウイングスインターナショナル協同組合 北海道エリア長
○日本政策金融公庫 農業経営アドバイザー試験合格者、事業承継士、AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士など

【経営承継の経験者】
小岩 仁 登壇日:1月15、16日
小岩仁
岩手県一関市
農業大学校で畜産を学び、削蹄師の資格を取得。2005年に家業(農業)に入り、畜産と稲作を担当。
2016年に親(当時60歳)より事業を継承(33歳)。2018年3月には株式会社KOIWAを設立。
農産物の生産(稲作、露地野菜、畜産(肉用牛))、削蹄を行っている。
○株式会社KOIWA 代表取締役
〇農林水産省「より良い経営継承のための優良事例集」掲載

秋竹新吾 登壇日:1月18、19日
秋竹新吾
和歌山県有田市 高校卒業後、有田みかんの大産地でみかん栽培に従事。
みかん農業の裕福さから、一転、豊作貧乏まで味わう。
晩年55歳、仲間と共に会社組織へ、社長として生産・加工・販売を一気通貫で行う「6次産業化」を牽引
2017年社長を息子に承継すると共に会長職となる。
○株式会社早和果樹園 代表取締役会長
○平成29(2017)年秋の叙勲において「旭日単光章」受賞
○2020年著書「日本のおいしいみかんの秘密」発刊

阿部隆一 登壇日:2月5、6日
秋竹新吾
岩手県岩泉町
酪農を夫婦で経営。計画的な経営承継の重要性に早くから気付き、10年かけて実行に移す。家族に承継の意思がないことを確かめ、第三者承継を目指し、62歳で事業を20代の若者に承継。承継後には、夫婦で2023年8月より100日間の世界一周旅行に参加。
○前アベデイリーファーム代表
○農林水産省「より良い経営継承のための優良事例集」掲載

研修内容

地域の農業の継続の面からも経営承継は重要であることなど経営承継のポイントを専門家がわかりやすく伝えます。そして何から始めればいいのかがわかる「経営継承診断票」に取り組んでいただきます。身近な経営承継事例を紹介し、経験者と意見交換をすることで、これからすべきことがイメージできるようになります。

司会進行 日本政策金融公庫青森支店 竹本事業統轄、J-PAO上席コンサルタント 高田裕司
14時 開会
14時から14時45分 農業における経営の承継についてのポイント 講義 1月15、16、18、19日 村上一幸氏
2月5、6日 山本孝宏氏
14時50分から15時20分 承継経験者による事例紹介
1月15日(八戸市)16日(青森市)
「親から子への承継と経営発展」
(親子間承継、稲作・野菜・肉用牛経営)
承継経験者(後継者)小岩仁氏
1月18日(五所川原市)、19日(弘前市)
「地域を牽引する農業法人の承継」
(親子間承継、果樹(みかん)経営)
承継経験者(先代経営者) 秋竹新吾氏
2月5日(むつ市)、6日(十和田市)
「将来設計を考えた経営承継」
(第三者承継、酪農経営)
承継経営者(先代経営者) 阿部隆一氏
15時25分から15時55分 意見交換
※参加者からの質疑応答中心
当日の登壇者
15時55分
16時 閉会
アンケート他

2 指導者向けセミナー

 経営承継を進めていくには個々の経営体だけでは限界があり、地域が一体となって、農地資源や技術の承継に取り組む必要があります。
 このセミナーでは、様々な地域での取組や、承継事例を紹介し、どのようにしていったらいいのか、そのヒントを提示していきます。

日時・場所

(1)日時 令和6年1月26日(金) 13時半から15時半
(2)会場 青森県総合社会教育センター 大研修室(青森市大字荒川字藤戸119-7)
 (YouTube Liveによるオンライン配信あり)
※冬季のため駐車場の使用台数が限られています。可能な方はお車相乗り又は公共交通機関にてお越しいただきますようお願いします。

対象者

○経営承継を地域で推進したい農業者・農業委員・農地利用最適化推進委員の方
○行政機関やJA所属で、担い手の確保・育成に係る施策の立案・実行にあたる方
○農業者等からの経営承継に係る相談に対応される方
(市町村担当者、農業委員・農地利用最適化推進委員・事務局担当職員、JA担当者、金融機関担当者、税理士、中小企業診断士、一般農業者、農業法人担当者、県担当者など)

登壇者

基調講演「経営承継の地域での取組の意義と事例紹介」
木之内均氏(有限会社木之内農園 代表取締役会長(熊本県))
木之内均
東京都生まれ、非農家出身。
大学卒業後、熊本県内で新規就農。有限会社木之内農園を創業し、6次産業化などの多角的経営を実践するほか、日本初の農業者が中心となった農業人材育成団体「NPO法人九州エコファーマーズセンター」を設立し、新規就農者の育成に尽力している。
同センターでは理事長を務め、第三者承継の支援に取り組むとともに、自らが創業した農業法人を、親族外の第三者に事業承継している。
現在、東海大学九州キャンパス長、NPO法人熊本県就農支援協議会理事長などの役職を務め、日本農業のリーダーのひとりとして活躍している。

事例紹介「知人から果樹の第三者承継を受けました」
三井公司氏(ドリームファーム株式会社 代表取締役社長(山梨県))
三上公司
山梨県甲州市生まれ。県外の大学を卒業後、都内のシステム開発会社にシステムエンジニアとして就職。20代後半で地元山梨に帰郷。ウェブデザインや広告プロモーションを行う会社を経営する一方、農業システムの開発に参画することで農業に興味をもち、農家の知人から農地を借り2013年、実際にぶどう栽培を開始。3年後の2017年に農業法人として別法人を設立。現在、農業事業では承継した農地や、近隣農家から借りるなどで約1.5haの農地で桃と葡萄を栽培をしている。農業事業以外にも、山梨大学や山梨県・広島県などの自治体と共同でスマート農業事業を展開、他に甲府市内で飲食事業を運営している。

パネリスト 山内明男氏(JA青森浪岡地区新規就農受入協議会前会長(青森市浪岡)
山内明男
青森市浪岡出身。父から受け継いだりんご園「山内園」で40年以上りんご栽培に取り組む。
4年前、膝の不調をきっかけに承継を考え始め、子供達は継ぐ予定がなかったことから、第三者承継を検討していたところ、りんご収穫のアルバイト募集で後の後継者となる人物と出会う。同時期に、JA青森が、経営を譲りたいりんご農家の経営資源や栽培技術を新規就農者に伝承することを目的に「JA青森浪岡地区新規就農受入協議会」を設立。山内氏が初代会長に就任。協議会の制度を利用し、後継者候補に1年間の研修を行った後、令和4年4月に園地の一部を承継。今後、残りの園地も徐々に引き継いでいく予定である。

内 容

経営承継の支援者・実践者による基調講演、事例紹介のほか、県内での普及拡大に向けたパネルディスカッションを通じて、理解を深めます。

13時30分 開会
(30分) 基調講演
演題「経営承継の地域での取組の意義と事例紹介」
木之内均氏
有限会社木之内農園 代表取締役会長
東海大学 九州キャンパス長
(25分) 承継事例紹介
演題「知人から果樹の第三者承継を受けました」
三井公司氏
ドリームファーム株式会社 代表取締役社長(後継者)
休憩
(45分) パネルディスカッション
演題「経営承継の推進に向けて、地域が取り組むべきこと」
コーディネーター 竹本太郎氏 日本政策金融公庫青森支店農林水産事業統轄
パネリスト 木之内均氏、三井公司氏、山内明男氏
15時30分
閉会
アンケート他

申込方法

  • FAXでのお申込み チラシ裏面の申込用紙に必要事項を記載して、構造政策課(017-734-8136)まで送信してください。
  • WEBでのお申込み 申込フォームはこちら
  • お申し込みはこちらをクリック
    青森県電子申請・届出システムに移動します。

この記事についてのお問い合わせ

農林水産部構造政策課農地活用促進グループ
電話:017-734-9462  FAX:017-734-8136

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