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更新日付:2023年2月22日 地域交通・連携課

AOMORI LIFESHIFT人財インタビュー12 熊谷 春美 さん

子育てが落ち着いて市民ライターに挑戦
ステップアップできることがうれしい

吉田さん01 ライター

弘前市在住のライター。山形県出身で弘前大学へ進学。卒業後は弘前で就職、結婚し、主婦として暮らしていたが、子どもが進学で上京し時間ができたため、弘前市の市民ライター育成講座に応募し、一期生として活動。弘前市の移住情報サイト、県内の地域情報誌に記事を執筆し、地域の魅力を伝えている。


自分を知っている人がいないところに早く行きたくて弘前へ

山形県の秋田県境にある真室川町の出身です。家は兼業農家で、田植え稲刈りなども子どもの頃から手伝わされていました。お店がある市街地まで出るにはバスで30分以上かかる地域で、「誰それさんの家の誰々さんがどうした」ってすぐに知られてしまうのが当時はすごく嫌でした。

とにかく田舎を早く出て、私を知ってる人がいないところに行きたかったので、弘前大学に進学しました。そうしたら意外と同じ高校から弘前大学を受けている人が多くて、なんであなたもここにいるんですか?みたいなことも。学部は農学部(現・農学生命科学部)です。女子は教育学部が多かったけれど、たまたま理系に進んで農学部に入っちゃいました。

大学卒業後は弘前市の食品関係の会社に就職。その後会社が倒産してしまい、コーヒー卸売の会社へ転職して事務をしていました。仕事は大学時代に出会った男性との結婚を機に26歳で退職。男女2人の子どもを産み育て、2人とも大人になって県外に進学、就職して巣立っていきました。
  • マグ女
    子育て中はPTAや地域の子育てサークルに積極的に参加していた

弘前ぐらし市民ライター育成講座に参加

子どもが家を出てからは、しばらく色々な舞台やコンサートを見に行ったり、図書館に通ったり、友達とカフェに行ったりと津軽弁で言う「ぱやぱや」していました。

そんな中、2020年に弘前市の広報誌で「弘前ぐらし市民ライター育成講座」の募集を見つけました。育成講座と書かれていたので、ライターとしての取材の仕方や書き方を教えてくれるのだと魅力を感じて応募しました。もともと読書が好きで、子どもの頃は少年少女向けの名作文学集を読んだり、大人になってからは推理小説をよく読んでいました。チラシなどの活字もなんでも好きです。これまでインプットばかりしてきたから、アウトプットもしたくなり、記事を書く側になることにしました。

講座は2年間、月1回の開催でした。

講師のライターの方が取材に行く時に同行させてもらったり、市役所の担当者が市のホームページに記事を載せる時にはどのような点に注意するかなど教えてもらいました。

その後、別の編集者養成講座にも、講師陣に弘前市の講座と同じライターの方がいたので参加することにしました。1年目は何がなんだかわからず、場違いなところに来てしまったかと思いましたが、講師陣の話を聞くことが好きで参加していました。

添削の赤字にも心が折れないように

記事を書くのは本当に大変でした。子どもの頃、あまり作文が好きではありませんでした。中学生の頃、国語の授業で「中学生になって思うこと」というお題で作文を書いた時に、「通学の道路を直して欲しい」って書きました。でも、周りを見たら「中学生になったので勉強や部活をがんばりたい」と抱負を書いていて、だいぶ違ったんですね。講座の中で、取材をする時はクライアントの意図を汲むようにと教えられました。中学生の時を思い出して、ずれないように取材して書きたいと思っています。

特に書き始めは悩みますが、講座の中でベテランの編集者でも書き出しに悩むとか、新聞記者の方も最初はたくさん修正をされた話を聞き、誰でも最初からうまくは書けないのだと知りました。

市民ライター育成講座では、受講者のFacebookグループがあって、Facebookの中でみんなが見ている前で添削されます。他の人が添削されているところを見るのは参考になりますが、自分の原稿が赤でいっぱい修正コメントを付けられた時は心が折れないようにしようと思いました。
  • 熊谷さん03
    パソコンで記事を書くことも新しい挑戦だった

自分がステップアップすることがうれしい

市民ライターとしての2年間、弘前市の移住情報サイト「弘前ぐらし」に記事を書いてきました。その後は、県内の情報誌に弘前市の印刷会社に勤める若者のインタビュー記事を書いたり、今はまた別の情報誌で飲食店の人の取材記事に取り組んでいます。書くことは難しいけど楽しいです。ネタを考えるのも、取材も、記事を書くことも楽しい。今まで街を歩いていて素通りしていたり、インターネットでただ見ていたことも、「何かネタが無いかな?」とアンテナを張ると色々なものがひっかかってくるようになりました。

この記事を書いたら、次はあのページの記事を書けるようになりたい、とステップアップできるのはうれしいですね。

弘前の若い人たちを見ていきたい

記事を書くようになって弘前の若い人たちに目が向くようになりました。弘前にこんな若い人がいるんだなぁ、と。先日取材した印刷会社の若手社員さんも、すごくのびのびしていてよかった。取材がなければ印刷所の現場に入らせてもらう機会も無かったですし。将来、彼が出世した時に「あの頃はこうだったんだよ」って昔を振り返ったら楽しいなと想像しています。

弘前大学医学部生でカフェを始めた人たちもすごい。勉強も大変なのに、こういう活動もしている。大先輩を粗末にするわけじゃないけど、これからの弘前を作る人たちだから、そういう若者を見ていきたいと思います。特にライターとして自分の名前が載らなくても、取材した自分の記事を見て誰かがその人やモノに興味を持ってくれたらと思います。

  • 熊谷さん04
  • 熊谷さん05
    青森県産品のアクリルキーホルダーを企画した若者を取材

好奇心で前へ前へ

これまで人に見せる文章も日記もまったく書いてきませんでした。そんな私が市民ライター育成講座に行ったのはタイミングです。子どもが大きくなって手がかからなくなった。じゃあやってみようかな、と。人生何が起きるかわからないですね。

記事を書く時はパソコンで書いていますが、タイピングは早くできないし、最初はスマートフォンで撮った写真をパソコンに取り込む方法もわからなかったです。オンライン講座でZoomも初めて使いました。新しいことを知るのがおもしろいです。好奇心旺盛な性格なので「精神年齢が5歳男子」と娘に言われています。

これから何をしようかな?と思っている人へは「とにかく何でもやってみよう、新しいことをやると道が開ける」と伝えたいです。やっぱり好奇心です。

この記事についてのお問い合わせ

若者定着還流促進課人づくりグループ
電話:017-734-9133  FAX:017-734-8027

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