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更新日付:2009年8月13日 上北地域県民局地域健康福祉部保健総室(上十三保健所)

飲用井戸の衛生

井戸水の管理

 井戸水は地下水を使っているので、常に一定の水質であるわけではありません。
 周辺の環境の変化によって地下水が影響を受けたり、また井戸の施設の状態がよくないと汚染される可能性があります。日頃から井戸水の管理に注意しましょう。

水質の検査

 飲み水の安全性を確認するため年に1回は水質検査 をしましょう。また、毎日、飲む水の色や濁り、臭い、味を調べて異常を感じたら 飲むのをやめてすぐに水質検査を受けましょう。

施設の管理ポイント

 井戸水は水道と異なり、設備的に法的規制はありませんので、井戸の使用・管理は、所有者が自分自身の判断で行うことになりますので、次の点に注意して管理してください。
  • 施設に動物などがはいらないように施錠や柵を設けましょう。
  • 井戸枠や導管の亀裂など、定期的に点検をしましょう。
  • 施設を作るときは水が汚染されるおそれのない場所へ作りましょう。
  • 消毒装置を設置して給水するようにしましょう。
  • 設置後、給水開始前に水質検査をして異常がないか確認しましょう。
地震や、大雨、洪水のなどの災害のあと、地下水が汚染している可能性があります ので、場合によっては定期的な水質検査以外にも検査をしましょう。

水質検査項目の意味と基準

項目 意味
一般細菌
(100個/ml以下)
 一般細菌は、多くはいわゆる雑菌です。必ずしも病原菌ではありませんが、 一般細菌が多いということは、その水が何らかの細菌により汚染されて いる危険性を示しています。塩素滅菌をしっかり行なえば細菌は死んで しまいます。
大腸菌
(検出されないこと)
 大腸菌が検出される(陽性となる)ということは、その水が人や動物の し尿などで汚染されていることを意味します。このような水は、消化器 系の病原菌で汚染されている可能性があります。煮沸するか、又は塩素滅菌 をしっかり行えば菌は死んでしまいます。
硝酸性窒素及び
亜硝酸性窒素
(10mg/l以下)
 し尿や下水などが混じるために増加することが考えられ、水の汚れの 目安となります。
 なお、酸素含有量が少ない水では、硝酸性窒素が変化して亜硝酸性窒素 ができている場合もあります。
塩素イオン
(200mg/l以下)
 自然水には、常に多少の塩素イオンを含みますが、下水、家庭排水、工場排水、し尿などが混じったために増加することがあり、水の汚れの 目安となります。
有機物(全有機炭素(TOC)の量)
(5mg/l以下)
 有機物などが多いときに大きな値を示します。水に、し尿や下水または 工場排水などが混じった場合にも値が大きくなりますのので、水の汚れの 目安としては重要です。
pH(ペーハー)
(5.8~8.6)
 pH値は7が中性で、6,5,4…と小さくなるほど酸性が強く、8,9,10…と 大きくなるほどアルカリ性が強くなります。飲料水としては、弱酸性~ 中性~弱アルカリ性であることが好ましいとされています。
臭気、味
(異常でないこと)
 異常な臭気や味は、水に下水、汚水、工場排水などが混じったり、水中 の生物や細菌の繁殖などによる場合に多くみられます。
色度
(5度以下)
 色度とは、水中に溶けている物質によって黄褐色などの色がつく度合を いいます。水に含まれる鉄などの金属やフミン質(し尿や腐った植物に含 まれる。)により汚染されている可能性があります。
濁度
(2度以下)
 濁度とは、水の濁りの度合いをいいます。原因は、泥水などが混じった り、管の中のサビが溶け出したりするためです。濁るということは汚染と 密接な関係があります。

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上北地域県民局地域健康福祉部保健総室(上十三保健所)
電話:0176-23-4261  FAX:0176-23-4246

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