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更新日付:2016年4月26日 東青地域県民局地域整備部駒込ダム建設所

barrage journal(駒込ダム建設所新聞) 第103号

ばらーじゅ・じゅるなる
第103号 平成28年4月

平成28年度駒込ダム建設所職員紹介

 駒込ダム建設所では、平成28年4月の定例人事異動により、職員4名の入れ替え(下写真前列)がありましたので、今年度の採用及び転入者の方々に抱負を語ってもらいました。
 ダム新聞読者の皆様、今年度も何卒よろしくお願いします。

新年度にあたって

 この4月、駒込ダム建設所長に赴任いたしました笹と申します。
 新年度、当所でも新しいメンバーを加え、建設促進に向けて新たにスタートしました。職員一同よろしくお願いします。
 今年度の予算が3月29日に成立、駒込ダム建設予算も要望額を確保し着実な事業促進に向け弾みがついたところで、予算の確保に尽力頂いた国はじめ関係機関の皆様には感謝申し上げますとともに、年度当初にあたって、私の所感を述べさせていただきたいたいと思います。

 治水は、古来より「善く国を治めるものは必ずまず水を治める」とされ、地域経済の発展の基となり、為政者の手で取り組まれてきたわけですが、近代になって河川法や予算の補助制度が整備されたことで、国土の均衡ある発展がなされ、現在私たちはその恩恵を受けています。
 しかし、それ以前の江戸時代には、人々にとって治水はある意味理不尽で過酷な側面もあったようです。

 江戸幕府による治水工事は利根川や木曽川などいろいろあったようですが、特に過酷であったとされるのが宝暦治水と言われているもので、その顛末をふりかえると、今の治水事業の制度や河川改修の手法がいかに理にかなったものであるか、おわかりになると思います。
 伊勢湾に注ぐ木曽川、長良川、揖斐川は、現在でこそ河口部で三川が分離され、それぞれの計画に応じた管理がなされていますが、その昔河口部は流路が網の目のように三川が自由に流路を形成していました。それぞれ川底の高さが異なるため、川底の高い木曽川から長良川、長良川から揖斐川へと氾濫した水が自由に流下していたのです。
 そのため、集落毎に洪水を防護する周囲を囲った堤防「輪中」が発達していました。
  • 【宝暦治水時の木曽川三川のようす】
  •  【現在の木曽三川の状況】
 三角州地帯で発生する洪水は当たり前のことですが、土地が肥沃で新田開発がさかんに行われ、相当な資本が投資されてきたことから、人々は土地をあきらめることはなく、治水工事は必要不可欠だったようです。
 堤防を築いて氾濫を防ぐと言うことは、その分下流に流れる水の量を多くさせるため、下流で氾濫の危険性が増すこととなります。
 当時は輪中間の利害関係が複雑に絡み合い、上下流に渡って一貫した治水計画も持ち合わせず、さらに、江戸初期に徳川御三家の威光か、尾張の木曽川沿いに御囲堤(おかこいづつみ)が築かれ、木曽川東岸から尾張側への氾濫が防止されることにより木曽川の水量が増して水害が起こりやすくなったとも言われています。
 また、木曽川西岸の堤防は御囲堤よりも3尺(1m)低くしなければならないとされていたとのことで、現在の河川改修計画では考えられないような、何とも理不尽で、地域住民間で不平等なものだったのです。
 このような状況で、徳川幕府は、宝暦3年(1753年)12月、この治水事業を薩摩藩に御手伝普請(おてつだいぶしん)として、費用すべて薩摩藩持ちでの河川改修を命じたのです。
 当時のお金で40万両、現在で300億円に相当する膨大な金額で、薩摩藩が外様の雄藩だったことから、藩の財政力を削ぐ目的もあったとようです。
 藩内では侃侃諤諤の議論の末、それを受けることとし、家老平田靱負(ひらたゆきえ)を責任者とし大変な困難と犠牲の上宝暦5年(1755年)3月にそれを成し遂げました。
 しかしその後、平田靱負は多大な犠牲に対する責任を取り自刃しています。
 現在、薩摩藩が行った締切堤の上には松原(千本松原)が整備され、その近郊には当時の過酷な工事で命を落とした薩摩藩士を祭る治水神社がひっそりとたたずんでいます。
 今の時代、このようなことはあるはずもありませんが、治水に対する当時の人々の思いを感じるとともに、こんな時代が有ったのだと、治水工事にあたった先人の労苦をかみしめ仕事に当たりたいと思います。

(所長 笹洋一)
参考:木曽三川歴史・文化の調査研究資料宝暦治水二六〇年記念 特別号
(国土交通省中部地方整備局木曽川下流河川事務所)

この記事についてのお問い合わせ

東青地域県民局地域整備部駒込ダム建設所
電話:017-777-3812  FAX:017-777-4064
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