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更新日付:2012年3月7日 道路課

これまでの取組

青森県の橋梁状況

  •  青森県には15m以上の橋梁が779橋あり、高度経済成長時代後期の1970年以降に建設が集中しています。 そのため、今後大量の更新時代が到来することが予測されます。
青森県の橋梁の状況

青森県の予算状況(平成15年度時点)

  •  平成15年度においては、橋梁の維持管理のための維持管理費は年間わずか5千万しかなく、十分なメンテナンスを行えない状況にあり、場当たり的な対応を余儀なくされている状態です。
     平成14年に策定された「財政改革プラン」により、投資的経費は平成20年度には昨年度比で40%の削減が見込まれるなど、ますます厳しい財政運営を強いられることは確実な状況であります。
青森県の予算状況

平成15年度の取組

  •  このように厳しい橋梁の現状や予算状況から早急にアセットマネジメントに取り組むことが必要となりました。
     そのため、平成15年度に県庁各部に設置されていた「プロジェクトチームX」より知事にプレゼンを行い、アセットマネジメントを新たな公共施設の維持管理手法として認識してもらい、県の重点事業として平成16年度事業化となりました。
     その後、少しでも早く完成させるために、平成15年度中に共同研究会やシステム構築業務のプロポーザルを行っております。
平成15年度の取組

青森県橋梁アセットマネジメント共同研究会

  •  研究会は平成15年11月に公益法人を対象にHPによる公募を行い、応募していただいた7法人と県とで設立し、研究を行いました。
     共同研究会は、その下部組織としてマネジメント検討部会やコンクリート橋、鋼橋、下部工検討部会の4部会を組織し、それそれ具体的事項の研究を行いました。

共同研究会の成果

  •  部会はそれぞれ4回、研究会はマスコミ公開で2回開催し、研究成果として、アセットマネジメントの基礎的事項の整理を中心に、文献資料の整理や国内外の動向、県の橋梁データの整理などを行いました。
     その成果をもとに平成16年度以降具体的にシステム構築を進めるため年度末にプロポーザルを行い、業者を選定しております。
    【研究会の成果】
    1.アセットマネジメントシステムに関する基本的事項の整理
     マネジメントの枠組みと劣化予測、LCC予測など各種技術的要素の整理
    2.アセットマネジメントに関する文献等資料の収集整理
    3.アセットマネジメントに関する国内外の動向の整理
    4.青森県橋梁データの整理
    「青森県橋梁アセットマネジメントシステム構築関係業務委託」プロポーザルの実施

県の推進体制

  •  平成16年度からはよりいっそう積極的にアセットマネジメントに取り組むため道路課の推進体制を変更しました。
     まず、改築系の橋梁・市町村道グループと補修系の維持補修グループを横断的に「アセットマネジメント推進チーム」を設置し、更新から補修まで一元的に管理できるような組織としました。
     その上に道路課アセットマネジメント調整会議を設置し、推進チームからの定期報告を受けて課内の意思決定を行うこととしました。
県の推進体制

平成16・17年度の取組

  •  平成16・17年度には、各種基本計画、基本設計、システム構築、マニアル策定を行うこととした。
     また、大学教授等の有識者で構成される開発コンソーシアムを設置し、そのなかの総括会議で、これらの事項を決定していきます。
  • アセットマネジメントシステム構築(平成16・17年度)
     ○橋梁アセットマネジメント策定
     ○マネジメント支援システム構築
     ○データベースシステム構築
     ○維持管理・点検マニュアル策定
     ○補修・補強マニュアル策定
     ○アクションプラン策定(5ヵ年計画)
     ○橋梁健全度診断
  • 大学教授等の有識者で構成する「青森県橋梁アセットマネジメントシステム開発コンソーシアム」を設置し、各種の検討・決定を行う。
    >>平成16・17年度の実施内容の詳細についてはこちら PDFファイル 484KB
【その他】
産学官共同研究 長寿命化研究会 長寿命化モデル工事 職員研修 全国会議

青森県橋梁アセットマネジメントシステム開発コンソーシアム

  •  コンソーシアムでは、橋梁アセットマネジメント基本計画、維持管理点検マニュアル及び補修補強マニュアルの策定を行います。
     その組織ですが、意思決定機関として、統括会議を設置します。
     その下にワーキンググループを3つ設置しまして、
     ○点検調査診断ワーキンググループでは、維持管理点検マニュアルの検討を行います。
     ○対策工法ワーキンググループでは、補修補強マニュアルの検討を行います。
     ○維持運営ワーキンググループでは、システムの運営全般に関する検討を行います。
     ○その他、青森県の橋の劣化の特性を産学官の共同で研究を進める産学官共同研究会を設置しました。
     ○コンソーシアムからの情報発信により県内関係者の普及啓発を図るべく特別会員会議も設置しました。
【詳細についてはこちら】
総括会議 点検・調査・診断WG 維持運営WG 対策工法WG 計画・評価WG 産学官共同研究会 特別会議

コンソーシアム

開発コンソーシアムの取組

  • コンソーシアムの会議等は、統括会議は合計5回開催し、また各WGは毎月1回程度、多いワーキングで18回開催し、検討を進めてきて、青森県橋梁アセットマネジメントシステムを策定致しました。
    【各ワーキングの実施状況】
     ○統括会議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5回
     ○点検・調査・診断ワーキンググループ・・・・18回
     ○対策工法ワーキンググループ・・・・・・・・・・17回
     ○計画・評価ワーキンググループ・・・・・・・・・10回
     ○維持運営ワーキンググループ・・・・・・・・・・・6回
    【公表資料】
「青森県橋梁アセットマネジメントアクションプラン」(H18年3月公表)

予算の確保

  •  厳しい財政状況から、別枠による県単独予算の確保は難しく、対前年度というシーリングを大きく超えての予算確保は、改築系事業等への圧迫など、道路課内はもとより、県土整備部内にも、大きく影響を与えるものでした。
     このため、橋梁アセットマネジメント支援システムの試算結果を基に、課長・関係グループリーダーへの説明・協議を重ね、橋梁アセットマネジメントに関する理解を得ることができました。
     また、財政当局に対しましても、前年度に対する大幅な予算要求の説明が必要であり、試算結果を基に説明し、理解を得ました。
     内容を広く理解していただき、今年度からの計画的な取組を実現させることが可能となりました。
対症法的補修を行った場合、今後50年間で
1,518億円
従来の対症療法的な補修を行っていった場合、5年後には毎年32.4億の投資を続けていかなければならず、今後50年間では総額1,518億円が必要となります。
アセットマネジメントを導入した場合、今後50年間で
807億円
18年度から20年度の3年間をそれぞれ34億円、21年度、22年度の2年間をそれぞれ26億円投資すると、23年度以降、平均14.5億円の投資で済むこととなり、総額で807億円となり、トータルで711億円のコスト縮減につながるものであります。

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この記事についてのお問い合わせ

橋梁・アセット推進グループ
電話:017-734-9658  FAX:017-734-8189

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