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細菌検査

更新日:2011年5月23日 青森県環境保健センター

図 微生物部 微生物部 細菌検査 青森県環境保健センター
 細菌検査では、サルモネラや腸炎ビブリオ等の食中毒や腸管出血性大腸菌 O157 やコレラ、赤痢菌等の感染症患者から分離された細菌について、病原性の確認や菌の生化学的性状及び遺伝子学的な解析を行っています。

また、細菌以外にも下痢を引き起こす原虫である、クリプトスポリジウム等の検査を行っています。
1 細菌検査の概要
(1)菌の培養
(2)細菌の性状確認
  ア 生化学的性状検査
  イ 血清学的検査
  ウ 遺伝子学的検査の実施
  (ア)PCR
  (イ)パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)

1 細菌検査の概要

菌を人工の培地で増殖させ、生化学的性状、血清学的検査によって、どの種類の細菌か同定し、さらに、特定の遺伝子を増幅させるPCR法(ポリメラーゼチェーンリアクション)や、遺伝子パターンを調べる、PFGE法(パルスフィールドゲル電気泳動)による遺伝子解析などの検査を行っています。検査の概要は以下のようになります。

(1) 菌の培養

培地に細菌を接種し、18時間から24時間培養すると細菌が増殖します。培地に、たくさんの細菌が増えて集落を形成しています。

写真 安全キャビネット内での操作
安全キャビネット内での操作
写真 培養操作
培養操作
写真 大腸菌の集落(コロニー)が観察されます。
大腸菌の集落(コロニー)が観察されます。
写真 黒いコロニーがサルモネラ属菌です。
黒いコロニーがサルモネラ属菌です。
写真 腸管出血性大腸菌O157の電子顕微鏡像
腸管出血性大腸菌O157の電子顕微鏡像

(2)菌の性状確認

  ア 生化学的性状検査
    培養した細菌の性質を、化学反応を利用し色の変化等で調べます。


  
写真 生化学的性状検査 培養前と培養後
左の2本が培養前、右の2本が培養後。色や、菌が出すガスによって変化が見られます。
  イ 血清学的検査
    細菌の細胞表面の抗原の違いをもとに抗原抗体反応を行う方法で、細菌の血清型が決定され
   ます。
  ウ 遺伝子学的検査の実施

  (ア)PCR
     特定のDNA部分を増幅させ、電気泳動によって泳動させ染色して特定のDNAが増幅したかど
    うかを確認します。
写真 遺伝子を増幅する機械
遺伝子を増幅する機械
写真 電気泳動装置
電気泳動装置
写真 電気泳動結果
左の図はPCRの結果で、白いバンドが増幅された病原性遺伝子です。
  (イ)パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)
     制限酵素を用いてDNAを切断し、そのパターンによって解析する方法です。

     個々に発生している集団食中毒や散発性の食中毒の原因をたどれば共通の食品を原因とし
    て発生していることがあります。 それらの事例から検出された菌をPFGE法で解析することにより、
    同一原因によって発生したものかどうかの指標の一つとなります。
写真 PFGE装置
PFGE装置
写真 PFGE泳動写真
白いバンドのパターンにより推測します。

2 過去2年間の主な検査実績

表 業務実績表(細菌検査)
検査の種類 平成20年度検体数 平成21年度検体数
腸管出血性大腸菌 19 26
サルモネラ属菌 22 61
赤痢菌 - -
コレラ - -
腸炎ビブリオ 11 9
クリプトスポリジウム等 14 20
レジオネラ属菌 - -
対EU輸出ホタテガイ生産海域モニタリング 54 42
飲用井戸等水質検査 44 50
血液等の無菌試験検査 2 2
その他 76 51

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