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更新日付:2017年3月30日 青森県環境保健センター

青池はなぜ青い?

  • Aoike2016072101
    2016年7月21日の青池

青池はなぜ青いんだろう?
みなさんは、そんなことを考えたこと、ありませんか。
また、
実際に見た青池の色は、テレビで見た青池の色と違うような気がするけど、気のせいかな?
と感じたことはありませんか?
"青池はなぜ青いのか"、青池の呈色機構を研究している、青森県環境保健センター 主任研究員 花石竜治がみなさんの疑問・質問にお答えします。

Q1)青池は、「青いインクを流したようだ」といわれることがあるようですが、 何かが水に溶けて青いのですか?

A1)青池の水はほとんど透明で、水中に色が着いた物質(水溶性及び不溶性)が存在しないので、 何か(例えば銅イオンなど)が水に溶けて、あるいは何かが水の中に漂っていて、青いのではない と考えています。

  • これは、SS(浮遊物質量)を測定した後のガラス繊維ろ紙の写真です。 左が青池、右が青池の北隣にある鶏頭場ノ池(けとばのいけ)の水をろ過した残渣です。 青池には、水に不溶性の物質がほとんど存在しないことがわかります。また、青池の水をろ過したガラス繊維ろ紙に着色が見られないことも分かります。

Q2)「水中の酸素の量が極端に多いために青い」という説があるとネットに出ていま したが、青池が青いのは、 水中の酸素が多いからですか?

A2)実際、青池の水を採取して分析すると、 酸素の濃度はそれほど高くはないのです。
酸素を水に溶かしていくと、もうこれ以上、水には溶けないという限界の濃度があるのですが、それに比べると結構低いようです。もしかしたら、青池の水が湧き水だということと関係しているかもしれない、と考えています。
酸素の説がどこから出てきたかは分かりませんが、液体の酸素はかすかに青い色をしていると化学の教科書にありますので、そこから連想したのかもしれませんね。

Q3)ネットで「青池」と検索した写真では、色々な青色の「青池」が出てきました。テレビで見た青い「青池」だけじゃなくて、群青色のような「青池」もあったんですが、いろいろあるのですか?

A3)2016年にも何度か現地調査を行って青池の色を観察したのですが、お昼頃は明るい青色で、朝は淡い青色、夕方は群青色でした。青池は、正午頃、特に春から夏にかけて、鮮やかな青色です。

Q4)青池の青い色は、 季節や時刻によって変わるのですか?

A4)そうですね、のちほど御説明しますが、我々の研究では、青池の青色の原因は水本来の青い色が現れているという結果です。それには、その色の元になる太陽の光の入り方・出方が大事と考えています。科学用語で言えば「太陽高度」ということになりますが、 太陽高度が季節や時刻で変わるため、青池の青い色が変化する と考えています。こちらの写真を御覧いただくと、太陽高度によって青池の青い色が変化していることがおわかりいただけると思います。

  • Aoike20160721
    2016年7月21日11:42
    太陽高度 69.85°
  • Aoike20160829
    2016年8月29日11:43
    太陽高度 58.67°
  • Aoike2016101201
    2016年10月12日14:41
    太陽高度 23.75°
  • Aoike2016101202
    2016年10月12日15:35
    太陽高度 16.35°
  • Aoike2016101301
    2016年10月13日9:19
    太陽高度 34.69°
  • Aoike201611302
    2016年10月13日11:53
    太陽高度 40.94°

Q5)色々な青色の青池があるなかで、 いつ頃の青池が好きですか?

A5)私は、 夏至を挟んだ2ヶ月(5月下旬~7月下旬頃)の正午頃の青池が好き です。鮮やかな青色を見ることができます。この期間でも、朝は割合明るい青色で、午後遅くなると群青色になり、夕方には暗い青色になります。展望台が青池の西~北西部に位置している影響もあると考えています。
鮮やかな青い色もきれいですが、時間がたって、徐々に青い色が変化していく青池を静かに眺めるのも趣がありますよ。

Q6)色々な青色の「青池」を楽しんで欲しいということですね?

A6)そうですね。季節と時刻で変わる青い色を、国定公園としての青森県の観光スポットの面白さとして、是非「青池リピーター」になっていただき、楽しんでいただきたいものです。
青池の近くは漁業が盛んな場所でもあり、また深い山も控えていますので、四季折々の山海の美味を堪能され、季節によって変わる青池の青を楽しんでください!

Q7)青池の近くには、他に青く見える池はないのですか。青池のある十二湖にはたくさんの池があるみたいですけど、青池だけが青く見えるんですか。

A7)青池がある十二湖には、実際には30以上の池が存在します。青池のように青い池として、 青緑色から青色を示す沸壷ノ池(わきつぼのいけ)がありますが、それ以外はありません。例えば、青池の北隣に鶏頭場ノ池という大きな池がありますが、この池は緑色です。これから研究してみないと分からないこともあるのですが、青池は、鶏頭場ノ池と化学的な成分が多少異なること、また、青池は水深約9メートルの湖底の岩が見えるほど透明なため、水の本来の青い色が見えると考えています。

  • Ketoba20161013
    鶏頭場ノ池 2016年10月13日

Q8) なぜ青池は「青い」と考えていますか?  簡単に教えてもらえませんか。

A8)太陽の光には、色々な波長(という色の成分のようなもの)が混ざっていますが、 太陽の光が水に差し込み、赤い色の光が水の分子に吸収され、残った色が青色として見えてくる、 ということだと考えています。
水には、もともと赤い色の光を吸収する性質
がありますが、 青池の水 は、濁りが少なく、 色を持つ物質の濃度が極めて低く、ほとんど透明なため、この 水の性質が際立ってくる と考えています。
 それに加えて、 青池は湖底が白い岩で、上から差し込んだ光が湖底で反射 され、青い色が際立ってくると考えています。
(1) 青池の水深が約9メートルという深さであること
(2) 底が白い色の岩(十二湖凝灰岩)でできていること
(3) 周りをブナ原生林に囲まれてきれいな湧き水を湛えていること
などの条件が、正に 『奇跡的』 に揃ったために、青池は青いのだと考えています。

Q9)「青い」といえば、北海道美瑛町の「青い池」も有名ですが、「青い池」と「青池」は、その違いはあるのですか?

A9)北海道美瑛町の「青い池」は、湖水に漂う、ケイ酸アルミニウムが成分の鉱物粒子が光を散乱(散らせること)することによって青色に見えていると言われています。青森県の青池は、 色を持つ物質が溶けていないことと、散乱する微粒子も濃度が極めて低いということで、水本来の性質が現れていると考えています。

最後に、青森県環境保健センターから:

 “青池はなぜ青いのか” は、研究中のテーマであり、今後も研究を継続していきます。みなさんの御意見、疑問・質問を研究内容に反映させていただきたいと考えていますので、どんどんお寄せください。お待ちしております。

To2016
ここまで読んでいただいて、"青池に行ってみよう!"と思われた方は、こちらへどうぞ
青森県観光情報サイトアプティネット(津軽国定公園「十二湖」)

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電話:017-736-5411  FAX:017-736-5419
メールアドレス:KANKYOSENTA@pref.aomori.lg.jp

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