ホーム > 組織でさがす > 環境エネルギー部 > 環境保全課 > 下北風力発電事業計画段階環境配慮書に対する意見の概要

関連分野

更新日付:2014年12月2日 環境保全課

下北風力発電事業計画段階環境配慮書に対する意見の概要

計画段階配慮書

審査会意見

  • 他事業者が計画する風力発電事業と事業実施想定区域の一部が重複していることから、方法書以降の手続において、当該他事業との累積的な環境影響が想定されるものについては、本事業との累積的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、評価の結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置・設備配置・規模等を含めて再検討すること。
  • 事業実施想定区域の南端に位置する吹越烏帽子には、ササの自然草地や風衝低木群落が分布し、重要な植物であるムシャリンドウ、スズサイコ、ヒロハノカワラサイコをはじめ、コハマギク等の海岸植物、ウメバチソウ等の山地植物が生育するなど、特殊な植生環境が形成されていることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、十分な現地調査を実施した上で、重要な植物群落等に対する影響を回避又は低減することを検討し、その検討内容を方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域の大半が保安林に指定されているが、事業実施に伴い保安林を伐採することにより、エゾコギセル等昆虫類以外の無脊椎動物の重要種の生息環境への重大な影響や治山・治水等への著しい影響が懸念されることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、可能な限りで保安林を避けるとともに、やむを得ず伐採する場合であっても、大規模な地形の改変や尾根筋の樹林の伐採を回避又は低減することを検討し、その検討内容を方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域は、猛禽類のハチクマ、オオタカ、フクロウ、オオコノハズク、コノハズクが生息し、クマタカが繁殖している可能性がある地域であり、また、ガン類、猛禽類、小鳥類の渡り経路になっていることから、鳥類への影響調査については、事業実施想定区域及びその周辺での鳥類の動向を適切に把握するため、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に、調査、予測及び評価の手法を適切に選定すること。
  • 事業実施想定区域の南部に位置する景観資源である「吹越烏帽子岳南斜面」には、人と自然との触れ合いの活動の場である「吹越烏帽子登山道」もあり、施設の存在に伴う改変の可能性があることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、景観及び人と自然との触れ合いの活動の場に係る調査、予測及び評価を適切な手法により行い、その結果に基づき、風力発電設備の配置等について検討すること。

知事意見

  • 風力発電機の配置等が決まっていない現段階では、予測及び評価結果に一定程度の不確実性があり、今後の詳細な調査結果等によっては、重大な環境影響が見いだされることも想定されることから、本配慮書の予測における不確実性を生じさせる要因と不確実性の程度を整理した上で、特に2以下の項目に留意して具体的な事業計画を検討すること。
    また、事業計画の具体化の過程において、影響を受けるおそれのある環境要素について適切に調査、予測及び評価を行い、環境影響の回避又は低減することを検討し、その検討内容及び結果を方法書以降の図書に記載すること。
  • 事業実施想定区域周辺に既存及び計画中の風力発電事業が存在し、また、他事業者が計画する風力発電事業と事業実施想定区域の一部が重複していることから、方法書以降の手続において、当該他事業との累積的な環境影響が想定されるものについては、本事業との累積的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、評価の結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置・設備配置・規模等を含めて再検討すること。
  • 事業実施想定区域の大半が保安林に指定されているが、事業実施に伴い保安林を伐採することにより、エゾコギセル等昆虫類以外の無脊椎動物の重要種の生息環境への重大な影響や土砂崩壊など治山・治水等への著しい影響が懸念されることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、可能な限りで保安林を避けるとともに、やむを得ず伐採する場合であっても、大規模な地形の改変や尾根筋及び風衝地等の樹林の伐採を回避又は低減することを検討すること。
  • 事業実施想定区域周辺には、東通村大平滝浄水場の水源の他、工業用水や農業用水の取水箇所があるとともに、一部漁業権が設定されている河川の源流部となっており、事業実施により、河川流入量の急激な変化や河川への土砂流出が生じた場合には、周辺河川さらには下流海域の環境に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、工事時及び供用時における水質及び水生生物に対する影響について、激しい降雨時等の出水時を含め、適切に調査、予測及び評価を行うこと。
  • 事業実施想定区域の南端に位置する吹越烏帽子には、ササの自然草地や風衝低木群落が分布し、重要な植物であるムシャリンドウ、スズサイコ、ヒロハノカワラサイコをはじめ、コハマギク等の海岸植物、ウメバチソウ等の山地植物が生育するなど、特殊な植生環境が形成されていることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、十分な現地調査を実施した上で、重要な植物群落等に対する影響を回避又は低減することを検討すること。
  • 事業実施想定区域は、猛禽類のハチクマ、オオタカ、フクロウ、オオコノハズク、コノハズクが生息し、クマタカが繁殖している可能性がある地域であり、また、ガン類、猛禽類、小鳥類の渡り経路になっていることから、鳥類への影響調査については、事業実施想定区域及びその周辺での鳥類の動向を適切に把握するため、文献資料調査や地元の専門家からの意見聴取等を基に、調査、予測及び評価の手法を適切に選定すること。
  • 事業実施想定区域の南部に位置する吹越烏帽子岳は、下北半島を代表する山であり、山頂や登山道からの眺望の他、その姿が景観資源であるとともに主要な人と自然の触れ合い活動の場となっているが、施設の存在に伴う改変の可能性があり、重大な影響を及ぼすおそれがあることから、事業計画の具体的な検討に当たっては、景観及び人と自然との触れ合いの活動の場について適切に調査、予測及び評価を行い、その結果に基づき、風力発電設備の配置等について検討すること。

関連ページ

この記事についてのお問い合わせ

環境保全課 水・大気環境グループ
電話:017-734-9242  FAX:017-734-8081

この記事をシェアする

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

フォローする

  • facebookでフォローする
  • twitterでフォローする