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更新日付:2008年6月24日 環境保全課

大平洋金属株式会社中期設備投資計画環境影響評価方法書・準備書に対する意見の概要

環境影響評価方法書

住民意見の概要

住民意見はありませんでした。

審査会意見

  • 総括的事項
     環境影響評価を行う過程において新たに環境に影響を与えるような事実が生じた場合は、必要に応じ、環境影響評価項目の見直し等を行い、適切な調査・予測・評価を行うこと。
  • 個別事項
    (1)ニッケル化合物
     ニッケル化合物については、短時間高濃度に係る予測及び評価についても検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
    (2)温室効果ガス等
     温室効果ガスについては、青森県地球温暖化防止計画(平成13年4月 青森県)を踏まえて予測及び評価を行い、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。

知事意見

  • 総括的事項
     環境影響評価を行う過程において新たに環境に影響を与えるような事実が生じた場合は、必要に応じ、環境影響評価項目の見直し等を行い、適切な調査・予測・評価を行うこと。
  • 2 個別事項
    (1)大気環境(ばい煙)
     事業場内に設置されている個々のばい煙発生施設等から排出される硫黄酸化物等の大気汚染物質排出量及び総量について、現状値、各種対策による削減量及び将来予測値を環境影響評価準備書に記載すること。

    (2)大気環境(ニッケル化合物)
     ニッケル化合物の短時間高濃度に係る予測及び評価について検討を行い、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
     また、ニッケル化合物を含むばいじんの排出及び粉じんの飛散に係る環境保全対策について、現状の対策の強化及び新たな対策の導入について検討を行い、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。

    (3)温室効果ガス等
     温室効果ガスについては、青森県地球温暖化防止計画(平成13年4月 青森県)を踏まえて予測及び評価を行い、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。

環境影響評価準備書

住民意見の概要及び事業者の見解

  • 縦覧結果及び意見書提出状況
      縦覧者   : なし
      意見書提出 : なし
  • 説明会に参加した者から述べられた質問・意見の概要及び事業者の見解
    (1)温暖化対策について
    質問:夜間休日電力を多く使って平準化に努めるとは?具体的には?
    回答:平準化は、昼の電力使用量を抑えて、夜の電力使用量を多くすることで、昼のピークを下げ、昼と夜の使用量の差を縮めることです。具体的に当社は、平日・昼は少なく、夜や正月等の休日に他であまり使わないときに多く使います。

    (2)大気拡散予測について
    質問:ドーナッツ効果で工場周辺の住民が大変か?短時間予測に使用の計算モデルは適切か?
    回答:全部のピークが集中して重なることは無いため影響は小さいです。計算モデルは通常使われている実績のあるもので、青森県のアセスメントマニュアルにも採用しているものです。

    (3)生物調査について
    質問:隣接の火力発電の増設時に11kmの範囲の生物調査を実施しているが、今回はしないのか?
    回答:工場内設備の更新であり、工事場所に生物はいないに近い状況であること、この計画による排水は無いことから海への影響も無いこと等により、生物への影響は少ないとして、調査・予測・評価の項目としては選定しておりません。
意見:もっと他にも資料があるはずで、現状把握等資料の活用が不十分ではないか?
事業者の見解:本事業は、青森県環境影響評価条例の手続きに沿って進めております。生物関係の概況の記述については、方法書の「第3章 対象事業実施区域及び周囲の地域特性の概況」において、青森県環境影響評価技術指針マニュアルの〈参考資料〉文献例に記載の資料を既存文献資料として収集し、これらの一部を抜粋し転用して記述しております。なお、生物関係の調査・予測・評価については、本事業が工業専用地域内の既存工場内の既存設備の更新を主体とした計画であり、周辺地域の生物類に対する影響の程度が小さいと考えられ、「第4章 環境影響評価項目の選定」において、調査・予測・評価の対象としないこととしております。このことからも、更に詳細な既存文献の調査の必要はないものと考えております。

審査会意見

  • ニッケル化合物の長期平均濃度予測において、北稜中学校のバックグラウンド濃度に八戸小学校の測定値を用いているが、北稜中学校は根岸小学校と近接していることから、根岸小学校の測定値を用い環境影響評価書に適切に記述すること。
  • 短時間高濃度予測において、逆転層形成時の予測結果では、大気汚染物質の濃度が高く、また、遠距離地点においても高濃度となっているが、逆転層の発生頻度が明らかにされていないことから、既存の資料等により逆転層の発生頻度の調査を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • ニッケル化合物の濃度が、現在及び予測結果において指針値を超過していることから、今後計画されている発塵対策の早急な実施について検討を行い、また、追加の対策についても検討を行い、それらの対策の実施時期を環境影響評価書に記述すること。
  • 温室効果ガスの予測及び評価については、「青森県地球温暖化防止計画 第4章 温室効果ガスの削減目標 4・1・3 個別指標 産業部門における生産額当たりのCO2排出量」を踏まえた予測結果を示すとともに、同指標との整合について評価を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 温室効果ガスの発生量の増加が予測されていることから、「青森県地球温暖化防止計画 第4章 温室効果ガスの削減目標 4・2・1地球温暖化対策の概要」の対策1(二酸化炭素排出抑制対策)、対策2(二酸化炭素を吸収する対策)、対策3(その他の温室効果ガス対策)、対策4(普及啓発の推進)を踏まえ、温室効果ガスの削減対策について目標値を設定する等具体的な検討を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。

知事意見

  • ニッケル化合物の長期平均濃度予測について
    ニッケル化合物の長期平均濃度予測において、北稜中学校のバックグラウンド濃度に八戸小学校の測定値を用いているが、北稜中学校により近接している根岸小学校の測定値を用い、環境影響評価書に適切に記述すること。
  • 逆転層形成時における短時間高濃度予測について
    短時間高濃度予測において、逆転層形成時の予測結果では、大気汚染物質の濃度が高く、また、遠距離地点においても高濃度となっているが、逆転層の発生頻度が明らかにされていないことから、既存の資料等により逆転層の発生頻度の調査を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 温室効果ガスの予測及び評価について
    温室効果ガスの予測及び評価については、「青森県地球温暖化防止計画 第4章 温室効果ガスの削減目標 4・1・3 個別指標 産業部門における生産額当たりのCO2排出量」を踏まえた予測結果を示すとともに、同指標との整合について評価を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
    また、温室効果ガスの発生量の増加が予測されていることから、「青森県地球温暖化防止計画 第4章 温室効果ガスの削減目標 4・2・1地球温暖化対策の概要」の対策1(二酸化炭素排出抑制対策)、対策2(二酸化炭素を吸収する対策)、対策3(その他の温室効果ガス対策)、対策4(普及啓発の推進)を踏まえ、温室効果ガスの削減対策について目標値を設定する等具体的な検討を行い、その結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 環境保全のための措置について
    ニッケル化合物の濃度は、現在及び予測結果において指針値を超過しているが、県の調査結果によると、八戸小学校及び根岸小学校における環境大気中のニッケル化合物は、ニッケル鉱石の粉じんに由来する部分が大きいと推定されている。
    また、計画している鉱石貯鉱場や製造所における発塵防止対策については、早急かつその効果を把握した上で進める必要がある。
    これらのことから、発塵防止対策の実施時期及び発塵防止対策の効果を把握するための鉱石貯鉱場内や事業場敷地境界における大気中ニッケル化合物の調査について検討を行い、その検討結果を環境影響評価書に記述すること。
    さらに、発塵防止対策の効果に係る知見が不十分である場合、またはその効果を確認するまでに時間を要し継続的な監視が必要となる場合は、所要の事後調査について検討を行い、その検討結果を環境影響評価書に記述すること。
  • 解体工事実施時におけるニッケル粉じん飛散防止対策について
    解体撤去される施設には、ニッケル粉じんが付着していると考えられることから、解体工事実施時におけるニッケル粉じん飛散防止対策について検討を行い、その検討結果を環境影響評価書に記述すること。

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環境保全課 水・大気環境グループ
電話:017-734-9242  FAX:017-734-8081

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