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更新日付:2009年12月16日 自然保護課

下北半島国定公園


下北半島国定公園は、青森県北東部の下北半島に位置する本州最北の国定公園であり
昭和43年7月22日に指定されました。面積は18,641ヘクタールです。
本公園には、日本三大霊場の一つに数えられイタコの口寄せで知られる恐山、
海蝕崖等の優れた自然景観を有する仏ヶ浦や脇野沢西海岸、本州最北端の大間崎、
寒立馬が有名な尻屋崎や古くから豊富な温泉が湧き出ている薬研、湯野川などが含まれています。
恐山、仏ヶ浦、尻屋崎、薬研渓流
下北半島には、世界最北限のサルとして知られるニホンザルのほか、
特別天然記念物のニホンカモシカやツキノワグマなど多くの哺乳類が生息しています。
鳥類ではミサゴ、オオタカ、ハヤブサなどのタカ類をはじめ、
コノハズク、オオルリ、カンムリカイツブリ、シノリガモ、オオセッカ、
海辺にはウミウ、ケイマフリなどが見られます。
ニホンカモシカ、ニホンザル
植物では、ヒバ(ヒノキアスナロ)やブナの森、
国の天然記念物となっている
縫道石山の地衣類オオウラヒダイワタケをはじめとする特殊植物群落、
ガンコウラン、イブキジャコウソウ、ミヤマビャクシン等の高山植物などが生育し
厳しい風土を生きぬいてきた豊かな自然がいきづいています。

下北半島国定公園の特徴

地形・地質
【地形】
 断層海岸といわれる西海岸は、落差100メートルを越える断崖が連続しており、新山崎、焼山崎等では落差300~500メートルの急峻な断崖となっている。また、これら断崖の所々には滝が形成されている。
 仏ヶ浦の背後に連なる山塊は、火山岩類で構成され、最高峰の大作山(776メートル)をはじめ、縫道石山(626メートル)、袴腰山(621メートル)、嵓倉山(686メートル)等の諸峰があり、中でも縫道石山頂上部は独特の岩峰を呈している。
 中央山地には、第四紀の火山活動によって形成された恐山カルデラがあり、一部ではかなり侵蝕が進んでいるため、大尽山(827メートル)、円山(806メートル)等の外輪山は、独立峰の状態を呈している。
 カルデラ西部、南部、東部には円山、大尽山、小尽山、屏風山等500~800メートルの外輪山が連なるが、北部では不明瞭となり、火口原湖である宇曾利山湖から北へ正津川が流れている。
 さらに、このカルデラの北部に位置する恐山菩提寺の境内周辺は、鶏頭山(321メートル)等を外輪山とし、剣山(410メートル)を中央火口丘とする二重式火山となっており、複雑な火山地形を呈している。
 また、カルデラの北西に朝比奈岳(874メートル)、東南に下北半島最高峰である釜臥山(879メートル)を中心とする障子山(862メートル)、北国山、毛無山等の独立した鐘状火山がある。
 尻屋崎および大間崎は、第四紀に形成された段丘地形を呈している。

【地質】
 本公園の地質は、緑色凝灰岩及び安山岩、流紋岩等の火山岩で代表される。
 西海岸の一部には下北半島の基盤となっている古生層が見られる。この古生層を中心として、石英安山岩、流紋岩、緑色凝灰岩、安山岩質集塊岩等が同心円状に独特の分布を示している。
 薬研温泉周辺はおもに代表的な緑色凝灰岩及び各種凝灰岩で構成されており、所々に安山岩類を挟んでいる。
 恐山火山は、主に浮石を含む火山砕屑物で構成されており、熔岩は剣山に輝石角閃石、石英安山岩を主とする熔岩丘が見られるのみである。硫気孔が菩提寺境内周辺の所々にあり、温泉源も数カ所認められている。
 朝比奈岳、釜臥山等の火山は、輝石安山岩を主とする火山岩によって構成されており、釜臥山頂上部では火山岩が露出している。
植生
 本公園はブナ帯に属し、ブナ及びヒバ(ヒノキアスナロ)を主体とする森林が大部分を占めている。また、ハクサンシャクナゲ等の北方系または高山性の植物が生育し、当地域の特殊性を示している。
 西海岸背後の山地は、ヒバとブナの混交林及びその他の広葉樹林となっているが、海崖部は地形、気象等の条件が内陸部と異なるため、ミズナラ、エゾイタヤ、シナノキで代表される森林が見られ、風当たりの強い所では低木林状となっている。
 中央山地には、下北半島を代表するヒバとブナが混交する美林を形成しているが、標高600メートル以上の山地には、ブナが純林状に生育している。
 恐山の硫気孔地帯には、酸性で貧栄養の土壌に適応できるヤマタヌキラン、コメススキ等の硫気孔植生及びイソツツジ、ハクサンシャクナゲ、ナナカマド等が生育しているほか、釜臥山等にはゴゼンタチバナ、ミヤマキンバイ等の高山植物が見られる。
 尻屋崎は、天然の芝生が一帯に広がり、点在する湿地にはミズバショウ、ニッコウキスゲ等が生育している。
 本公園の海域には、対馬暖流の影響で暖海性の生物が多く、鯛島周辺では暖海性の海藻ソゾ属と寒海性の海藻エゾヤハズが混生している。
野生動物
 下北半島は、日本におけるニホンザルの分布の北限地であり、世界的にみてもサル類の自然分布の最北限となっている。このため、本地域のニホンザル及び西南海岸部の生息地は国の天然記念物に指定されている。また、国の特別天然記念物であるニホンカモシカをはじめ、キツネ、タヌキ、ノウサギ、ムササビ、ニホンリス、テン、イタチ等、多くの哺乳類が生息している。
 鳥類では、山地性の野鳥のほか里山の野鳥が比較的多く見られ、種類も多い。薬研渓流周辺には、セキレイ類、オオルリ等渓流の鳥が見られる。また、恐山、宇曾利山湖水辺には、カルガモ、アカゲラ、ツグミ等が生息し、海岸の崖や岩にはウミウやハヤブサが生息している。
 宇曾利山湖は魚類が生息できる酸性度の限界を超えた環境であるが、ウグイが生息している。
人文その他の特殊景観
 西海岸の仏ヶ浦は、石英質に富んだ凝灰石が種々の侵蝕作用を受けて奇岩、怪石を形成しているもので独持の景観を呈している。
 さらに南の焼山崎は、標高500メートルの焼山から急傾斜をなして海に没する断崖を有し、植生の安定していない崩壊地は赤色、黄色の岩肌を見せている。
 人文景観としては、尻屋札地貝塚、ムシリ貝塚、大間ドウマンチヤ貝塚等縄文時代の先住民の遺跡が海岸段丘上に見られる。また、恐山菩提寺は860年頃に開かれたもので室町時代に再興され、曹洞宗の寺院として現在に至っている。
自然公園の区域
むつ市、東通村、佐井村、大間町にまたがる18,641ヘクタールが自然公園になっています。
詳しい区域はこちらをご覧下さい→公園計画図(規制対象区域図)

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この記事についてのお問い合わせ

自然保護課 自然公園グループ
電話:017-734-9256  FAX:017-734-8072

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