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更新日付:2023年9月11日 環境保全課

県境不法投棄事案アーカイブ本編 4-5 廃棄物等の撤去(本格撤去)

4-5 廃棄物等の撤去(本格撤去)

(8)廃棄物推計量の見直し

 青森県は、当初の実施計画(平成16年1月環境大臣同意)において、高密度電気探査やボーリング調査、廃棄物・土壌分析結果等から、不法投棄された廃棄物量を67.1万立方m(単位体積重量1.0トン/立方m)と推計しました。
 その後、掘削・撤去作業を進める中で廃棄物の内容や投棄形態等が徐々に判明し、地山確認等で得られた知見をもとに、平成20年、22年、24年に廃棄物量等推計量の見直しを行いました。
 最終的な廃棄物等量は79万立方m(114万7千トン)となり、その全てを平成25年12月19日までに撤去しました。

平成20年の廃棄物推計量見直し

 平成19年度までの撤去実績から、残廃棄物の単位体積重量を1.5トン/立方mに、廃棄物の全体量を99.9万トンに見直しました。

平成22年の廃棄物推計量見直し

 廃棄物の掘削・撤去が進み、地山(自然地盤の土壌)が現れると、当初想定していた廃棄物の最下面よりも下に廃棄物が存在し、元々の地山を重機で掘った穴の中に廃棄物を埋める「つぼ掘り」などの投棄形態が明らかになりました。
 これら地山確認で得られた知見を踏まえ廃棄物量を再推計するとともに、当初は推計できなかった汚染土壌量を盛り込み、総量を84.1万立方m(124.5万トン)に見直しました。
 また、廃棄物等総量の増加により、当初予定していた実施計画期限内(平成24年度末まで)の事業完了が困難になり、国に対し特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法の期間延長と、この枠組みの中での財政支援を要望しました。
  • 廃棄物増加要因の概要図(断面図)
    廃棄物増加要因の概要図
    ※画像をクリックすると拡大します。
  • 地山の一部に穴を掘り廃棄物を埋める「つぼ掘り」の状況
    地山の一部に穴を掘り廃棄物を
    埋める「つぼ掘り」の状況

平成24年の廃棄物推計量見直し

 現場の掘削が進んで地山確認済面積が全体の5割を超え、より精度の高い推計が可能となったことから、平成24年度の変更実施計画案の作成に当たり、廃棄物及び汚染土壌の推計量を精査し、77.8万立方m(114.9万トン)と算出しました。
 平成25年3月、原状回復対策事業実施期間の延長等を主な変更点とする変更実施計画について環境大臣の同意を得て、平成25年度も廃棄物・汚染土壌の撤去を進め、平成25年12月に廃棄物等の全量撤去を完了しました。
  • 廃棄物推計量見直しの推移
    廃棄物推計量見直しの推移
 廃棄物撤去完了後は、場内施設の解体撤去や地盤安定化のための整地などを実施し、現場内に残る汚染水については、揚水井戸を設置し積極的に揚水することにより浄化を行っています。
  • 平成25年3月実施計画変更後の事業実施期間
    平成25年3月実施計画変更後の事業実施期間

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