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平成30年度11月補正予算案について[臨時]

会見日時:平成30年11月19日月曜日 14時30分~14時40分
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

〇知事
 来る11月21日に開会される県議会第296回定例会に提出を予定している補正予算案につきまして、お手元の資料「平成30年度11月補正予算案について」に基づきご説明いたします。

 「補正予算の概要」についてであります。
 今回の補正予算は、去る10月11日に県人事委員会から提出された「職員の給与等に関する報告及び勧告」に基づいて実施する職員の給与改定に要する経費について、現計予算に計上している給与関係費との増減調整を行ったうえで所要額を計上することといたしました。
なお、知事等の特別職の職員及び県議会議員の期末手当については、特別職の国家公務員及び国会議員の取扱い等を考慮し、支給割合を引き上げることといたしております。
 以上が給与関係費についてであります。

 次に、給与関係費以外の補正予算についてでありますが、南部町内で確認された松くい虫被害の拡大防止対策に要する経費、するめいか資源の回復を図るための沖合底びき網漁業の減船に対する助成に要する経費等について、それぞれ所要の予算措置を講ずることとしたほか、公共工事の施工時期の早期化及び平準化を図るため、社会資本整備総合交付金事業及び県費単独事業の早期発注に係る所要の債務負担行為を設定することといたしました。

 次に、「一般会計予算の規模」についてであります。
 今回の補正予算額は、4億2,017万6千円の減額となり、これを現計予算額に加えますと、平成30年度一般会計の予算規模は、6,649億7,539万3千円となります。

 補正予算の歳出の主なものの概要については、2ページ以降に詳細な説明がありますので、よろしくお願いします。

 私からは、以上であります。

〇記者
 今回の補正予算で計上されました「するめいか資源回復推進事業費補助」について。
 今回こちらに記載があるのは沖合底びき網漁業についてですが、他にも八戸で言いますと、中型いか釣り船などいろいろあるかと思います。
 こういった他のするめいか漁を生業にしている漁業者への、今回以外の形での支援についてはどのようにお考えか、お伺いします。

〇知事
 今回、沖合底びき網漁業の減船をすることが資源回復のために非常に必要だ、という地元の強い思いがあったので、今回は沖合底びき網に限って行うということになります。資源管理に対する強い意志というものを示されたということ。チーム水産として。
 本当に、日本各地で、漁場においての資源管理というのがすごく大事になってきている。地元がそれを決意してくれたので、県も一緒に支援していこうというもの。従って、今回は(資源回復のために)一番影響が大きい沖合底びき網に限るということです。

〇記者
 今回のこの支援というのは、先方の組合から申し入れがあったものですか。

〇知事
 市などからもあった。
 自らそういう強い決意で資源管理のために減船していこうと、いろいろ(この先のことを)計算して、資源量回復のためにはまずこのことが重要だということだったので。
 重い決断だったと思います。

〇記者
 まず初めの一歩ということでしょうか。

〇知事
 日本の水産界全体としてそうだと思うけれども、うちの方でも、例えば陸奥湾とかでは「つくり育てる漁業」がものすごく進んできていて、TASC制度とかいろいろな制度でやってきたけれども、これまで獲ることが主流だった地域でも、例えば西海岸の方でもカレイをつくってみるとか、「つくり育てる漁業」という部分を持つことによって、安定した漁業へと水産界の考え方が変わってきた。資源管理という言葉が通常のものになってきた。そのことの一つの現れかなと思っています。

〇記者
 松くい虫の方、県南地方でも発生ということで。

〇知事
 それはショックだった。

〇記者
 力が入っている事業だと思いますが、思いを伺いたいと思います。

〇知事
 ご案内のとおり、西海岸のときに、秋田県と一緒に防除帯を作ろうということで防除してきたわけだけれど、太平洋側はゾーンというか、海岸線云々じゃなくて全体的に押し返してきた。
 ところが、なんでこんな遠いところに、今まで来なかった遠いところに飛んで来たのか、という意味ではすごくショックだった。しかも歴史的に重要な場所でもある。
 我々としては、周辺の調査について、新しいドローンを作って空中探査でいろいろできるシステムも開発しているので、そのドローンを使って調査するだとか、死んでいる木はもちろん切ってチェックするだとか、全体に広げないために、あるいはどこかに広がっていないか把握するために、徹底して周辺対応をしっかりやっていこうという強い決意。
 アカマツにしても海岸線のマツにしても、青森にとってマツというのは非常に重要なもの、もちろんブナもあるしヒバもあるけど、マツで彩られている地域ということで「守りたい」という思いがある。
 でも、ものすごい距離を飛んできたのは、ちょっと心外というかショックではあった。

〇記者
 一度まん延するとなかなか…という性質のものだと思うので、やはりそのあたり…。

〇知事
 だから今回も相当しっかりと周囲を調べる。農林水産部で何か考えがあれば。

〇林政課長
 県南のアカマツということで、建築材等にも使われており、育ててきた林業の方々、所有者の方々にとっては、これがまん延すると非常に大変なことになる。経済的な打撃も大きいということで、私たちとしてはなんとか守りたいと考えています。

〇知事
 初期対策を徹底的にやるわけだけれども、様々なシステムでチェックしていくしかないところだ。

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