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知事記者会見(定例)/平成28年1月4日/庁議報告ほか

会見日時:平成28年1月4日月曜日 11時30分から11時55分まで
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事


○幹事社
 本年もよろしくお願いします。それではまず冒頭に知事からお願いします。 

○知事
 私の方から、庁議案件はございませんけれども、今日の所感と年頭の話をさせていただきます。
 あけましておめでとうございます。県政記者会の皆さま方におかれましては、ゆっくりと正月をお過ごしになり、十分に鋭気を養われたものと思います。今年も県政の推進方につきまして、よろしくお願い致します。
 それでは、年頭にあたりまして、本県の発展と県民の皆さま方のご多幸を心よりお祈り申し上げたいと思います。
そして県民の皆さまのため、県民の皆さまが安心して暮らせる自主自立の青森県づくりを進めるためにも、今年も全力で努力をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。
 さて、今年は青森県にとって、持てる力を遺憾なく発揮できる年ではないかと思っています。
 青森・杭州便の就航が予定をされ、北海道新幹線が開業、そして7月にはデスティネーションキャンペーンが始まります。
今年の青森県はこれまで以上に多くのお客様をお迎えすることになろうかと思います。「訪れてよし」の青森県を実感していただけるよう、しっかりと準備を進めたいと思います。
 また、TPP協定発効をにらんだ取組を強力に進め、第三期の攻めの農林水産業推進基本方針で掲げた成長産業化を成し遂げなければなりません。
 国内外との厳しい競争に打ち勝たなければいけないわけですが、成長率トップ級を続ける本県には、幸いにして競争に勝ち抜くための世界に誇れる豊富な農林水産資源と、これを支える恵まれた生産基盤、そして元気ある人財があります。
 こうした強みをきちんと出していく、このことによって、本県農林水産業はまだまだ成長していけると思っています。
 県では平成18年度から人口減少克服に向けた取組を進め、これまで農山漁村の地域経営などの取組を進めてきました。
 人口減少は社会のあり方にも関わるわが国全体の問題であり、また一朝一夕には解決できない課題ですので、人口減少克服に向けては、これまでどおり全庁挙げて着実に取り組んでいくわけですが、加えて、新たな取組への果敢なチャレンジが重要になると考えております。
 単なる企業誘致から一歩進み、独自の産業を持つんだという強い思い・視点を持って、本県の物流拠点としてのポテンシャルに着目した新たな産業立地の可能性を探ることなど、さまざまな施策に失敗を恐れず、万全の準備を整えて果敢に攻める、という姿勢でチャレンジしたいと思います。
 「疾風に勁草を知る」という言葉がございます。激しい風が吹けば弱い草はみな倒れるので、初めて強い草というものが分かる。つまり、さまざまな困難に出会って初めて強さが分かると、そういった意味であると思っております。
 TPP協定の発効など、今後も本県を取り巻く環境は、さまざまに変わっていくことと思いますが、本県がそうした困難に直面した時、あるいはしそうな時、大地にしっかりと根を持った強い草、勁草となっていたい、いなければならないと思っています。そのように県政を進めていきたいと思います。
 であればこそ、県は決してぶれず、これまで同様に県としてできること、やるべきことを一つ一つ積み重ねていき、ここに生まれ、ここで育った人が、ここで幸せなうちに人生を全うすることの実現に一層努めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。年頭の所感とさせていただきます。ありがとうございました。

○幹事社
 幹事社からの代表質問2つ用意していたのですが、1つは新年の抱負でしたので、あと1点お伺いさせていただきます。
 昨年は県内の原子力関連施設の完成時期とか、再稼働というものの動きが相次ぎました。また、今年の4月には電力小売りの自由化というものが始まりまして、原子力を取り巻く環境というものが大きく変わることが予想されています。
 新年に当たってこういった原子力政策について、どのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。 

○知事
 原子力政策についてのお話でございました。県内の原子力施設につきましては、何よりも安全性の確認が大前提であり、原子力規制委員会においては、新規制基準への適合性審査を厳正かつ迅速に進めていただきたいと考えております。
 また事業者におきましては、審査の対応に万全を期するとともに、安全性の更なる向上に、自らが一層の責任と使命感を持って取り組んでいただきたいとも思っております。
 原子力発電及び核燃料サイクルにつきましては、今後予想されます電力システム改革などの事業環境化においても、安定的かつ継続的に推進されるよう適切な制度運営と体制整備が必要であるとも考えております。
 私としては県民の安全安心を守る立場から、引き続き国、事業者の取り組みを厳しく見極めながら、責任ある対応を求めていきたいと思っております。
 以上でございます。

○幹事社
 それでは、各社からお願いします。

○記者
 原子力関連で、今年、認可法人化ですとか、あるいはもんじゅの話を含めてですね、非常に今年は節目の年といいますか、まずは管理体制とか運営体制の見直しといいますか、いろいろ環境変化がまさに起こる年だと思うのですが、特にその辺はどのように見てらっしゃるのかという知事の所感を伺いたいと思います。 

○知事
 先程、小売りの自由化などの話もご質問いただいたわけでございますけれども、私どもに関連する部分とすれば、まだその方向で確実かどうかということについてはお話できない、できないというか分かりませんけれども、この認可法人化ということと、六ヶ所の関係ですけれども、日本原燃の認可法人化とか、さまざまそういった方向性が出てくる年でもあるということは想定されると思っています。
 そしてまたもんじゅの話とかであればこそ、管理運営体制について、どういう機関がどういうふうに行っていくかということについてのご懸念ということでのお話だったと思います。
 何よりも繰り返しとなりますけれども、この原子力に関わる案件につきましては、そもそも事業者、もちろん事業者はそれぞれいますけれども、国が規制、法的規制と権限ということについて、最大限有しているものでありますし、私ども度々さまざまな要請確認であるとかトラブル対応とか、そういった場面において、国が前面に立つと、国としてしっかりとした責任を持つということをお話いただいております。
 エネルギーということは、この原子力だけじゃなくて、この食糧といわゆる安全保障と同様に、防衛の安全保障と同様に、非常に根幹、それぞれの国にとっての根幹を為すものであると思っております。
 国民の日常的生活というものが、安全安心にしかもコストが高まるという、言い方は変ですけれども、いいエネルギーの場合でしたら、よりよいエネルギーを、より安定して安価なコストで、しかもCO2対策等も念頭に置きながらということなどが重要であるというふうには思っておりますけれども、そういった観点からも、国として責任ある対応体制ということのあり方、これは非常に重要なことだと思っています。
 また国として、前面に立つというお話を度々おっしゃっているわけでございますから、その強い意志を持って今後この安全体制のこともそうでございますし、管理運営のこともそうでございますが、国としての持つべき責任及び権限について、しっかりと果たしていただくということが今一番重要じゃないかと思っています。 

○  記者
 年頭の所感の中で、人口減少対策についてですね、果敢にチャレンジしていく年だというお話をして、その中で物流拠点化というお話もございましたが、その他に、挑戦していきたい分野などがありましたらお知らせいただきたいと思います。

○知事
 もちろん各分野とも挑戦していきたい物ばかりではあるのですが、いわゆる攻めの農林水産業第三ステージとして、こういってはなんか誤解されるとあれですけど、複合系統をわれわれもどんどん推奨しています。従って野菜にしても、果物にしても、新しいパターンで、例えば桜餅の葉とかが出てくるとか、いろんなことがころころ出てまいります。
 にんにくもロットが更に増えるとか、そういった確実にこの攻めの農林水産業、例えばこの攻めの農林水産業であれば、確実な販路開拓ということを、国内外とも進めていかなければいけないと、そして県内総時間ということをずっと申し上げてきたわけですけれども、要するに青森で時間を過ごす方が多いことが、人口減少対策の、経済的な側面とか、いわゆる元気の側面において重要だと、従って今年開業します新幹線も含めてですし、また立体観光ということ、本当に具体化してきた私どもでございます。
 より更に国内外、特にアジアの部分ですけれども、アジアとの立体観光などを含め、そのことはまた国内でもいわゆる飛行機で来ての観光ということになりますから、名古屋、東京も来ますけど、名古屋から西ということも含めてですけれども、FDAは5周年になりますし、あるいはずっとこうやりとりしている機種、チャーター、こういったところを含めて、より遠くの方にも青森へ来て、青森で時間を過ごしていただく、そのことによっての県内総時間を増やすこと、そういったことには相当、意を用いていきたいと、前線に出ていきたい、前線に出ていくというのは語弊がありますけど、自分でまたセールスを含めてですけれども、そういったことについては積極果敢に自分自身も行かなければいけないと思っています。
 それと企業の部分でございます。先程は流通の話をいただきましたけれども、この企業における増設という分野は、本当に私は重要だと思っています。
 そのためにわれわれとして非常に優位な人財、要するに理工科系人財というものを沢山持っているわけですけれども、そういった方々が、はっきりと早い時期に引き抜かれると流出するというか、というような現状があるわけですけれども、いかに良い形で組み合せて、青森に残っていただく、青森でそれぞれの技術や技量というんですか、それを磨いてトップエンジニアとして頑張れるんだという体制づくりというんですか、そういったことも非常に要は用いなければいけないとそう思っております。
 まして、短命県返上、これ今後どういうふうに国勢調査の中でのいろんなデータ出てくるとあれですけども、持続して、しつこく持続して、嫌がられるかもしれませんけども、健やか力ということに対して、いろんな関連の機関、関連の部分、いろんなところに、そしてまた自分としても一生懸命「できるだし」のことやって歩きましたけれども、「できるだし」「食命人」といった、県として重要だと思っていることがあります。
 そういったことをこぼさずに、これもチャレンジです。持続することもチャレンジだと思いますけども、持続して広くアピールしていきたいと、この健康づくり分野もしっかりと対応方進めていきたいと、そう思っている次第です。 

○記者
 先程知事の年頭始めの訓示で、ちょっと出ていたのですけども、縄文遺跡の世界遺産登録ですね。そういうことでは正念場ということも出ていましたけれども。八戸の方の遺跡がひとつちょっと外れてしまったのですが、それでも残っている部分もありまして。改めて所感をお願いします。

○知事
 決意も強いけど、思いも強いというか、思いをあまり言ってことばが足りなくなるかもしれないけれども、われわれにとって、NHKの番組に出てきたダイヤモンド博士などを含めて、あれほど世界の人が、きっちりとわれわれの縄文というものを高く評価してくれた。
 あれ程価値が高いんだということを、世界の方々があれ程強く言っているので、そのことを、国内でしっかりと理解いただいて、やっぱりエントリー№1番になっていかなきゃ、センターに立たなきゃいけないということを、それを実現したいという思いがあります。
 基層文化として、この国の我々のこの日本というものの基層文化じゃなくて、世界にとっても大切な文化なんだということを、このことを、価値については絶対の自信があります。
 そしてまた今回さまざまな世界遺産条件があったために、価値はあるけれども、2つのことについて、とってからまた追加で頑張ろうということになりましたけれども、こういったその2つの思いも込めてですね、森町長の思いも、八戸の思いも含めて、私としてはただ騒いでも取れませんから、普及啓発の部分においてのちゃんとした事業、事業というか起こすことと、国に対してのよりよい提案書というものをですね、きっちりと更に価値についてつけて出すというんですか、このことを進めることが重要だと思う。そしてまた国内からも普及啓発を進めるために本当にあのNHKの番組の再放送をしてほしいと思います。
 自分達ももちろん首都圏においてのキャンペーンという言い方は誤解あるので、普及啓発ということ等をしっかりと進め、確実にわれわれ今度こそ一番で選んでいただくということに進んでいきたいと思っています。
 2つの市と町のためにも、ここは頑張らなきゃとそう思っています。


-以上-

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