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平成26年度9月補正予算案について[臨時]

会見日時:平成26年9月17日水曜日 14時から14時10分まで
会見場所:第三応接室
会見者:三村知事

○知事
 来る9月19日に開会されます県議会第279回定例会に提出を予定しております補正予算案につきまして、お手元の資料「平成26年度9月補正予算案について」に基づき御説明をいたします。

 「補正予算の概要」についてでございます。
 今回の補正予算は、公共事業及び国庫補助事業等について、国からの割当見込額等に基づき事業費の補正を行うとともに、当初予算編成後の事態の推移等に対処し、子どもを産み育てやすい環境づくりの強化に要する経費、県産米新品種の総合的なブランド戦略の展開に要する経費、北海道新幹線開業に向けた県内の気運醸成に要する経費等について、それぞれ所要の予算措置を講ずることといたしました。

 次に、「一般会計予算の規模」についてでございます。
 今回の補正予算額は、17億1,177万6千円となります。
 これを現計予算額に加えますと、平成26年度一般会計の予算規模は、6,934億3,165万3千円となり、これを、前年度同時期の予算規模と比較しますと、0.4%の減となっております。

 なお、補正予算の歳出の主なものの概要につきましては、
2ページ以降に詳細な説明がございますので、見ていただきたいと思います。

 私からは、以上であります。

○記者
 青森米新品種スタートダッシュプロモーション事業費について、青系187号に関してはどういった形でプロモーションを行っていくかを検討するため、各団体含めて推進協議会を立ち上げているところかと思います。県とすれば初年度のデビュー年に関して生産量も限られているということで、県内の消費と首都圏のごく一部にターゲットを絞った形の宣伝、PRが中心になりますが、もう少し具体に知事のお考えがあればお聞かせください。

○知事
 青系187号の田んぼを回ったほか、青森米本部の方々と精力的な意見交換をしてきました。その中で、(青系187号を)作ってくださっている方々からは、とにかく宣伝をしていかなければならないと言われています。スタートダッシュと書いてありますが、マラソンや駅伝でいうと、とにかくうちも得意だということで走っていかなければならないと思っています。
 どういう形で知ってもらうかということについてですが、世界最高水準のりんごやにんにく、大間のまぐろは断トツのブランドを持っています。米にしても業務用等を通じて大変高い評価をいただき、これまで流通してきたわけですが、たまたま特Aという形に至ってはいませんでした。今回の政府の米政策の転換や、今後のEPA、TPPの動向次第で影響を受ける米の輸入など、米の世界の大変動の中において、りんごだけじゃないんです、まぐろだけじゃないんです、米も実は超一流なんです。というところを理解してもらうために、どのように戦略を打つかというところで悩んでいます。だからこそ、どうしようこうしようという意見が次々出ています。ですから、現段階でどういう戦略でどう攻めていくかということを詳細に組み立てた形で申し上げることはなかなか難しいかなと思っています。
 何よりもブレンド米として高い評価であった青森米が、ブランドとしても高い評価を得られるんだという切り口を、地元での高い評価も重要ですが、きちんと関係者にお示ししたいと思っています。
 ブランド米のキャンペーンをやってもらえそうな場所でどう活用してもらうか、どういう段取りがいいのかなどのデータを揃えた上で、この方向で思いっきり行こうというところに集中したいと思っています。
 何十年前のどうやってこの本を売るんだということに似た部分があり、例えばオーソドックスだけども、どこにでもあるだろう太宰の本をうちの社としてどう売るかという点と近い部分があって、実はものすごく難解だと思っています。
 定評のあるりんごでは、シャツを着たり、AMT(青森真心伝え隊)を作ったり、ミスりんごを連れて行ったり、幼稚園や小・中学校で授業をしたり、そういうことで攻めることができるわけですが、この分野は一定の固定しているところに食い込んでいくことになります。
 ですから、徹底した解析、徹底したマーケティングを行い、選択、集中的にこじ開けていく。競馬で例えると馬群で固まっているところをこじ開けていくくらいの勢いで行かなければならない。そういった努力をしたいと思っています。
 予算を確保して、いろいろ調べて段取りをしますが、そう簡単ではないということを認識し、しかしながら、今の状況で私共の青森の米が絶対負けるわけにはいかない。絶対にこれを売っていく。この特A米を取る予定の青系187号だけでなく、つがるロマンやまっしぐらも後ろにきちっと付いていく。一緒に走っていくわけだから、それらも含めた戦略にしていきたいと思っています。
 絶対的にプロフェッショナルな世界の力も借りていかなければならないと思っています。うちの方針は、どの分野でも、野菜でも、りんごでも、作り手のまごころを伝えたい。より正直な本物ということを伝えることも後ろに乗っけて走って行こうと思っています。
 すみません、くどくなりました。いつもスカッと自分でもこの方針と打ち出すものを、逡巡するくらい悩ましい。だからこそやる。協力してください。

○記者
 県産米新品種の総合的なブランド戦略の展開に要する経費は、関連団体とどういうプロモーションでやるかを話し合って検討していくための経費としてつけたものでしょうか。

○知事
 その前の段階のキービジュアルデザインの作成やプロモーション活動等を実施するためということです。もちろん関係団体も含めてですけれども、基本中の基本のものも決めておかないと。今日稲を刈っている状況のはずだから。

○記者
 その準備費用としてつけているということですか。

○知事
 そうです。ですから当然来年度が最も骨太な、これまでなく骨太なかなり根性入れた段取りをしなければならない、そこにつながっていくための予算だと思っています。


-以上-

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