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知事記者会見(年末)/平成25年12月27日

会見日時:平成25年12月27日金曜日 16時00分から16時15分まで
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事

○知事
 平成25年を終えるにあたって、所感を申し述べさせていただきます。
 築地の中央卸売市場で行われた初競りで、大間産クロマグロが1億5,540万円という史上最高額を記録するというニュースで始まった平成25年も余すところ、あと5日となりました。
 県政記者会の皆様には、この1年間、県勢発展のためご協力いただきありがとうございました。

 さて、この一年を振り返ってみますと、酸ヶ湯で観測史上最深を更新するほどの大雪に始まり、8月には二度にわたる大雨被害があり、9月には台風18号が大きな被害をもたらしました。全国的にも自然災害が目立った一年でした。被害に遭われた方に改めてお見舞い申し上げますとともに、防災公共の取組を着実に進めていかなければとの思いを強くしています。
 また、健康というものに改めて目を向けなければならないと実感した年でもありました。先日、むつ市で管内の市町村長の皆さんを始め多くの関係者の皆さんにご協力いただいてフォーラムを開催しましたが、健康づくりは何よりも本人の取組が大事ですし、個々人の取組がすぐに社会全体としての効果につながるものではありませんので、こうした地域総ぐるみの動き、運動が重要だと考えています。下北地域の皆さんの動きが、次々とつながっていくことを期待しています。

 一方で、明るい話題が多い年でもありました。
 3月には「はやぶさ」が時速320キロでの運転を始め、5月の三陸復興国立公園創設、7月の三沢・札幌線就航、そして12月には白神山地が世界自然遺産登録20周年を迎えました。県内各地で大いに盛り上がったと感じています。さらに、昨日、ANAの青森空港への再就航が決まりました。関係者の皆様のご尽力に感謝申し上げる次第です。
 また、三浦雄一郎さんが80歳にしてエベレスト登頂に成功され、初出場の聖愛高校の甲子園での大活躍、福士加代子さんの世界陸上での銅メダル獲得など、県民を元気づけてくれる出来事も多かったと思います。
 青森県人のチャレンジ精神、何かを成し遂げようと決意したときの強さを、全国、そして世界に示した1年だったと思います。

 有効求人倍率や観光客数が改善してきているとこれまでもお話ししてきたわけですが、先日発表された日銀短観が2期連続で改善となったとの報道もありました。いよいよ景気回復の波が本県にも及びつつあるのではないかと期待しています。職員のがんばり、県民の皆様のがんばりがこうした結果につながっていると確信しています。関係者の皆様に感謝するとともに、更なる前進に向かって、一体となって取り組んでいきたいと考えています。

 私自身、この1年はもとより、就任以来、愚直に、そして果敢に取り組んできたとの思いがあります。多事多難な一年ではありましたが、皆様方のご理解とご協力により1年を過ごすことができました。ありがとうございました。
 青森県基本計画未来を変える挑戦や、攻めの農林水産業の新しい推進方針などがスタートする来年の十干(じゅっかん)は、草木の芽生えを意味する甲(きのえ)です。甲(きのえ)が表す意味にふさわしい一年となるよう、そして県民の皆様にとって実り多い年となるよう、引き続き職員共々未来を変えるために挑戦して参りますので、よろしくお願いします。

○幹事社
 県政、さまざまな出来事がありましたけれども、印象に残ったこと一つだけあげるとしたら、どんなことでしょうか。 

○知事
 一つということですが、先程も職員の方の会議で話をさせていただいたんですけど、最も近場のことでありますし、印象深いということになるんですが、いわゆる田子の県境の不法投棄、この少なくとも完全撤去ということを言っておりましたが、撤去完了したということでございます。
 もうあの状況でございましたから、平成15年知事就任してすぐの日曜日、3日目か4日目に行ったんですけれども、ご案内のとおり財政再建団体へ転落かという、事実上そういう状況の中で、それをどう回避するかという状況の中で、多額の費用を、この経費を増やすということになります。この全量撤去の決断ということをいたしました。
 やはり水系、馬渕川の水系、水こそこの環境の要、先人の言葉に水を守れという言葉があるんですけれども、そのことを決断し10年、本当に担当の歴代職員が努力し、これこそ生真面目にコツコツという青森県民の特徴でもありますが、青森県庁の職員の気質ということでございますけれども、ようやく撤去という部分については、成し遂げることが出来ました。
 これから水の管理であるとか、現状復旧ということがあるわけでございますが、新計画に基づいて新たな一歩を踏み出すに当たって、もう一つずつのいろんな清算とかいろんな負債を清算している訳なんですけれども、これが出来たことがまた嬉しいと自分では思っておりました。
 一つと言えばこれということになります。あとまあ健康づくりのこととか、青橅のトンネルのこととか、そういった事もありましたけれども、一つということでしたので、そういう話をさせていただきます。

○記者
 今年もですね、原子力、エネルギー関係ですね色々動きがありまして、エネルギー基本計画が決まりますし、あとは再処理工場が延期になったりとか、様々な話題になった訳なんですけども。やはりこの青森県として長年懸案事項だった、この高レベル放射性廃棄物のですね、最終処分場の選定方法について国が前面に立って示すという強い気持ちを示されたんですが、知事として来年は色々期待する部分があると思うんですが、改めて。

○知事
 現在、国で最終処分関係の閣僚会議、また、増田座長ですか、総合資源エネルギー調査会でこの放射性廃棄物の最終処分地の選定のあり方等についての議論、ということで行われている訳でございますが、国におきましては、この最終処分という事は、国民全体の問題として、これまで以上に前面に立って、取組を前進させていただく必要があると、そう考えています。県といたしましては、国からこの青森県を最終処分地にしない、この旨の確約を得ているところである訳でございます。今後ともこの青森県を最終処分地にしないという方針を明確にしつつ、最終処分地早期選定に向けた、国の取組強化という事につきましては、厳しく求めていきたいと考えているところです。

○記者
 今日、普天間のですね、辺野古への移転を沖縄県知事が同意をしましたけど、この中でですね、沖縄県で行われている訓練の県外移転ということで、政府が表明しているんですが、これを青森として例えば三沢基地で受け入れるおつもりというのは、今のところはございますでしょうか。

○知事
 具体のいろんな、どういうことでどういう訓練部分ということの話もいただいていない状況でございますので、その現状で予断を持ってこれこれというようなお話することは出来ないと思っておりますが、沖縄っていうだけでなくて、いろんなお互いこう訓練が移転して歩くというか、岩国のがうちに来て、うちのがとかいろんなケース等もあるものですから、そういう訳で具体のお話がある中において、色々と私共としてもどういうふうに判断していくかということ等があると思います。

○記者
 今のところ、そういう話というのは全然無いということで宜しいですか。

○知事
 現状では誰か聞いている?聞いていないようです。

○記者
 年の瀬の中、昨日、安倍首相が靖国神社に参拝したということで、中韓からかなり反発が出ているんですが、青森県とすると、韓国からのインバウンドに力を入れているということで、微妙なところもあると思うんですが、今回の安倍首相の靖国参拝についてどういう所感を持っていらっしゃいますでしょうか。

○知事
 前も似たような案件でお答えしているんですけれども、今回の案件につきまして、さまざまな意見があることは承知していますが、やはりすぐれて外交、そして国政の問題というふうになっている訳でして、今後、国政の場でさまざま議論が展開されるのではないかというふうに感じているところでございます。

○記者
 青森県の観光戦略とかですね、それから輸出戦略とかへの影響というところでの懸念される部分というのはありますか。

○知事
 さまざまな報道を見る状況では、両国との観光の交流であるとか、いわゆる協定を結んだりしていろいろやっていますから、影響が出ないように願うところではございます。

-以上-

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