ホーム > ようこそ知事室へ > 知事記者会見録 > 平成23年7月27日 臨時会見/平成23年度全国高等学校総合体育大会行啓に係る記者会見

平成23年7月27日 臨時会見/平成23年度全国高等学校総合体育大会行啓に係る記者会見

会見日時:平成23年7月27日水曜日 19時25分から19時50分まで
会見場所:ホテル青森3階「善知鳥の間」
会見者 :三村知事、大谷行啓主務官

○司会
 大変お待たせいたしました。ただ今より、宮内庁東宮職と青森県の記者会見を始めさせていただきます。
 本日の出席者でございますが、宮内庁東宮職から、今回の行啓主務官である大谷圭介(おおたに けいすけ)東宮侍従にご出席をいただいております。
 また、青森県からは、三村申吾知事が出席しております。
 本日の記者会見は、ただ今ご紹介いたしましたお二方から、それぞれお話をしていただき、後に、記者の皆さんからご質問をお受けいたしたいと思います。
 それでは、はじめに、大谷行啓主務官からお話をいただきたいと思います。

○大谷行啓主務官
 今、ご紹介をいただきました、東宮侍従の大谷でございます。
 殿下から今日の御印象につきまして、お言葉をお預かりして参りましたので、読み上げさせていただきます。

 平成23年度全国高等学校総合体育大会開会式に出席のため、2年半ぶりに青森県を訪れることができ、うれしく思います。
 最初に訪れた障がい者支援施設「幸養苑」では、施設に入所されている方が地域の方々と一緒になって、楽しそうに青森県を代表する祭りである「ねぶた」の囃子や太鼓を演奏する様子を見ました。入所者や施設の方々が作られた扇ねぷたの作品も間近で見ることができました。
 また、空き缶のリサイクル活動や、牛乳パックを再利用した和紙作りやさ織り機械の実演を見て、皆さんが丁寧に作業されていることが印象的でした。
 続いて青森県立美術館を訪れましたが、平成9年に訪問した縄文遺跡の三内丸山遺跡に隣接しており、当時を懐かしく思い出しました。美術館では特別展の「印象派展」と常設展示を見ましたが、シャガールによるバレエ「アレコ」の舞台背景画は吹き抜けの空間に展示されていて、その大きさに驚きましたし印象的でした。
 また、地元の作家・奈良美智さんによる「あおもり犬」は、かわいらしさや奥ゆかしさがあり、とてもユニークに思いました。
 最後に、三村知事さんから青森県勢の概要を伺い、青森県が行っているさまざまな取り組みについて理解を深めることができました。
 それとともに、東日本大震災の被害状況を伺い、改めて被害の大きさに心を痛めました。
 亡くなられた方のご冥福をお祈りし、ご遺族、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。そして、この災害からの復旧・復興が一日も早く進むことを願っています。
 多くの県民の皆さんに温かく迎えていただき感謝します。明日から始まる高校総体への出席を楽しみにしております。
 以上です。

○司会
 ありがとうございました。
 それでは続きまして、三村知事、お願いします。

○三村知事
 本日、皇太子殿下におかれましては、平成23年度全国高等学校総合体育大会に御臨場のため御来県になりました。県民を代表し、心から御歓迎申し上げたいと思います。
 皇太子殿下には、本日、青森空港から本県にお入りになり、障がい者支援施設「幸養苑」及び県立美術館を御視察いただきました。
 幸養苑では、施設利用者と地域の子どもたちがねぶた祭りを通じて交流している様子や、施設利用者が日頃の作業活動である和紙製作などに取り組んでいる姿などを御覧いただきますとともに、施設利用者等と御交流をいただきました。
 県立美術館では、シャガール作のバレエ「アレコ」の背景画、本県出身芸術家による作品、及び開館5周年の記念展示作品を御覧いただきました。
 その後、お泊り所におきまして、私から県勢の概要及び東日本大震災による被害状況をご説明申し上げました、
 なお、皇太子妃殿下からのお言葉として、青森の今回のインターハイに伺えないことが残念でした。皆さまによろしくお伝えください、というお言葉を皇太子殿下からいただきましたので、ご紹介を申し上げたいと思います。
 なお、明日は午前中、マエダアリーナにおきまして、全国高校総体開会式に御臨席、午後にはねぶたの家「ワ・ラッセ」を御視察いただく予定でございます。
 私からは以上、謹話とさせていただきます。

○司会
 それでは、皆さまからご質問をお受けしたいと思いますが、まず始めに、ご質問の際には社名とお名前、それからお二方のどちらに対するご質問か教えていただきたいと思います。
 ご質問はありませんか。

○記者
 知事に2点お伺いしたいのですが、震災の被災状況のご説明として、どのようなことを具体的にご説明されて、その際に、皇太子様からどのような感想なりご意見なりがあったのかということと、震災があった年に、青森県もそうですが、岩手県や宮城県といった被害が甚大だった地域においてインターハイが開催されることについて、知事ご自身はどのようにお考えなのかというその2点をお伺いします。

○三村知事
 県勢概要と同時に震災の被害状況をご説明申し上げましたが、実際の被害の状況の写真であるとか津波の状況でありますとか、具体の状況をたくさんお話申し上げました。
 また、避難している状況(について)、避難所から県営住宅等にいつ戻られたのかとか、あるいは、私どもは既に復旧・復興の状況に入っているものですから、その復旧・復興の状況、港湾を2年以内に直していくとか、そういった具体的なお話等を説明させていただきました。
 やはり今回、写真ではございますけれども(資料に)お付けいたしまして、その時のすごい、すさまじい状況というものを御覧いただきまして、今、大谷東宮侍従からもお話がございましたけれども、亡くなられた方々、あるいは家を失った方々、そういった方々に対しての、お心を込めたお悔やみ、そしてお見舞いのお言葉というものを、お話いただきました。
 私ども、この東日本大震災で大きな被害を受けた地域に対して、復旧・復興に向けてしっかりとがんばってほしいという熱いお心をいただいて、この思いというものは、私としても、我々青森県民、あるいは被災した東北地域の方々に勇気をいただけたものと感じた次第でございます。
 それから、インターハイのお話がございました。インターハイそのものは早い時期から北東北3県、それから宮城県ということで開催することが早い時期から決まっていたことでございますが、私といたしまして、こうして、こういった(震災後の)時期においでいただいて、明日、高校生の皆さんにもお声を掛けていただく時間帯というものがあるのでございますが、我々にとりまして勇気がいただけるというのでしょうか、皇太子殿下からお言葉をいただくことによって、みんなががんばっていける、そのようなことにつながっていくと思います。また私ども青森と岩手と秋田も同じ思いだと思いますが、全国の高校生たちが元気な声を上げてくれること、我々ひとつひとつのできることから希望の光を灯していこうということで、復旧・復興に取り掛かってきたんですけれども、今回、全国の高校生たちのスポーツにおけるインターハイというレベルの高いスポーツでありますけれども、それぞれの元気、そのことが私たちに非常に大きな希望の光となるということを感じております。

○司会 
 ほかにございませんか。

○記者
 お二方にお伺いしたいのですが、今回、恒例のインターハイ開会式へのご出席ということなんですけれども、大震災の被災地である青森ということで、日程を決められる、訪問先を決められる中で、被災地に、被災現場に足を運ばれるように組むのか等、どのような経緯とどのような考えでこのような日程としたのか。

○三村知事
 明日、岩手の宮古の高校生たち、実際の被災地域でございますけれども、その方々との交流会があるのですが、その場面においてお声を掛けていただき、いろいろなお話を伺っていただくというような状況となっております。

○大谷行啓主務官
 私ども宮内庁としては、被災地の訪問に当たっては、被災された県のご事情を伺って日程を決めさせていただいています。したがって、昨日のように福島県に参ったりというようなことになっておりまして、今回、インターハイで青森県を訪問する際に、どうしましょうかというお話はさせてはいただいておりますけれども、結果的に今回は、インターハイの中で被災された方々にお会いするという日程でやりましょうということになったという経緯でございます。

○司会
 ほかにございませんか。

○記者
 知事にお伺いしたいのですが、結果的に高校生との交流ということになったというのはどうしてなんでしょうか。
 つまり、被災現場を御覧にいれるということは全く念頭に入れなかったんでしょうか。 例えば被災の現地をどこかちょっとお寄りするとか、そういうことをなさらなかったのはどうしてなのか教えてください。

○三村知事
 特に何か意図的なものは全くございません。
 青森県の形を考えていただきますと、(青森県の被害が大きかった地域は)我々は県南と呼んでいるんですけれども、主会場であります青森(での)、明日の開会式というものがメインでございまして、そちら(県南)にお運びいただくということも、距離的なこともあるわけですが、なによりも、私ども青森の場合は復旧・復興の段取りが早うございまして、被災された方々もそれぞれ県営住宅とかそのようなところに入ってますし、また、漁港、港湾についても機能が発揮できていることとか、ハード部分の損傷についてはかなり早い時期から復旧の段取りに入って、具体に進んでいるという状況でありまして、(殿下に)お運びいただいた場合でも、津波災害の状況等について直接的に見て、感じていただけるというよりも、写真でこういう状況でしたということでご説明申し上げたのですけれども。
 なによりも、我々としては、既に復興の段階に入っているという状況がございます。

○司会
 ほかにご質問はございませんか。
 ご質問がなければ、これをもちまして本日の記者会見を終わらせていただきたいと思います。
 どうもありがとうございました。

-以上-

過去の記者会見録

平成21年度  平成20年度  平成19年度  平成18年度  平成17年度  平成16年度 

この記事をシェアする

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

フォローする

  • facebookでフォローする
  • twitterでフォローする