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臨時会見/平成16年度9月補正予算案について

会見日時:平成16年9月17日(金)午後14時00分〜14時15分
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事

○知事
 平成16年度9月補正予算案につきましてお話しいたします。
 来る9月22日に開会される県議会第239回定例会に提出を予定している補正予算案につきまして、お手元の「平成16年度9月補正予算案について」に基づきご説明申し上げます。

 「一 補正予算の概要」についてでありますが、今回の補正予算は、公共事業及び国庫補助事業等について、国からの割当見込額に基づき事業費の補正を行うほか、当初予算編成後の事態の推移等に対処し、市町村合併に伴い必要となる臨時的な事業の実施の支援に要する経費、ユビキタスネットワーク社会に向けた電子タグ等の新しい情報通信技術の利活用方策に係る調査・検討等に要する経費、弘前エリアで医薬・化粧品、医療・健康分野等における新たな産業創出を図るための都市エリア産学官連携促進事業に係る研究成果の普及啓発等に要する経費、青森シャモロックの生産から出荷までの一貫体制を構築するための食鳥処理施設の整備に対する助成に要する経費等についてそれぞれ所要の予算措置を講ずることといたしました。

 次に、「二 一般会計予算の規模」についてであります。
 今回の補正予算額は、2億3,136万2千円となります。これを、現計予算額に加えますと、平成16年度一般会計の予算規模は、7,687億3,136万2千円となります。これを、前年度同時期の予算規模と比較しますと、6.1%の減となっております。

 「三 一般会計補正予算の歳入」、「四 一般会計補正予算の歳出」の主なものの概要については、総務部長より説明させます。

 なお、この機会に台風第18号による強風被害の概況等についてご報告申し上げます。まず、ご報告に先立ち、このたびの災害により被災されました方々には心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早く安定した生活に戻られるようお祈りいたします。
 今回の台風による被害総額は、165億円余に達しているところでありますが、このうち、農林関係の被害額が145億円余と最も多額なものとなっており、とりわけ、りんごの被害が大きく、その落果量は8万3千トン余、被害額は139億円余に達しており、平成3年の台風第19号による災害以来、最も大きな被害となりました。
 県といたしましては、災害の発生後、被害実態の把握に努める一方、9日に「平成16年台風第15・16・18号による農作物等災害対策連絡会議」を設置したほか、10日には、山内県議会議長と本職が農林水産省に出向き、防風網整備等に係る農業生産総合対策条件整備事業の本年度割当額の増額や被害状況の推移に応じた天災融資法の発動等について要望してまいったところであります。
 また、落下りんごについては、県内の80を超える小売店で速やかに販売していただいたほか、11日には、都内大手スーパーでトップセールスを実施したところであります。
 なお、今回の災害対策に係る補正予算につきましては、今定例会に追加提案いたしたいと考えており、現在、鋭意、計数等の精査を行っている段階にあります。災害対策の内容は、お手元の配付の資料「台風第15・16・18号による農作物等災害緊急対策について」のとおりでありますが、まず、落下りんご冷蔵保管、加工製品冷凍保管、堆肥化処理・廃棄処分を内容とする落下りんご処理対策、次に、ふらん病防除特別散布を内容とする防除対策、続いて、農業農村整備事業の追加等による緊急就労対策、また、中小企業対策としては、「セーフティネット資金」に「台風災害枠」を創設するものであります。これらの対策に係る追加補正予算の総額は、4億円から5億円程度になるものと見込まれております。

 私からは、以上であります。総務部長からお願いします。

○総務部長
 引き続きまして、私から内容をご説明申し上げます。
 お手元の資料1ページ「三 一般会計補正予算の歳入」についてでございますけれども、歳入の主なる財源といたしましては歳出との関連等において、繰入金、諸収入をそれぞれ増額計上するとともに、県債、国庫支出金を減額計上をいたしておりますが繰越金を8億6321万8千円、及び普通交付税2億2691万5千円を計上いたしております。

 歳出の主なものでございますけれども、2ページでございますが、まず総務部でございますけれども、北東北三県地方債共同発行費921万8千円及び債務負担行為の設定でありますけれども、これは昨年度に引き続きまして北東北三県で本年12月に共同発行を予定しております住民参加型ミニ市場公募債、北東北みらい債と呼んでおりますが、この発行に要する経費、並びに地方財政法の規定に基づきまして当該共同発行等の債務負担行為を設定しようとするものであります。

 次に企画政策部の市町村合併支援特別交付金2億6千万円でございますけれども、これは十和田市及びつがる市に係ります支援に関する経費でございます。その次、ユビキタスあおもり推進調査事業費150万円でございますが、これはユビキタスネットワーク社会に向けた調査研究に要する経費でございます。

 その下、環境生活部でありますけれども、命を大切にする心を育む県民運動推進事業費267万3千円、これは、同県民運動を推進するために要する経費でありまして、既定の予算での対応等を併せますと事業費は720万円規模で進めようとするものであります。

 続きまして健康福祉部でありますが、救急救命士病院実習受入促進事業費補助167万2千円、これは、救急救命士が気管挿管を実施できる体制を整備するため、医療機関が実習を行うのに要する経費を補助しようというものであります。児童手当特例給付負担金3億4015万3千円でありますが、これは児童手当の特例給付につきまして、今年の4月から支給対象が3歳から就学前までとしてあったものが、3歳から小学校3年生までに拡大されておりますので、それに伴います措置であります。

 次のページをお願いしまして、緊急地域雇用創出対策事業費でございます。1億95万4千円でございますけれども、これは同特別基金を活用することによって緊急かつ臨時的な雇用・就業機会の創出を図るのに要する経費でございます。

 商工労働部でありますけれども、地域結集型共同研究事業費補助、194万1千円、これは地域結集型共同研究の成果に係る国際特許出願に要する経費に対して補助しようとするものであります。その下、都市エリア産学官連携支援事業費120万円でありますけれども、これは弘前エリアで行われます都市エリア産学官連携事業促進事業に係ります研究成果を普及啓発等しようというのに要する経費でございます。
 4ページをお願いしまして、電源立地対策費補助5億6128万2千円ですけれども、これは大間原子力発電所に係ります周辺市町村が行う公共施設の整備等に要する経費に対して補助しようというものであります。

 農林水産部でありますけれども、青森シャモロックブランド化支援施設整備費1億6473万9千円ですが、これは食鳥処理施設を整備しようとするのに要する経費でございます。

 県土整備部の落石監視システム整備事業費9千万円、これは国道279号風間浦村易国間地区において電源開発と共同で落石監視システムを整備するのに要する経費でございます。最後でありますが、青森空港周辺地域環境対策事業費3千万円、空港周辺の調整池及び孫内川流域の環境対策に要する経費でございます。以上でございます。

○幹事社
 各社何か質問ありますでしょうか。

○記者
 台風被害の件なんですけれども、総額で4億円から5億円という数字なのですが、個別の対策費の事業を教えていただければ。

○知事
 今精査中だから、提案できなかった訳で、今やっています。すみません。

○総務部長
 冒頭知事からも申し上げましたとおりでございますけれども、内訳等正確な数字については、今精査調整している最中でございますので、ちょっと今は申し上げられる数字はございません。

○記者
 追加提案ということなのですが、いつ頃を考えていらっしゃいますか。

○知事
 30日だったか。今、ちょっと調べてます。間に合わせるから、何とか。

○総務部長
 29日頃を目処にと考えておりますが、ちょっとまだ正確には申し上げられません。

○幹事社
 あとよろしいですか。

○記者
 台風に関連して、緊急就労ということをいっているのですが、その他、緊急地域雇用創出対策事業を活用するとありますが、これは補正の方でも説明されましたけれども、そちらの方を弾力的に活用するということでしょうか。

○知事
 まあ、そう。弾力的活用、いい表現。そうそう。

○幹事社
 よろしいですか。

−以上—

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