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更新日付:2019年12月1日 

知事コラム

保健師さんが語る「大切なこと」

 「青森県型地域共生社会」。思いっきり簡略化すれば、「住み慣れた集落や地域社会で、どう日常的にいのちと暮らしを持続させていけるようにするか」という事になろうか。
 背景として、迫りくる人口減少下での高齢化率の急上昇という現実がある。
 そして、そのあまりの急激さに市町村の行政サービスシステムが、これも背景にあるあらゆる分野での人員不足の中で、対応しきれないのでは、との懸念が増大している。
 しかし、私たちには、現在よりもっと厳しい社会経済状況や各種インフラ、十分ではない社会保障の中で、地域社会という現場に立脚し、いのちと暮らしを見つめ、守るために頑張ってきたプロフェッショナルたちがいる。
 それは行政保健師の方々である。
 かつて、県職員ではあるが、市町村へ駐在、派遣され、地域に密着していた方々がいた。
 その方々、保健婦(当時の名称)さんたちは、年間300件の家庭訪問を通して、健康づくりや衛生指導、子育て・高齢者・障害者支援等々、何でもこなしながら、自らのスキルを高めるだけでなく、地域の社会状況をも含めて見極める「地域診断」の技量を高めていった。
 私は町長経験者として、現場における保健師の方々の堅実な努力の積み重ねと献身に常々頭が下がる思いであり、本当に頼りにしてきた。
 「故き(原点)を温ねて新しきを知る」とのことわざがあるが、「青森県型地域共生社会」をテーマとするにあたって、地域を見つめ、地域と共に生きてきた保健師さん方に、大切とすべきことは何かを率直に尋ねた。
 保健師さん曰く、

 ― 現在、様々な制度が細分化されすぎ、包括的な支援ができる仕組みになっていない。昔は少し「おせっかい」が重なっていた。
 私たち保健師も、福祉も保険も関係なく、人々が地域の中で生き生きと暮らして欲しいとの思いで住民に関わっていた。
 地域共生社会の主役は「地域住民」である。自分たちが暮らしやすい地域をつくるため、「自分が誰かのために何ができるのか、互いにできることは何か」を考え、「互助」の力を高めることが必要である。
 そして、この「互助」の力を最大限に生かすコーディネートをする「ひと」が重要である。
 また、「連携」ではなく、もう一歩踏み出す「協働」という意識、「この町を何とかしたい」という熱い思いも大事。
 「ひと」づくり、「つながり」づくりが大事 ―

 「大切なこと」をシンプルに教えていただいたと思っている。
心から感謝するだけでなく、この素晴らしきパートナーたちの力を十二分にいただいて、「ゆりかご」である集落や地域社会が持続可能となるシステムづくりにチャレンジしたい。
(県民だより あおもり - 2019年12月号)

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