ホーム > 生活・環境 > 男女共同参画 > 女性ロールモデル 事例紹介 ◇大西晶子さん◇

更新日付:2017年6月30日 青少年・男女共同参画課

女性ロールモデル 事例紹介 ◇大西晶子さん◇


就業・キャリアアップ / 起業 / NPO・ボランティア / まちづくり / 農林水産 / 専門職・研究職 / 子育て・介護

一人で抱え込む必要はありません。
自分の思いを周囲に伝えることが道を拓くことに繋がります。

<就業・キャリアアップ、起業、NPO・ボランティア、まちづくり、農林水産、専門職・研究職>

べじカフェ×21世紀型集会所indriya・ SEEDS NETWORK代表
大西晶子さん
(弘前市)
【プロフィール】
 弘前市出身。大学卒業後は弘前市へUターンし、高等学校国語科教諭として21年間勤務後、退職。平成24年には「べじカフェ×21世紀型集会所indriyaこのリンクは別ウィンドウで開きます」を開業、さらに任意団体「SEEDS NETWORKこのリンクは別ウィンドウで開きます」代表を務め、現在に至る。教員時代に身に付けた高い企画力を活かし、様々なイベントの企画・運営に携わり、子どもから大人まで幅広い層を対象とする「教育ベース」での地域貢献に取り組んでいる。
 さらに、自己研鑽として弘前大学大学院の博士課程にて経営学を学ぶかたわら、教諭の経験も活かし、弘前大学教育学部の非常勤講師として教壇に立ち続けている等、積極的なチャレンジを日々続けている。

チャレンジのきっかけは?
★みんなが気軽に集える場所の必要性を痛感した高校教員時代
 私は大学卒業後、弘前市の高等学校の教員として長い間勤務していました。教師として、クラスの担任はもちろんですが、オープンキャンパス等の学校イベントの企画・広報を務める等たくさんの経験を積んでいく中、急激に仕事が忙しくなった時がありました。当時は娘もまだ小学生で、子育ても真っ只中でした。そして、私だけではなく職場の同僚も同じように多忙な毎日を送っており、身体的、精神的に消耗していくのを感じていました。

 そこで私は働く女性達の憩いの時間を作ろうと、周囲の同僚や友人数名に声をかけ、 「仕事や趣味、特技と関係のないことをやってみよう」という会を作りました。この会は、普段忙しい日々を送っている方々が気楽に集まれることを目指したゆるい組織で、参加する方々が「非日常」を感じられるよう、お洒落な場所を借りて料理教室やお花教室等を開催しました。特定の趣味や特技がなく、仕事から離れても息抜きする方法がない、わからないといった方々が、お互いの仕事や育児の悩み等の会話ができ、単発での参加も可、といったような強制力を持たない会でした。

 そして思いの外、これが大変好評だったのです。世間では「お堅い」イメージを持たれる様な職種の方や男性の参加もどんどん増えていきました。こうして、日常から少し離れて、見ず知らずの人々同士でも気軽に集える場所の重要性を肌で感じ、本格的にこのような場所づくりに着手したいという気持ちが強くなっていきました。
 
 そして数年後、当時私は高校3年生の担任で、生徒達の卒業と同時に新しい道を歩むことを決意し、教師を退職しました。そして平成24年「べじカフェ×21世紀型集会所indriya」を開業することとなったのです。
 またindriyaと同時期に、任意団体「SEEDS NETWORK」が発足、こちらも代表となりました。indriyaの主な活動場所は弘前市、SEEDS NETWORKは青森県内全域ということで、対象としている地域や規模は異なりますが、「子どもから大人まで県民一人ひとりの生活満足度を上げて、青森県を豊かにしたい」という共通目標に向かって活動しています。


これまでのみちのり
★大変だった仕事と子育ての両立…支えてくれた「地域」への恩返しがしたい
 このような活動を始めたきっかけとしては、私がフルタイムで働きながら、「シングルマザー」として娘を育てていた頃の経験が大きく影響しています。小さな娘を一人で育て、何が何でも自力で頑張らなければいけないという思いで子育てをしていました。娘が小学生になってからは、子育ては、より大変になりました。保育園と違い、小学校では夜まで子どもを預けておけませんし、下校時間が早い日は、より早く仕事を終わらせなければなりませんでした。
 そんな中、大きな支えとなったのが、地域の子育てサポート団体です。このような方々がいなかったら、仕事をしながらの子育ては無理だったと、今も強く思っています。
 
 それまでの経験から、地域に何が足りないか、そして自分に何ができるのか、ということは感覚的に分かっていたので、「今後は支えてくれた地域へのお返しをしたい」という気持ちが生まれました。それが、indriyaやSEEDS NETWORK代表としての活動を後押しすることになっていきました。
 
 また、教員を退職したことで「学校」という場所からは離れましたが、主に触れ合う対象が「子ども」から「大人」に変わっただけで、今も私は「教育者」であることに変わりはないと思っています。最近、テレビや新聞で悲しいニュースを多く目にするようになりました。心に余裕が持てず、何かに強い怒りや不満を抱えながら生きている大人たちが地域に多くいることが実情であると思っています。このことからも大人たちの心の安定や幸福感に繋がるようなアプローチをすることが、子ども達を含めた地域全体の豊かさを生むと考えています。これからも、子どもから大人まで幅広い世代を対象として、一人でも多くの方々の幸福感に繋がる取組を続け、地域に貢献していきます。
★大学院に進学し、知識を深める努力も
 SEEDS NETWORK代表として、様々な方々と交流し、共に活動していく中で、「組織論」や「マネジメント」について学ぶ必要性を感じるようになった頃、偶然、大学院の受験案内のポスターを目にし、思い切って進学することを決意しました。
 猛勉強の末、平成26年に弘前大学大学院に進学しました。2年半の修士課程を修了し、今年の春からは博士課程で経営学を学んでいます。大学院では、「人口減少が進む青森県をいかにして持続可能な社会にしていくか」という大きなテーマを扱い、地域コミュニティのあり方や機能、組織論等を専門的に学んでいます。
 SEEDS NETWORKとしての活動をより充実したものとするため、これからも継続して学んでいきます。



現在の活動状況や今後の目標など
★「拓く」、「べじまつり」等の多彩なイベントを続々と展開中
 SEEDS NETWORKでは毎年様々なイベントの企画・運営を行っています。代表的なものとしては「心」「技」「体」が喜ぶ多種多様なワークショップが出展する「拓く」や、人々の健康に着目し、素材にこだわった食のイベント「べじまつり」があります。べじまつりは平成29年度で5回目の開催となりますが、年々規模が大きくなっています。1回目の開催時は6ブースのみの出展でしたが、現在は約40ブースにまで増え、来場者も3000人を超えています。

 また、今年3年目の開催となる「おしごと体験広場キッズハローワーク」は、個人的に非常に思い入れの強い活動です。キッズハローワークでは、子ども達は様々な職業を体験でき、体験後は「ハロー」(イベント内共通通貨)がもらえ、会場内で使用することができます。このように、お金を稼ぎ、実際に使ってみるといった社会のしくみをわかりやすく、楽しく学ぶことができます。
 
 このキッズハローワークは8名で構成された実行委員で企画・運営をしており、メンバーは普段はそれぞれ異なる団体に属し、活動内容も違いますが、「地域貢献をしたい」という共通目標に向かって、みんなが一つになって活動しています。これからもキッズハローワークをどんどん発展させて、よりよいものにしていきたいと感じています。


★設立から5年目、「SEEDS  NETWORK」を法人化へ
  これまで「任意団体」として活動していたSEEDS NETWORKですが、設立から5年目の節目を迎え、活動の地盤もようやく安定してきたことから、この度法人化し、「特定非営利活動法人SEEDS NETWORK」として新しい一歩を歩み出すことを決めました。現在、申請手続を進めている最中です。
任意 団体としてのSEEDS NETWORKが立ち上がった頃は、活動資金も乏しく、会員も数える程でしたが、応援してくださる多くの人々の支えがあり、現在は会員数は約70名となり、大きく活動ができるまでになりました。これからも地道に様々なイベントの企画や運営等を通じ、支えてくれた方々への感謝も込めて一生懸命活動に励んでいきます。
★新店「social lab. BOND」も開店準備中
 今年はindriyaがオープンしてから5年です。開店当時は私を含め3名のスタッフで運営していましたが、認知度が上がったことで、お客様はもちろん、店内における様々なイベントの開催が増えてきたこと等からスタッフを増員し、現在は5名のスタッフでお店を切り盛りしています。
 そして、indriyaの他に、弘前市に新しくもう1店舗を開店する準備を進めています。店名は「social lab. BOND」です。indriyaが「場所を介して人が集まってくる」のに対して、新しいお店は「人が人を繋ぐ」(=BOND)ことをコンセプトにしています。



これからチャレンジする女性へのメッセージ
★困った時は一人で抱え込まず、周りに気持ちを伝えることが大切
 これまでお話ししてきたとおり、私はフルタイムで働きながら、一人で子育てしなければならず、時間や労力など様々な制限がありました。その環境下で身についたのは、効率的な時間の使い方や、物事の優先順位を判断し無駄は極力無くすという「判断力」と「バランス力」です。娘と二人きりの生活だからこそ身につけることができた処世術であり、今も活動に活かすことができています。

 しかしそれでも、何でもかんでも一人で完璧にできるわけではありませんし、みなさんにも、やらなければいけないと分かっていても、挫けそうになってしまいそうな時がもちろんあると思います。そんな時は、一人で抱え込まず積極的に周りに気持ちを伝えてみましょう。周囲には様々な知恵やスキルを持った人々が大勢います。「○○がなくて困っている」、「○○がしたいけど、どうすればいいか」など何でもいいので相談したり、助けを求めてみてください。
 そうすることが、あなたの悩みを解決し、新しい生き方の出発点となっていくのです。勇気を出して、一歩踏み出してみましょう。
(平成29年5月取材)

この記事についてのお問い合わせ

青少年・男女共同参画課
男女共同参画グループ
電話:017-734-9228  FAX:017-734-8050

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • googleplus
  • LINE

フォローする

  • facebook
  • twitter

みなさんの声を聞かせてください

このページの内容に満足しましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

送信前に確認

このページの県民満足度

県民満足度