大分類交通・基盤事業県政・わたしの
提案
受付年月日2005/8/27
件 名奥羽線の複線化について
提言内容  奥羽線川部−青森間の複線化について、低コスト工法や線路の構築主体の検討を行うとともに、マイカー通勤の減少に伴うCO2排出削減の啓蒙活動や、沿線自治体同士の連携によるパークアンドライド(駅周辺への無料駐車場の整備、通勤先都市のバス網の充実等)の検討を行うなど、体制を整備していってはどうか。
提案への回答  奥羽線川部−青森間の複線化については、一義的にJR東日本が主体的に取り組むべきものと考えますが、利用者が年々減少する中で、完全民営化されたJR東日本は、同線に対する多額の投資について、現状では極めて慎重な姿勢を崩していません。
 平成13〜14年度に県が実施した奥羽本線弘前・青森間高速化具体化調査報告によれば、川部−青森間全線複線化は、普通列車で約8分程度の時間短縮効果がある一方、300億円を超える費用が見込まれ、また、部分複線化について大釈迦−鶴ケ坂と津軽新城−新青森間の特に効果があると思われる区間を検討したところ、現状より5分以上の時間短縮効果がある一方、約90億円程度の費用が見込まれる試算が出ています。これらの結果に基づく費用対効果を検討した場合、部分複線化が有効であると考えられますが、厳しい財政状況の中で地方公共団体が複線化整備を図ることは極めて困難な状況です。
 県としては、5年後の東北新幹線新青森駅開業に向けて、新青森〜弘前間の高速化等利便性向上が一層求められることから、関係市町村及び関係団体等と十分に連携を図り、JR東日本に対し、働きかけを強めてまいりたいと考えています。
 また、その他のパークアンドライド、無料駐車場整備等の交通政策に係るご提案については、需要予測に基づく費用対効果を総合的に検討し、利便性の向上が図られる施策については積極的に関係団体と協議して参ります。
17年度の
担当部局
企画政策部
17年度の
担当課
新幹線・交通政策課