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更新日付:2013年3月5日 学校教育課

第5回青森県立高等学校入学者選抜研究協議会の概要

1 日時 平成25年1月8日(火) 10:00~12:30
2 会場 青森市「ウェディングプラザ アラスカ 3階 エメラルド」
3 委員氏名・所属等(会長及び副会長以下50音順)
会 長 佐々木 俊 介(公立大学法人青森公立大学教授)
副会長 古 山 哲 司(青森県立弘前高等学校校長)
委 員 相 川 順 子(青森県高等学校PTA連合会会長)
委 員 小 川 伸 悦(青森県立青森高等学校校長)
委 員 佐 藤 江里子(青森県PTA連合会母親委員会委員長)
委 員 鈴 木 美 香(青森県PTA連合会母親委員会副委員長)
委 員 住 吉 治 彦(青森県高等学校PTA連合会副会長)
委 員 高 橋   順(青森県立五所川原工業高等学校校長)
委 員 谷 崎 嘉 治(青森県立青森工業高等学校教諭)
委 員 月 永 良 彦(青森市教育委員会教育長)
委 員 中 道 博 章(八戸市立第二中学校教諭)
委 員 原     朗(青森市立油川中学校校長)
委 員 戸 来 忠 雄(八戸市立東中学校校長)
委 員 益 川   毅(青森県PTA連合会会長)
委 員 三 上 純 一(青森大学教授)
委 員 八 嶋 成 一(学校法人東奥義塾高等学校塾長)
委 員 山 形 明 雄(弘前市立第五中学校校長)
委 員 山 上   肇(青森市立浜田小学校校長)
*欠席者なし
4 次第
(1)開会
(2)報告・連絡事項
(3)研究協議
(4)その他
(5)閉会
5 協議内容(発言の趣旨)

(1)改善の方向性、具体策について

〔議長〕
・前回の協議会では、現行制度の成果と課題について議論したが、特に特色選抜についてはとりまとめには至らなかった。よって、専門委員会で再整理した内容を提案してもらいたい。

〔専門委員長〕
・前回の協議会で指示された「改善の方向性」に係る再整理について、専門委員会の協議結果を報告する。
*******専門委員長が説明した項目は以下のとおり**************

I 合意事項(第4回協議会の合意事項を確認する)
II 再整理事項
1 改善の方向性について(改善に向けた基本的な考え方をまとめる)
2 改善の方向性に基づき、選抜方法等に関する具体策の再整理について
(1)選抜方法等に関する論点を整理する。
(2)再募集の具体策について再整理する。

****************************************

〔議長〕
・この整理された専門委員の資料内容に基づいて、それぞれの項目ごとに協議を進めたい。まずは「I合意事項」について説明をお願いする。

〔専門委員長〕
・合意事項について説明する。

*******専門委員長が説明した項目は以下のとおり**************

1 現行制度の成果と課題を参考資料1として示した。
2 課題解決に向けた意見の方向性を参考資料2として示した。
3 改善の方向性について
(1)選抜の名称
ア現行の前期・後期制度を改善し、一本化することから、選抜が二回あるような誤解を招かない名称であること。1回の選抜に欠員が生じた場合は、再募集するということがはっきり分かる名称が望ましい。
イ再募集から受検する生徒に配慮し、「再募集」という文言を使わない名称を提案する意見が少数あった。
(2)選抜の実施日等
ア入学者選抜の実施日は、中学校の新しい学習指導要領のもと、増加した授業時数を確保するため、可能な限り遅らせるのが望ましい。
また、高校側の事情や再募集を含めた全体日程にも配慮する必要がある。
(全体日程から逆算すると3月8日前後が妥当)
イ合格発表は、中学校の卒業式、高校側の選抜業務を考慮し、選抜実施日から約1週間後が望ましい。(3月14日以降が妥当)
ウ県立高校の選抜日程は、私立高校を受験する生徒に配慮し、再募集を含めた全体日程を3月20日頃を目処に終了するのが望ましい。

****************************************

・選抜の実施日については、授業時数確保のためには「3月8日前後」ではなく「3月8日以降」または「3月10日前後」とするべきだ。

〔専門委員長〕
・専門委員会でも様々な意見があったが、全日程を3月20日に終了するとなると選抜実施日は8日あたりに落ち着く。年度による曜日の関係で8日より前に実施せざるを得ない場合は、中学校長会、高等学校長協会に相談して対応すればどうか。

・全日程を3月20日に終了する理由として、私立高校を受験する生徒への配慮が挙げられているが、私立高校は必ずしも全員を受け入れていないため、理由としては当たらないのではないか。

・選抜の実施日を「3月8日前後」ではなく「3月8日以降」または「3月10日前後」とする意見に賛成だ。理由としては「3月8日前後」で新学習指導要領の履修が果たして可能なのかということ、そして、3月8日の前に実施した場合、新しい制度にもかかわらず従前の制度と同じ印象をもたれるということの二点である。中学校の先生方の意見を伺いたい。

・本年度は教科書の内容が3割程増し、進めるのに大変苦労している。教科書の内容をきちんと終えるためにはできるだけ遅い日程の方が望ましい。また、合格発表が「3月14日以降」としていることに合わせて、選抜の実施日も「3月8日以降」とした方がいい。そうした場合、選抜実施日から発表日まで6日間あるが、現行が4日間であることを考えると可能ではないか。

〔専門委員〕
・再点検、再採点等を考えると、4日間というのが最低ギリギリの線だ。実施日について月曜日を避けて火曜日とした場合、土日もはさむため、6日間は必要になる。

・3月8日が金曜日の場合が一番問題となるが、3月15日を発表日とすると4日間確保できる。よって、中学校の立場としては、実施日を「3月8日以降」と明示して欲しい。

・八戸市の場合、市内の3分の1の中学校が夏季休業と冬季休業を授業にあてているが、進度調整が難しい状況が見られる。このことを踏まえると、最低でも3日以上のプラスアルファの日数を確保する必要がある。

・3月8日前に繰り上がると、非常に厳しい状況になる。青森市では夏季休業と冬季休業に授業を実施してギリギリというのが現況である。子どもたちのことを考えても、実施日を「3月8日前後」とすると批判が出てくるのではないか。

〔専門委員〕
・2014年3月8日が土曜日であるが、その後10年間は実施日が土日にかからない。2014年は新制度になっていないことを考え合わせると、この辺が落としどころではないか。

・全体日程の終了は何年かに一度「3月20日」に終了できずに「3月20日以降」になると思う。全体日程の終了「3月20日」というところをクリアできるのであれば実施日は「3月8日以降」とするのが望ましい。

〔専門委員〕
・日程的に余裕があればできるだけ遅い方が望ましいというのが大前提だが、「8日以降」とすると8日より前は絶対ないということになる。日程的にどうしようもない場面が生じるかもしれない。よって「3月8日頃」というのはどうか。

・制度として「頃」という言葉は適切か疑問を感じる。ラインをはっきり決めた方がいい。

〔専門委員〕
・年度による曜日の関係等、今後、どういう日程になるか分からないことに対して、「3月8日」と決めたり、「3月8日以降」とすることが足かせにならないか不安である。

・「3月8日以降」とすることにより、中学校として3月7日までは年間の計画がきちんと組める等、教育活動が非常にやりやすくなるメリットがある。実際に受検する立場の子どもたちのことを考慮すると「3月8日以降」と明確にした方がよい。

・日程上、調整が必要になれば何らかの方法があると思う。中学校が選択しやすい「3月8日以降」に実施し「3月8日前」には実施しないということを確認しておくべきだ。また、選抜実施日を「3月8日以降」、合格発表を「3月14日以降」にし、最終的には曜日の関係もあるため、全日程終了を「3月20日頃」としてはどうか。

〔議長〕
・選抜実施日は「3月8日以降」、合格発表は「3月14日以降」、全日程終了を「3月20日頃」とすることで合意が得られたということにする。続いて、専門委員会から「II 再整理事項」の「1 改善の方向性」について説明をお願いする。

〔専門委員長〕
・これまでに委員の皆さんから合意を得られた内容をまとめたものだが、文言等を確認して頂きたい。

*******専門委員長が説明した項目は以下のとおり**************

1 改善の方向性
これまでの協議を経て合意された「現行制度の成果と課題」、「課題解決に向けた意見の方向性」をもとに、改善の方向性について、受検機会及び選抜日程、選抜方法の観点で再整理し、以下のとおりまとめた。
(1)受検機会及び選抜日程
現行の前期・後期選抜制度において、次の観点から検討を行った。
(ア)中学校の新学習指導要領における授業時数等の確保
(イ)受検生の心理的負担の軽減
(ウ)入りたい高校への進路選択
(エ)入試の長期化による教育活動への影響
これらの4つの観点から、受検機会を一本化することにより、長期化していた選抜日程を短縮し、入学者選抜の実施日を可能な限り遅らせるのが望ましい。
なお、受検機会を一本化する場合は、1回の選抜により募集定員に満たない学校も想定されることから、欠員を補充するための再募集を実施するのが望ましい。
(2)選抜方法
現行制度の成果を生かし、全ての受検生は、5教科の学力検査と調査書等を中心とした選抜を受検することを基本とする。
また、特色(生徒の多様な能力・適性、意欲、関心)を重視した選抜については、現行制度において受検生本人が特色化選抜で合格したことが分からないなどの課題について改善を図り、各学校が必要に応じて実施できる制度とするのが望ましい。

****************************************

〔議長〕
・(1)と(2)に分けて協議していく。まずは(1)について御意見・御質問があるか。

・「受かる学校」という言葉はこれでよいか。

〔事務局〕
・事務局で確認して、修正が必要であれば修正したい。

〔議長〕
・(1)について、了承が得られたので、(2)に進みたい。

・特色化選抜は全ての学校で実施されているということでよろしいか。

〔事務局〕
・全ての学校で実施している。

・現行制度では全ての学校で実施している特色化選抜について、「必要に応じて実施できる制度とする」となると、設定しない学校も出てくると思うが、ここの表現はこれでよいか。

〔専門委員長〕
・このことについては、前回の協議会でも大きな議題として挙げられた問題である。この後、再度検討したい。

・「望ましい」という表現で終わることに疑問を持っていた。この後、皆さんから意見を頂ければと思う。

〔議長〕
・(2)について合意が得られたということにしたい。

・大枠は合意できたが、最後の文言について議論がなされれば修正が可能であるということを確認しておきたい。

〔議長〕
・「2 改善の方向性に基づく、選抜方法等に関する具体策の再整理」について専門委員会から説明をお願いする。

〔専門委員長〕
・専門委員会で協議会の意見を踏まえて、論点を次の5点に絞ってまとめた。

*******専門委員長が説明した項目は以下のとおり**************

(ア)現行制度の実施状況を踏まえ、特色選抜の割合及び一般選抜と特色選抜の選抜順序はどうすべきか。
(イ)特色選抜枠は、志願した受検生を対象とするのか、又は受検生の意志に関わらず全員を対象とするのか。
(ウ)特色選抜枠を志願者とした場合、受検生自身が特色選抜枠の基準に該当するのか戸惑うことがないように、募集要件を限定又は特化した内容とするのか。また、受検生本人が志願理由等を記した特色選抜志願書(仮称)の提出は必要か。
(エ)特色選抜志願者に対し、学校独自の検査を実施すべきか。(現行制度では、一部専門学科において実技等の検査を実施しており、新たに特色選抜志願者を対象とした学校独自の検査を課すことの必要性)
(オ)特色選抜枠の合格発表について、合格者本人及び中学校に対し特色選抜枠該当者であることを通知するのか。

****************************************

〔議長〕
・論点ごとに議論していく。(ア)についてはどうか。

・特色選抜を「各学校が必要に応じて実施できる」かの議論の決着を見なければ、(ア)~(オ)の5点の論点を整理できないと思う。

〔専門委員長〕
・(ア)の「特色選抜の割合」に関して、特色選抜を実施しない場合は「0%」となるし、実施するとなると「0%」を認めないことになる。

・特色選抜を「0%」とするのは、これまでの議論にあった「特色化選抜が馴染んできている」という話からは矛盾を感じる。「1%」でもあっても全ての学校が実施するとなると矛盾はないのだが。

・この件については、第3回の研究協議会で、馴染んでいて評価が高い部分もある一方で、疑問の声も数多くあった。そして「必要に応じて」ということについて第3回の研究協議会で合意がなされ、それを前提に第4回の研究協議会も行われていると認識している。

〔専門委員〕
・専門委員会での再議論でも、特色選抜については「0%」ではなく、上限を決めるということでまとまった。現行の一般選抜では、学力検査の500点と内申点135点で選抜し、面接や特別活動を点数化していない。特色化選抜は面接や特別活動を点数化して総合的に判断している。普段の生徒の努力を評価するという観点からすると、特色選抜が「0%」というのはなじまない数値である。

・「必要に応じて」という言葉は非常に政治的な言葉だと思う。「必要に応じて」実施するかしないかは校長が決めることになる。校長が代わって、その校長が必要ないと判断すれば、実施しないということにもなる。その時の校長が必要と判断しているかどうかは誰にも分からない。「必要に応じてできる」という制度は、子どもたちの側には立っていないのではないか。

〔専門委員長〕
・5つの論点の他に議論すべきものがあれば加えて欲しい。

・調査書の記載内容、調査書の中身や質について、どこで議論するのか。

〔専門委員長〕
・専門委員会では大きな制度について議論しており、調査書に関しては議論していない。議論が必要であれば報告書では「留意事項」の中に入る内容ではないか。

・特色選抜では調査書の内容が重要だ。調査書については「留意事項」という視点ではなく、改訂するにしても現行を維持するにしても、ある程度ラインを決めておかなくてはいけない。特色化を議論する時に疑問として最後まで残るのではないか。

〔議長〕
・今の意見は重要なので、一通り論点の整理をした後で追加的に議論し、その結果を報告書の内容に反映させたい。続いて専門委員会での【検討結果】について順次協議していく。

・(ア)「特色選抜枠の割合は、上限を50%とする」と示されているが、下限については示されていない。

〔専門委員長〕
・専門委員会での結論は、現行制度をなるべく残す形で実施していくのがいいのではないかというものだ。よって特色選抜枠「0%」が入っていない。この結論に対して、特色選抜枠「0%」を認めるべきとの意見があれば、これから議論をする必要がある。

・これまで特色化選抜に馴染んでやってきたことからすれば特色選抜枠「0%」はあり得ない。必ず10%からでも全部の学校が特色選抜を実施するのだという認識でいいのではないか。

〔専門委員長〕
・専門委員会では、「特色選抜は、志願すると意志表示した受検生が受ける」という形で意見がまとまった。その際、志願者数が人員枠を満たさない場合や、学校が設定した「求める生徒像」の要件を満たしていない生徒が応募してくる場合もありうる。これらの事態を想定した表現とした。

・特色選抜が生徒の多様な力を認めていこうという制度なのであれば、最初から学校によって特色選抜枠「0%」というのはあってはならない。結果として志願者や合格者がいなかったというのとは違う。

〔専門委員長〕
・前回の協議会での意見を踏まえて、再度、専門委員会で話し合った結果、現行の特色化選抜に倣いながらも、受検生に意志表示させることにした。

・子どもたちに特色選抜の受検について意志表示させるのは非常に大事なことだ。

・特色選抜枠に応募者がなかった場合は0%ということもあるが、校長の判断で「必要に応じて」実施しないというのは「0%」の範囲に入らない。

〔専門委員長〕
・前回の協議会に専門委員会として、特色選抜の実施の有無について各校の意志を認めるという案を提示した。この点に関して今回の協議会で議論して欲しいという意図でこの表現をあえて残した。

・「特色選抜を実施しない学校については、これまでの特色化選抜の成果が生かされないという側面がある。」という文章があるが、本当は生かさなければいけないものを高校が生かしていないということか。

・専門委員会で「今やっている特色化選抜は必要ない」という意見があった。つまり、現行の一般選抜でも、調査書135点の他に、特別活動、学習活動の記述内容などを勘案しながら総合的に判断しているのだから、現行のままでも特色選抜を実施しているのと同じであるという意見であった。そういう意見が出て、特色選抜を実施しないという学校も出ることを踏まえて※の部分を残しておいた。

〔議長〕
・「現行制度の実施状況を踏まえ」とあるので、特色選抜を実施しないということはないのではないか。

・第3回協議会の議論を踏まえて修正した文言を前提に議論が進められてきたが、特色選抜を選択しない学校もあるという認識で捉えた委員が多いのではないか。

・特色選抜を議論する上で、一般選抜の定義を明確にし、特色選抜と区別しておくべきだ。現行の制度では、一般選抜は学力検査500点と調査書135点で判断する、つまり学力選抜だ。特色選抜は学力選抜ではなく、あくまでも学力検査の点数と調査書の内容、全部を含めてのものだ。

〔専門委員〕
・一般選抜は学力検査500点と調査書135点にウエートを置いてはいるが、調査書も見て総合的に選抜している。一般選抜は点数だけで決めているという訳ではない。

・特色選抜の内容が明確になっていない段階で子どもたちに志願させるかどうか議論がしづらい。子どもたちに志願させることの是非について中学校の意見を聞きたい。特色選抜を志願しなかったら一般選抜、志願したら特色選抜になり、志願したのだから特色選抜だけで選ぶべきだという議論にも発展しかねない。私の意見は一般選抜と特色選抜の両方のチャンスを与えるというものだ。

・一般選抜に「調査書重視」の方向性が出てくれば、子どもたちが中学校でやってきた活動を評価に入れると表記ができ、中学校が育ててきた子どもたちの見方や先生方の評価も反映される。そこを重視すれば特色化選抜と同様のものになり、特色化選抜が0%であっても、子どもを点数だけで見ているわけではないということになる。
前回の協議会までは、「必要に応じて特色選抜を実施できる」という議論だったと思うので、今回、急にひっくり返すのは困る。

休憩(11:30~11:40)

〔議長〕
・一般選抜と特色選抜についての事務局からの説明の後、議論を進めたい。

〔事務局〕
・一般選抜は現行の一般選抜と同じ、特色選抜も現行の特色化選抜とほぼ同じという考え方だ。一般選抜については、学力検査500点と調査書135点、他に面接を実施する。また専門学科においては実技を課すという場合もある。特色選抜については、要件を特化したもの、限定したものとしない内容とする。

〔議長〕
・【検討事項】の(ア)~(オ)について専門委員長から再度説明をお願いする。

〔専門委員長〕
・前回の協議会の意見を踏まえて、専門委員会で検討した結果を説明する。

(ア)特色選抜は現行の特色化選抜と同様のものであり、特色選抜枠の割合は上限を50%とする。そして、選抜順序は現行制度同様、学校裁量とするのが望ましい。
(イ)特色選抜枠は志願した受検生を対象とするのが望ましい。現在、各高校では一般選抜と特色化選抜を実施しているが、合格者本人には一般選抜で合格したのか、特色化選抜で合格したのか不明で、そこに疑問や不満が生じていた。「求める生徒像」に要件を示した上で、受検生には特色選抜枠出願について明確に意志表示をしてもらう。さらに、もし要望があれば、どちらの選抜枠で合格したのか、選抜結果を受検生に知らせる必要がある。そのためにも受検生の意志表示が必要である。
(ウ)特色選抜枠の募集要件は、現行の特色化選抜と同じ程度の基準とし、限定・特化した内容としないのが望ましい。限定・特化すると、要件に合わないので不利になると不公平感を持つ受検生が多くなるという理由からだ。調査書等で判断できる要件にし、特色選抜志願書の提出は求めないのが望ましい。
(エ)特色選抜志願者を対象とした学校独自の検査は行わないのが望ましい。実施した場合、受検生は準備に時間がとられ、また、中学校教員も特定の生徒に指導が偏ってしまうという弊害がある。なるべく日程を切り詰めて授業時数を確保しようという流れにも反する。
(オ)特色選抜枠の合格発表については、希望者を対象に口頭による開示が望ましい。
以上については、現行の特色化選抜を踏襲するというのが根底にある。

・(イ)の補足説明1「結果を通知するのであれば、特色選抜の該当者であることが不本意とならないように配慮する観点から、志願者を対象とする」とあるが、これでは特色選抜で合格することが不本意ということをうたっているように受け止められかねない。修正した方がいいのではないか。

〔専門委員〕
・「(イ)の補足説明1」については、現行制度に基づいて記載されている。現行制度では、特色化選抜枠で合格したのか、一般選抜枠で合格したのか不明だった。現行制度のままであれば、自分が特色選抜を希望した訳ではないのに、特色選抜の該当者になったのが不本意と受け取られるということである。

・特色選抜枠は「志願した生徒を対象とするのが望ましい」とした場合、問題が生じるのではないか。つまり、一般選抜の後に特色選抜を実施するにあたって、特色選抜を志願しない者は選考の対象にならないことになってしまう。このことを理解した生徒は全員が特色選抜を志願してくるだろう。

・キャリア教育を進めているということも考えれば、本人が自分の将来をどう考えるのか、そういう機会として受検を捉えさせたいと中学校では考える。本人の意志を大事にするというのも考えていかなければいけない。

〔専門委員〕
・特色選抜は「志願した生徒を対象とする」ということを大前提として、特色選抜を志願した受検生は特色選抜を合格できなくても自動的に一般選抜にも志願できるとすればどうか。また、特色化選抜を志願したかどうかが分からないのに特色化選抜枠で審査されていたという現行制度での課題を解決する意味では、特色化選抜は「志願した生徒を対象とすることが望ましい」とすべきだ。

・一般選抜と特色選抜と違う枠での選択となると、生徒も考えながら志願することになる。

・一般選抜を先に実施するとなると全部の受検生を対象にする。次に特色選抜を実施するにあたって志願していない生徒も含めて選抜することは、制度としてやってはいけないことだと思う。特色選抜を志願していないのに特色選抜で合格していることが分かった時に、要項に書かれていないことをやっているとあらぬ疑いをかけられてしまう。

・中学校としては、生徒から特色選抜への志願に関する相談があった場合にどのように対応するのか。

・一般選抜が先であれば、中学校としては可能性を求めて特色選抜を志願させるように指導する。特色選抜を志願していなければ、先に一般選抜で合格しなかった時点で合格の可能性が断たれる。特色選抜が先であればそういう問題はないと思う。

・新制度では、特色選抜枠で合格できなかった生徒は一般選抜が受検可能であるという認識でよいか。あるいは一般選抜を志願する生徒が一般選抜で不合格だった場合、特色選抜にまわって合否を判定されるということでいいか。つまり、二回の選抜を受けることができるという現行制度のままだということを確認したい。また、多くの子どもたちが特色選抜を志願するということだが、大事にしてほしいのは、15歳で子どもたちがどういう意志表示をするのかということ、高校生活3年間をどう過ごしていくかを考えさせることだ。保護者も入試制度について理解が不十分であったため、受検前に考える時間ができるということは大切なことだ。

・特色選抜は「志願した生徒を対象とする」ということにすれば、二回の選抜のチャンスを求めて中学校では全員に特別選抜を志願させておくことになる。それならば、現行制度の前期選抜の形でよいのではないかという意見である。

・受検生が志願するかしないか判断する時、「求める生徒像」を必死で見るだろう。受検生が、自分の志望する高校は自分に合っている学校かを判断するいい機会となる。大きく言えば、受検生が自分の将来を考える一つのきっかけになると考えている。

〔議長〕
・(ア)~(オ)の5つの論点に関する議論をまとめたい。

〔事務局〕
・それぞれの項目について、主要な意見とそれに反対する意見があったので、報告書には両論併記する形でまとめたい。

・(ウ)(エ)(オ)について意見はないのか。ここで三点確認したい。一つ目は、現行制度では一般選抜でも学校独自で実技が出来るが、その場合、新制度では日程が2日間になってもよいのか。二つ目は、特色選抜で独自検査を実施しなくてよいのか。三つ目は、合格発表の時に特色選抜の合格者に通知をするのかということだ。

〔専門委員長〕
・一つ目の一般試験に実技試験を課す場合の日程についてだが、専門委員会としては、その場合も一日で終了させるという意見である。

〔議長〕
・二つ目の特色選抜での独自検査については、実施しないということで議論してきた。

・三つ目の特色選抜の合格者への通知は、希望者に対して行うということで理解している。

・一つ確認したい。平成24年度は学力検査終了時刻が14:10であったが、その後、全員が面接を受けて、実技試験を課すところまですべて1日で可能か。

〔事務局〕
・現行制度の前期選抜と同様なので、時間的に可能と考えている。

〔議長〕
・これまでの議論の結果を主要な意見と少数意見を付帯する形で報告書を整理したい。

〔事務局〕
・「再募集の具体策に関する再整理」については、次回の協議会で議論していただきたい。
 
〔議長〕
・「報告書案」については、専門委員会で整理してもらい、次回協議を進めていきたい。

・新しい制度は、いつの時点を目途に実施されるのか。現中学1年生が受検する時に実施される方向なのか。私はできるだけ早い方がいいと考えている。

〔事務局〕
・この後の日程だが、本研究協議会から報告をいただいた後、県教育委員会として制度案を作成する。そして、制度案について県民に意見を求める機会を設け、さらに各地区で説明会を開く。したがって、早くても現中学1年生が実施の対象となる予定であり、県民に御理解を頂けない場合は、さらに検討を継続する可能性もある。

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