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更新日付:2013年1月21日 学校教育課

第4回青森県立高等学校入学者選抜研究協議会の概要

1 日時 平成24年11月19日(月) 13:30~16:20
2 会場 青森市「ウェディングプラザ アラスカ 3階 エメラルド」
3 委員氏名(会長及び副会長以下50音順)
  会 長  佐々木 俊介  公立大学法人青森公立大学 教授
  副会長  古山 哲司   青森県立弘前高等学校 校長
  相川 順子   青森県高等学校PTA連合会 会長
  小川 伸悦   青森県立青森高等学校 校長
  佐藤 江里子  青森県PTA連合会 母親委員会委員長
  鈴木 美香   青森県PTA連合会 母親委員会副委員長
  住吉 治彦   青森県高等学校PTA連合会 副会長
  高橋 順    青森県立五所川原工業高等学校 校長
  谷崎 嘉治   青森県立青森工業高等学校 教諭
  月永 良彦   青森市教育委員会 教育長
  中道 博章   八戸市立第二中学校 教諭
  原  朗    青森市立油川中学校 校長
  戸来 忠雄   八戸市立東中学校 校長
  益川 毅    青森県PTA連合会 会長
  三上 純一   青森大学 教授
  八嶋 成一   学校法人東奥義塾高等学校 塾長
  山形 明雄   弘前市立第五中学校 校長
  山上 肇    青森市立浜田小学校 校長
  *相川順子委員、鈴木美香委員、益川毅委員、三上純一委員は欠席
4 次第
  (1)開会           
  (2)報告・連絡事項
  (3)研究協議
  (4)その他
  (5)閉会
5 協議内容(発言要旨)

(1)再整理事項の確認

〔専門委員長〕
・前回の協議会で再整理を指示された部分について、専門委員会の協議結果を報告する。
ア「現行制度の実施状況(成果と課題)のまとめ」について
・選抜方法の透明性の課題について、文書による個人情報の開示に関する記述を削除する。
・後期選抜が3教科となった背景について明記する。
・選抜方法の特色化選抜について、「支持する声がある」という表現にする。
イ「課題解決に向けた意見の方向性」について
・選抜方法について、「特色(生徒の多様な能力・適性、意欲、関心)を重視した選抜を行うことができる」という表現にする。
・再募集は、定員に満たない学科等について実施するという条件を明記する。

〔議長〕
・合意が得られたものとしてこの協議を終了する。

(2)改善の方向性について

〔議長〕
・「現行制度の成果と課題」及び「課題解決の方向性」を踏まえ、今後の入学者選抜制度の在り方及び改善の方向性について協議を進める。前回、専門委員会に具体的な選抜方法等についての調査・検討を依頼しており、その結果を報告してもらう。

〔専門委員長〕
・事務局に参考となる他県の資料を集めてもらったので、説明してもらう。
(事務局から、静岡、埼玉、岐阜、神奈川の4県の選抜制度について説明。)

〔専門委員長〕
・改善の方向性について、専門委員会の案を説明する。複数の案が出てきた部分は【A案】【B案】と併記した。名称はすべて仮称である。

【受検機会の一本化により全ての県立高校で実施される選抜について】
 ア選抜の名称 I期選抜
イ実施日 3月8日前後(1日で実施)
ウ募集人員及び対象者 
・全募集人員を一括募集
・「一般選抜枠」と特色を重視する選抜「特色選抜枠」の2つの募集枠を設定
・特色選抜枠の対象者は希望する生徒、特色選抜枠以外は全て一般選抜枠
・特色選抜枠の募集割合は全募集人員の0~50%の範囲で学校裁量により設定
 エ選抜資料
・一般選抜枠、特色選抜枠で共通するものは、5教科の学力検査、調査書、面接、学校裁量による実技
・入学志願書、受検票等、提出書類に特色選抜枠志願の意志を記載
・特色選抜枠志願者について
【A案】志願の意志を示す資料「特色選抜志願書」を志願者全員が提出
【B案】提出物は学校裁量
オ選抜方法
・一般選抜枠と特色選抜枠の選抜順序、点数化する場合の配点等は学校裁量
・これらについて、現行制度同様「求める生徒像」で公表
カ合否の公表 
・日程は3月14日前後
・特色選抜枠を希望した受検生が、特色選抜枠と一般選抜枠のどちらで合格したのかが分かるよう、中学校と本人に知らせる
 キ入学願書提出後の出願先変更 
・従来通り、保護者の転勤・転居等、特別な事情がある場合に限る
・受検機会の一本化への対応として、受検先がある程度固まった結果を参考にしてもらうため、進路志望状況調査の時期を遅らせる

【欠員補充により一部の県立高校で実施される選抜について】
ア選抜の名称 II期選抜
イ実施日 3月18日前後(1日で実施)
ウ募集人員及び対象者(II期選抜を実施する学校について) 
・実施基準となる欠員の対象は志願者数、第2志望が認められる学科は合格者数
・実施する欠員の数は
【A案】1名以上の欠員で全て実施
【B案】4名以上の欠員の場合に実施
・受検対象者はI期選抜に合格していない者とI期選抜を受検していない者
・特色選抜枠は設けない
エ選抜資料
【A案】5教科の基礎的問題をまとめた学力検査、調査書、面接、学校裁量で実技、作文、口頭試問等
【B案】3教科の基礎的問題をまとめた学力検査、他はA案と同じ
オ選抜方法 
・選抜資料を基に総合的に選抜
・選抜資料等の配点は学校裁量で、内容を「求める生徒像」で公表
カ合否の発表 実施日から2、3日後
キ出願先変更 認めない

〔議長〕
・改善の方向性について、項目ごとに協議する。意見が分かれた場合は意見・提案を述べてもらい、必要に応じて専門委員会で再整理することとし、合意を求めることはしない。

【受検機会の一本化により全ての県立高校で実施される選抜について】

(1)選抜の名称について

・II期選抜は、欠員が生じた場合に実施することがはっきりわかるよう再募集とし、I期・II期という名称は使わない方が現場に混乱が生じない。

・何らかの事情でI期選抜は受検できなかったが、II期選抜は受検したいという生徒の立場を考えると、II期選抜という名称が良い。

・I期・II期では、始めからII期選抜が実施される印象がある。II期選抜(再募集)は実施されない場合があり、そのイメージがはっきり持てる追加選抜や再募集などがよい。

・I期・II期は、現行の前期・後期とイメージが重なり、誤解が生まれるのではないか。

・I期・II期は、大学入試でも使っているので好ましくない。

・I期を受検できなかった生徒への配慮は非常に良いが、名称でその生徒の心証を害することはないのではないか。受検機会を一本化したことがはっきりわかるものが好ましい。

〔議長〕
・選抜の名称については2つ案が出たので、両案あるということにする。

(2)実施日について

・I期選抜の合格発表を3月14日以降として欲しい。新制度ではどの中学校も合格発表前に卒業式を実施することが予想され、卒業式はできるだけ遅い方が良い。

・今回の制度改訂のスタートは、中学校の授業時数確保にある。I期選抜を8日前後とする専門委員会の案はギリギリの線である。

・中学校が8日前後でギリギリできるのであれば、高校側としてはそこで収めて欲しい。それより遅くなると、高校の日程が厳しくなる。

・実施日と合格発表は、月曜日は避けて欲しい。金曜日に準備し、土・日曜日を挟むのは、非常に心配である。

・他県では3月下旬に実施しているが、それが本県でも可能なのか知りたい。

・新制度において、大規模校などでは後期選抜の準備が必要なくなることが予想される。定時制などは再募集を実施する覚悟があり、受検生が大人数でなければ時期を遅らせても実施可能と思う。それよりも、中学校にできるだけ教育の機会を保証することが基本だ。

・私立高校としては、再募集の時期が遅くなると準備ができなくなるということで、意見を聞いてきた経緯がある。どこまで再募集を遅らせるかは、私立高校と合わせた事情ではないか。

・私立高校では、生徒の合格が決まってからお金を払うため、日程が遅くなるほど大変である。できれば専門委員会が提示した日程でおさえてもらいたい。

・今回の改訂で受検機会を一本化した一番の理由は、学習指導要領が改訂となり、指導内容や量が増え、現行制度では時間的に履修できなくなる点である。世間を説得するため、中学校の課程を終えることを第一に考えるべきである。最低でも合格発表を14日以降とするのが説得力がある。

・私立高校は、再募集を含めて14日以降20日までいかない形であればよい。20日以降に伸びると厳しい。

〔議長〕
・できるだけ遅い方が良いという中学校側の立場と、受入れ体制の面からあまり遅くできないという高校側の立場から、あまり選択の幅は大きくないと思う。専門委員会で整理してもらい、次回議論する。

(3)募集人員及び対象者について

・専門委員会の原案を、特色選抜と一般選抜を入口から分けるものと捉えたが、そうであれば、特色選抜を希望した生徒は、一般選抜で合格とはならないのではないか。

〔事務局〕
・案についてはこれからの協議だが、他県の資料では、特色選抜で合格できなかった生徒は、一般選抜で合格となることがある。特色選抜が希望制の場合、志願者が少なければ一般選抜の合格者数が増えることになる。

・特色選抜と一般選抜の間で受検生が流れる可能性があるのであれば、専門委員会の案にある「特色選抜枠以外は全て一般選抜枠」という表現がわかりにくい。

・特色選抜で不合格だった生徒が一般選抜に組み込まれるのであれば、全員特色選抜を希望するのではないか。

〔専門委員〕
・特色選抜は、学校が示す要件に全員が該当すれば全員志願できるが、例えば部活動の大会結果などの必要条件を課せば、全員は該当しない。専門委員会では、要件を満たした生徒が応募するものとして話し合った。

〔専門委員〕
・基本は全員が5教科の学力検査、調査書、面接をする。ただし、高校によって特色を出すために特色ある生徒が欲しい場合は、特色選抜枠を設け、要件を部活動の大会結果など高校の裁量で定め、0~50%の範囲で募集する。該当する生徒は、意志表示して受検する。特色選抜で合格できなかった場合、一般選抜の対象として基準を満たせば一般選抜で合格となる。特色選抜は要件を満たした生徒が該当となるため、2回フィルタにかけるから得だという考え方は違うと考えている。

・学校の特色とは何か。カリキュラムや校風は特色かもしれないが、特定のスポーツの成績などで一芸に秀でた子を集め、それが学校の特色だというのは疑問だ。

・特色選抜の要件を部活動の大会結果とした場合、希望する生徒は極めて少ないことが考えられる。志願者数が募集枠に満たない場合、全員合格となるのか。

〔専門委員〕
・特色の例として部活動を出したが、現在も部活動の成績のみを特色とはしていない。多くの高校は学習意欲や部活動に取り組む姿勢など、大きく抽象的な要件で募集している。また、現在は特色化選抜と一般選抜の選抜順序は学校裁量であり、特色化選抜を優先し、残りが一般選抜という捉え方も違う。学校の特色をどう捉えるかは校長次第だが、試験が1日であれば、どうしても実績で特色を判断することになる。各高校とも特色化選抜の要件は、固定的な考え方では設定していない。

・高校には選抜の基準がある。特色選抜の志願者が募集枠以下の場合でも、基準に合致していない場合は、全員合格させるということはないと思う。

・今回の改訂の理由の一つに、一般選抜と特色化選抜のあいまいさ、不透明さがある。極端かもしれないが、一般選抜と特色選抜をはっきりと分け、それぞれ倍率を示し、それぞれの枠の中で選抜するくらい明確にした方が、生徒は迷わないのではないか。

・一般選抜と特色化選抜の選抜順序を学校裁量としたところに、中学校側の不信感があると思う。静岡の、学校裁量枠が先で不合格者は共通枠で選抜するような制度であれば、中学校もはっきりするのではないか。特色選抜と一般選抜をはっきり分けることについては、乱暴な気がする。

・保護者の立場として、スポーツや美術など特色ある科だけが特色選抜の色が強いという印象がある。いわゆる進学校などは学力検査の得点が優先されるという印象で、特色選抜と一般選抜を分けると言ってもピンとこないところがある。

・あらかじめ特色選抜の割合を定めるのは厳しいと思う。あくまでも特色を重視した選抜と考えた方が良いのではないか。そこには高校の良識と責任が問われる。枠についても、50%も特色を重視して選抜するのはいかがなものか。全員に学力検査を受けさせ、学力重視で取り組んでいく以上、上限は30%程度にとどめるべきだ。

・前回、前期選抜に特色化選抜を導入する際、中学校の委員から、生徒に特色化選抜と一般選抜を選択させるのは大きな負担をかけるという意見が強く、選択させないことにした経緯がある。

・工業高校は、ものづくりを学校の特色としている。そのような勉強したいという、生徒が持つ力や意欲を測ってくれる制度であって欲しい。

・生徒がどちらの枠にするかを決めるのは酷かもしれないが、高校受検は人生においてとても大事なハードルだと捉えている。深く自分自身の生き方を見つめ、進路を保護者も学校も一緒に考えることで、むしろどちらで受検をするかを自分自身でPRできるような生徒を育てたい。入り口を分けて、枠の中で高校側が弾力的に扱うことができるのであれば、それも良いと思う。

・特色選抜の希望者が少ない場合、高校側が案配して選抜するとなると、新しい疑義を生ずることになりかねない。間口が1つで、選抜の時に2つの基準があるという解釈と、間口が異なり、不均衡になった時に特色選抜と一般選抜を学校が案配するという捉え方では、公平性からも間口が1つの方が良い。

・特色選抜の募集割合を事前に決める場合、志願者が募集枠以下であれば、原則余程でない限り落とすべきでない。だから、割合を事前に設定するのが難しいのでなないか。割合を設定するのではなく、0~30%ぐらいまで校長の裁量と責任で特色を重視した選抜を行えるとした方が良いのではないか。

・特色選抜が、校長裁量で5%かもしれないし30%かもしれないというのでは、特色選抜で勝負したい受検生は非常に不安になる。志願者が募集枠に達しなければ、一般選抜から流れてくるということは認知されていると思う。選抜の後で校長が、今年は何%とりましたと発表するのであれば、ますます不信感を持たれるのではないか。

・保護者としては不安である。一生懸命部活動や生徒会活動をやってきたことを認めてくれる枠が欲しいというのが、この特色選抜枠ではないのか。

・「特色を重視した選抜」なので、特色だけでとるわけではない。あくまでも総合選抜であり、特色選抜と一般選抜のどちらで合格したかを区別するのがそもそも無理ではないのか。枠は基本的に設けない方が良い。

・それでは話が根底から覆ってしまう。土台から話し合う必要がある。

〔専門委員〕
・一番迷うのは、必要に応じて特色を重視した選抜というのは、どのような枠にするべきなのかということ。細かいところを高校裁量に任せてよいのか、ある程度枠を決めてその範囲で高校にやってもらうのか議論が分かれる。専門委員としては、透明性・公平性を保つためにある程度決める必要があると考えているが、学校裁量として0~50%の範囲の中で決めても良いのではないかというのが原案である。

・これまでの特色化選抜枠は0%のところがなく、10~50%だった。新制度で特色選抜枠0%を可能にすれば、今までの特色化選抜が間違いだったということになるのではないか。0%はあまりにも極端である。生徒の多様な能力を重視するのであれば、特色選抜枠は最低でも10%程度設けた方が良い。

・特色選抜枠0%も可となれば、0%を主張する先生が出てくる可能性はある。

・特色選抜枠は0%もありと考えている。学力で受検を目指す生徒が多い普通高校の特色は、どこにあるのかという感じを持っている。特色がないのに、全ての高校に特色選抜を無理に強いる方がおかしいのではないか。特色として3教科の得点が高い生徒を先にとる例もあるが、それは逆に学力偏重ではないか。

・生徒のチャンスを広げるという議論が良いと思っている。結果として特色選抜で合格しなくても、一般選抜で再度選抜する現行の前期選抜の制度を生かしてはどうか。

・大学進学を目標とする学校は、恐らく学力が一番の特徴である。そのような学校の選抜で学力以外の部分を広げると、もしかしたら生徒にとって不幸なことが起こるのではないか。いわゆる進学校と呼ばれる学校は特色選抜枠が0%でも良いと思うし、専門高校は最大限利用してもよいのではないか。

〔専門委員〕
・中学校の進路指導では、普通科の特色に鮮明なものを見出せず、どういう特色なのかが難しかった。そういう点で、普通高校には特色選抜枠を特に設けなくても良いのではないかということで0%~とした。

〔議長〕
・これまでの協議の中で、共通点と意見が食い違っている点を確認したい。

・必要に応じて特色を重視した選抜を行うことができるという点は一致している。特色選抜について、生徒がどう意志表示をするのか、意志表示をしなくてもそれに応じた選抜をするのかについて一致していない。合格発表の方法はどちらが適切かということは、入口が決まっていないのでまだ一致していない。

・特色選抜の基準で順位を決め、別に一般選抜枠の基準でも順位を決め、全ての受検生を2つの基準で見るという現行のスタイルが良いと思っている。特色選抜と一般選抜のどちらを先にするかは学校裁量とし、両方で生徒を見るというのが最大公約数だったと思う。合格発表をどうするかは、もう一度議論する必要がある。

〔専門委員〕
・現行の前期選抜は全ての高校で特色化選抜を実施しており、誰でも応募可能な要件になっている。特色選抜に関する点数は明確にしているが、その部分が0点でも良いのであれば、誰でも特色選抜に出願できる状況である。今回の専門委員会の案は、現行の特色化選抜とは違い、要件をもっと厳しく定め、それに合致する受検生が特色選抜枠を希望するという状況を想定している。

・今、理解した。それでは議論が揉める。高校はここで勉強したいという意欲や、学びたいという気持ちを測る基準をどう設定するのか。試合や大会に出ていなくても、優勝していなくても、これをやりたいという気持ちを面接などで測ることを望んでいるのではないか。中学校で残した成績だけが生徒の特色ではないと思うので、専門委員会の意見に反対である。生徒が取り組んだ内容を最大限評価できるような制度にすべきだ。

〔専門委員〕
・全員が出願できるのであれば、学力検査・調査書・面接以外に学校裁量で何かの検査を実施すればよい。現にスポーツ科学科では受検生全員に実技を課しており、それと同じように実施できる。それは特色選抜ではなく、一般選抜と呼べばよい。

・例えば工業高校では、全員に実技を課し、面接も時間をかけると思う。英語科で特色を出すのであれば、英語科の受検者全員に何らかの検査を課すと思う。そういう点では特色でもあり一般でもある。科・コースを設けた学校が全ての科で実技をやる必要はない。校長が裁量で学科ごとに決めることで、一般選抜と特色選抜の趣旨が生きる。そういう特色がある学校・学科に、希望する生徒は応募するのではないか。

〔専門委員〕
・スポーツ科学科の実技は、受検生全員を対象にしている。それは全ての生徒が同じ条件でやっているので、特色ある選抜とは言えないのではないか。全員一律に受ける検査は、原則として一般選抜である。さらに特色ある生徒をとるため、高校が特色選抜枠を示し、その枠を希望する生徒が受検するというのが、特色ある選抜になると考えている。

・専門委員会の意見が、同じ学校の中で普通科には実技試験を課さないが、特色ある科には実技試験を課すというのが特色選抜にならないという内容であれば、反対である。工業高校で全員に実技を課し、さらに別な基準で生徒をとるということができるのかわからない。

・保護者の立場から、特色選抜枠は普通科でも欲しい。いわゆる進学校は0%でも良いが、それ以外の普通科もある。地域のために特色ある活動をしている生徒や、地元のためにこういう生徒を3年間教育しますという枠が欲しい。15歳まで一生懸命やってきた評価が点数だけではないという部分を残しておかなければならない。

・課題解決の方向性では、特色は生徒の多様な能力・適性、意欲、関心となっていたが、専門委員会から提案された厳しい基準は、これに当てはまらない気がする。何かをして成績を残さなければ基準を満たさないのであれば、これにはそぐわない。

・確認だが、専門委員会案の特色選抜の募集人員及び対象者に「全募集人員の0~50%の範囲で学校裁量により設定する」とあるが、0%があるということは「一般選抜と特色を重視する選抜枠(特色選抜枠)の2つの募集枠を設定する」のも学校裁量、つまり一般選抜しかない学校と、その他に特色選抜がある学校があるということですね。そこを先に打ち出さないと、保護者も分からない。

・希望する生徒だけにさらに実技を課すのは、屋上屋を重ねることになるのではないか。これまで生徒の多様な能力を評価するということで、選抜制度が変わってきた歴史がある。特色ある学科でさらに特色ある生徒を募集するのは、かえって特化することにならないか。ここで確認された生徒の意欲・関心を評価して欲しいという意見を満たさないのではないか。

〔専門委員〕
・特色ある学科と、特色ある選抜枠の理解の食い違いだと思う。特色ある学科では特色ある選抜をしており、それ自体が特色選抜だと共通理解するのであればそれでよいが、基本は、皆が共通に受検するものは一般選抜、特色ある選抜枠はそれに加えて特色や能力がある生徒を募集する枠と考えている。

〔専門委員〕
・現にスポーツ科学科では、実技を全受検生に行っており、それに加えて特色化選抜も行っている。

・今の特色化選抜は、特色化選抜の基準で並べたものと、一般選抜の基準で並べたもの両方で全受検生を見ている。ある基準に達した一部の生徒を特別に見るということはしていないので、それは当たらない。

〔専門委員〕
・さきほど0%を認めてよいのかという意見もあったが、今回の意見も専門委員会の意見と並行して、現行のスタイルをどうするのかということも検討の1つに加えて良いのではないか。

・一般選抜でも、学力検査の他に調査書や面接で、生徒が中学校で頑張った特色は認めてくれている。その他さらに特色選抜をするのかというあたりだと思う。前回、必要に応じて特色を重視した選抜を実施するということで了解したが、学力検査の他に調査書、面接、必要に応じて実技、さらに志願書も書かせ、それらを基に総合的に選抜を行うという形は、高校ではやりにくいのか。総合的に選抜するということは、特色を重視しても良いですよね。

・今も学力検査の点数、調査書の点数、面接も学校によっては点数化し、調査書の中に書かれてある部活動の成績も含め総合的に判断している。

・説明責任さえ果たせば、特色選抜という枠を設けなくても、必要に応じて特色を重視した選抜ができると思う。枠を残さない方が様々な問題が出てこなくてよいのではないか。調査書や面接や志願書で、総合的に選抜するのはだめなのか。

・言えることは、必ずしも部活動だけで見ているわけではない。一生懸命勉強する姿勢、人格、何が優れているかということを要件として打ち出し、受検生は自分がこれだけやってきたというものを特色として出そうとしている。

・それは一般選抜でも当然見ているのではないか。

・それはアピールのひとつの材料であり、なくてもいいのではなくて、あればあるほど望む生徒がとれる。アピールしなくても中学校の活動を見ているが、私はさらにこういう特色があるということを出したいのであれば、拒むものではない。

〔事務局〕 
・提案だが、再整理の依頼もあるため、改めて時間をとっていただきたい。その際には論点を絞って案内し、あらかじめその点を整理した上で、再度議論していただきたい。

・課題として残っているのは、特色選抜と一般選抜を入口で分けるかどうかということ、特色選抜の割合は幅を持たせるのかきちんと示すのかということ。

・枠を取り払って総合的に選抜する案、特色選抜枠の範囲の中で裁量により合格者を出す案、特色選抜枠の割合を最初から定める案について決着がついていない。

・枠を取り払う意見も含め、現行の前期のスタイルを踏襲する、現行の前期のスタイルではあるが受検生に意志表示をさせる、専門委員会が出したように特色選抜に要件を付けて全ての受検生が該当するような形にしない、この4つのパターンしかないと思う。それで皆さんの意見をまとめてくるということでよろしいのではないか。

〔議長〕
・論点を整理し、もう一度協議する機会を設けることとする。

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