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更新日付:2012年10月17日 学校教育課

第2回青森県立高等学校入学者選抜研究協議会の概要

1 日時 平成24年8月8日(水) 14:00~16:20
2 会場 青森市「ウェディングプラザ アラスカ 3階 エメラルド」
3 委員氏名・所属等(会長及び副会長以下50音順)
会 長 佐々木 俊 介(公立大学法人青森公立大学教授)
副会長 古 山 哲 司(青森県立弘前高等学校校長)
委 員 相 川 順 子(青森県高等学校PTA連合会会長)
委 員 小 川 伸 悦(青森県立青森高等学校校長)
委 員 佐 藤 江里子(青森県PTA連合会母親委員会委員長)
委 員 鈴 木 美 香(青森県PTA連合会母親委員会副委員長)
委 員 住 吉 治 彦(青森県高等学校PTA連合会副会長)
委 員 高 橋   順(青森県立五所川原工業高等学校校長)
委 員 谷 崎 嘉 治(青森県立青森工業高等学校教諭)
委 員 月 永 良 彦(青森市教育委員会教育長)
委 員 中 道 博 章(八戸市立第二中学校教諭)
委 員 原     朗(青森市立油川中学校校長)
委 員 戸 来 忠 雄(八戸市立東中学校校長)
委 員 益 川   毅(青森県PTA連合会会長)
委 員 三 上 純 一(青森大学教授)
委 員 八 嶋 成 一(学校法人東奥義塾高等学校校長)
委 員 山 形 明 雄(弘前市立第五中学校校長)
委 員 山 上   肇(青森市立浜田小学校校長)
* 八嶋成一委員、中道博章委員は欠席
4 次第
(1)開会
(2)教育次長あいさつ
(3)委員紹介
(4)報告・連絡事項
(5)研究協議
(6)専門委員会への調査委・検討事項について
(7)その他
(8)閉会
5 協議内容(発言要旨)
(1)専門委員会から調査・検討事項の報告
・全国の入学者選抜制度の状況について、各都道府県の要項及び聞き取り調査を基に、受検機会・選抜日程・選抜方法の3点についてまとめた。
・現行制度の成果と課題について、前回の協議会では受検機会の協議に終始したため、3つの観点すべてについて協議が終了した後に報告する。
・生徒にアンケートを実施することについては、中学校の先生が受検生を間近に観察し、気持ちを十分聞き入れているということから、あえてアンケートを取る必要がないという結論となった。

(2)現行制度の実施状況についての協議
【選抜日程について】
・中学校長会では、新学習指導要領の全面実施により授業時数の確保が難しいため、できるだけ選抜日程を遅らせてもらいたいという意見が大多数である。余裕をもって学業に専念させるという点から、3月中旬頃に入試を実施するのがよい。
・中学校では、特別活動等が充実しなければ、バランスのとれた教育はできない。現状は授業時数を確保するため、行事を削らざるを得ない状況に陥っている。
・中学校の学習指導要領の内容を消化できない状態で、受検機会を複数回与えるために選抜日程が厳しくなるのは、本末転倒である。
・中学校では、前期選抜から後期合格発表までの間、卒業式や入試に関わる重要な行事が多く、現行の日程では過密である。入試の日程を遅らせるなど、余裕が欲しい。
・過密な日程の中で入試・卒業式をこなしていく苦労は、並大抵ではない。その努力が子どもに生かされればよいが、現状はそうでもないように感じる。日程、回数を含めて改善の方向で考えた方がよいのではないか。
・現行制度では、中学校では3月中、入試以外にあまり生徒と関わることができず、かつてのように卒業後のことについて話をする時間がなくなったという話を聞く。
・生徒たちは入試を機によく努力し、非常に成長する。入試が遅い方が、より努力し、実力をつけ、成長した形で中学校から送り出すことができる。
・前期不合格だった生徒に対し、2・3日で後期の出願先を指導する中学校の先生は大変だと思う。受検生も、後期試験の面接で話す内容を短期間に考える必要がある。中学生がきちんと育つ過程を、日程的にも保証する制度にするべきである。
・現行の日程では、前期・後期ともに不合格だった生徒のケアが大変である。1回の入試で合否を決めた方が、先生も保護者もケアしやすいと感じている。中学生が次のステップに進むためのケアが、日程的にも可能な制度であって欲しい。
・現行の日程では、高校側の授業が成り立たない。継続して授業をしたいが、特定の教員が入試業務に関わることで、本来の計画どおり授業が進まない。
・入試業務は決して間違いがあってはならない。現行では日程が過密で、担当者は神経をすり減らしながら入試業務にあたっている。
・保護者の立場から高校の先生を見ていると、3月上旬はあわただしくピリピリしているのが感じられる。先生がそうであれば、高校生も落ち着かない。先生が選抜業務に携わることで、そこで学ぶ高校生が少し脇に寄せられているというのが正直な印象である。
・3月には高校生も家におり、中学生も卒業式が終わると早く帰ってくるため、保護者としては学校があってないような月だった。このような状況で現行制度を続けていくためには、改善点は多いと感じている。
・前期・後期選抜の後、高校側が新入生を迎え入れるための準備期間を考えると、選抜日程を遅らせるのにも限界がある。
・2回の受検機会により、中学生は心にゆとりをもって受検できるということから、高校側は現行の日程を受け入れた。しかし、切羽詰まった日程で2回目の入試に向かうことが、中学生に圧迫感を与え、そのような心情のまま高校生になる現状もあり、本当に中学生のためになっている制度なのかと感じる部分もある。
・日程的に高校側に配慮してもらって実施している制度だが、やってみた結果、不具合が生じているのであれば、みんなが良いと思える制度に見直して欲しい。
・本来、生徒にとって良い制度にするということから始まり、良かれと思ってここまで来たが、学校側が苦労している中で、2回の受検機会を与えることだけを前面に出して進めてよいのかという問題がつきまとう。子どもの負担を軽減し、学校がやりやすい方法を見つけるために議論することが大事である。
・中学校の学習指導要領の内容が増えるなど、学校の授業形態が厳しくなっている中で、これまでと同様に2度の入試をやるのは難しい気がする。
・選抜日程と受検機会はセットで考えていかないと解決しない。中学校・高校どちらにとっても過密な日程であること、肝心の中学生にも負担がかかっており、誰にとっても良くない状況である。臨機応変に対応して欲しい。
・まず受検機会を複数回にするのかどうかを決めないと、先に進むのが難しい。
・現行制度に賛成である。前期で不合格になっても、もう1度受検する機会がある。後期に違う学校を受検する場合でも、少しでも自分がやりたい方向がある学校を選ぶことができ、そこで子どもたちの力を発揮することができると思う。
・子どもや保護者に意見を聞いてみたが、様々である。後期で受かった子も多く、前期・後期制度が良いという意見もある。

【選抜方法について】
・各高校が、教育方針等に基づいて求める生徒像を示していることは、現行の入試制度の中で最も素晴らしいところであると思う。
・求める生徒像は良い資料だと思うが、全生徒に配布されているにも関わらず、その意識が薄い。理由は、前期の募集割合が9割に近い高校が多いため、学力検査で9割とると感じているからではないか。選抜の多様化への対応として作った一般選抜枠と特色化選抜枠が生かされていないと感じる。求める生徒像をもっと生かす方向を考えるべきである。
・前期・後期ともに学力検査を実施していることについて、学力検査は外してもらいたくないという意見が多い。ただ、社会や理科が得意な生徒もいるので、前期も後期も5教科で同じ条件にするべきだという意見もある。
・中学校からは、定員を前期と後期に分ける必要があるのかということが指摘されている。受検機会の複数化と言っているが、前期にあえて不合格者を出すことにより、後期もう一度受検させているだけではないか。
・前期で定員の9割が決まり、後期に1割しか枠がない制度は、どう考えても無理がある。他県では、最初の選抜での割合を少なく設定している。最後の選抜の割合の方が多い制度にしていただきたい。
・ほとんどの学校で前期の募集割合が90%になっているが、前期が50%~60%で、後期に少し余裕があれば、受検生のプレッシャーはなくなるのではないか。
・前期で90%募集している高校がほとんどだが、もう少し減らして欲しい。専門学科では後期の募集人員が1桁になるところが多く、競争が激しくなる。後期受検の際、ランクを下げて違う学校を受検することを中学校の先生が勧めていることにも疑問がある。
・前期の募集割合の多さは、他県と比較しても差があり、改善する点であると考える。
・高校を経営する立場から、志願者数が全募集人員を下回ったとしても、前期の募集人員を越えていれば不合格にしなければならない。前期で不合格になった生徒が再度受検してくれるかどうかわからず、定員割れを危惧しながら選抜している。
・前期選抜で合否を判断する際、全募集人員の中に入っているのに、前期・後期の枠があるために不合格にしなければならない。不合格になった生徒にとって、後期は再チャレンジのいい機会となっているかが疑問である。
・現行制度は、入れる高校よりも入りたい高校を選択させるとか、再チャレンジの機会を保証するといった点から導入されたが、現実問題として受検生に前向きな気持ちが起きているかということに疑問を感じる。
・多くの高校で前期の募集割合が多い理由は、本校に来たい生徒は前期から受検するだろうという、素直な思いからであることを御理解いただきたい。
・高校長から、特色化選抜については、専門高校においては良い制度であるという意見があるが、普通高校において、卒業後の進路が大学進学等であることを考えると、現実的にはなかなか生かされない部分がある。
・一般選抜と特色化選抜は一緒に受検しているため、受検生は特色化選抜を受検している意識がない。合格発表時に得点が開示され、逆転が起こっている場合、特色化で合格したことは予想されるものの、誰が特色化で合格したのかが明確にならない点が、不透明だと言われる理由だと思う。
・一般選抜枠と特色化選抜枠の合格者が、受検生がわからない形で振り分けられていることに疑問を感じる。
・特色化選抜は、学力だけではなく、様々な活動をしてきた生徒が評価されるのはよいが、得点が開示され、得点が高い生徒が不合格で、低い生徒が合格だった場合の生徒の思いを考えると、特色化選抜をどのような形で生かしたらよいのかと考える。受検生に「あなたはこういう理由でこうなりました」と示すことも大事だと思う。
・特色化選抜で誰が合格したのかが、中学校側も知らないということに驚いた。中学校の先生方は、部活動の成果等から受検校を勧めたりすることがあるので、わかって勧めていると思っていた。そのあたりも改善が必要だと思う。
・前回の協議会では、一般選抜と特色化選抜のどちらで合格したかがわかるように、合格発表後公開すればよいのではないかという意見もあったが、制度的に難しいということから、実施できなかった経緯もある。
・生徒が多様な中学校生活を送ってきているため、それを評価する物差しがひとつではないことを示す選抜方法をこれまでも求めてきた。いずれの方法であっても、その特質・良さを失って欲しくない。
・様々な能力を生かした選抜を行うのであれば、例えば、前期に特色化選抜として、高校が特色ある学科でどういう生徒を何%募集するかを明示し、学校推薦ではなく、特色化に見合うと判断した中学生は誰でも受検できる形とし、面接や実技など高校の特色を出した選抜を行い、残りは3月中旬にすべての生徒が学力検査を受ける案も考えられる。
・生徒の多様な実力や努力が、調査書等様々な形で、正当かつ総合的に評価される入試制度であって欲しい。
・受検を通して、生徒は学力検査だけではなく面接のためにも努力し、3年間指導してできなかったことが、この時期にできるようになったりする。子どもたちが成長し、伸びるような選抜制度であって欲しい。
・具体的に、自己推薦制度が考えられる。はっきり目標を持っている生徒であれば、早い段階で合否が分かっても、高校に入学するまで目標に向かってしっかりやってくれると思う。早い時期に自己推薦を行い、学力検査を1回とするのであれば、入試の実施が3月10日くらいまで遅くなっても、高校側は対応できると思う。
・今の日本の課題であるキャリア教育の重要性、つまり生徒の個性を生かした教育を行うこと、生徒の力をそれぞれの個性の中で発揮させるというところに、求める生徒像が生かされると思う。自己推薦はその趣旨を反映する制度であると感じる。
・学校が推薦するのではなく、自分の意志で受けたいという気持ちは大事に育てていかなければならないのではないか。
・再募集をする場合には、5名以上など、ある程度の欠員がある場合に限って実施するのが良い。1人、2人の欠員で再募集を実施すると、複数回不合格となる生徒が多く出てくることが予想されるため、それは避けるべきである。
・再募集については、定員の95%くらいのラインで実施するのがよい。
・学習指導要領も変わり、ゆとり教育から学力重視の方向に変わってきた点も考えると、自己推薦や特色ある選抜方法を明確化した上で、前期・後期にこだわらない選抜方法も考えられる。
・全国的の動向を見ると、これまで複数回の受検機会を設けていたところでも、単純な選抜に移行する流れになってきていると感じる。
・入試は人生の通過点であり、合格・不合格に関わらず、すべての子どもたちが中学校で学んだことを次のステップで生かせるような環境作りをしていただきたい。
・本県で問題になったのは、普通科に推薦制が導入されたときである。大学受験を目標とする生徒に対し、どういう基準で選抜するのかという意見が中学校側から出された。そこからボタンの掛け違いが始まったとすれば、戻すのがよいと思う。
・複数回受検の機会があるのはよいのだろうが、不合格者のケアができないまま高校に入学させなければならない現状に、今の制度の問題があると感じる。特色化や自己推薦を利用し、発表も一緒というのがよいと思う。
・自己推薦と一般入試1回のみの選抜方法とし、合格発表は自己推薦と一般入試を合わせて1回の発表という方法もあるのではないか。
・子どもには人間力をつけて欲しい。学業も大事だが、部活動にも取り組み、仲間と協力することやできなくても頑張る姿勢は、実際の社会に出たときにも通じるものがある。そういった部分も生かしてもらえるような制度を目指して議論していただきたい。
・基本的には子どもに生きる力を身につけさせることが大事。困難に負けない、くじけないことはとても大事な力になる。その点で、選抜の基準が受検生にはっきりわかるような状況が必要である。選抜の結果が、万人に納得されることが大事である。
・1回の入試にするのであれば、学力だけではなく、人間として多くの面を測る入試でなければ、これからの日本を背負っていく子どもたちを育てることはできないという危惧を持っている。人間として生きていくために、知・徳・体が必要だということを、正当に評価する入試制度が求められていると思う。単純に制度だけを変えるのではなく、選ぶ基準を相当議論して明確にしないと、万人の納得は得られない。
・小・中学校9年間で伸ばしてきたものを、高等学校につなげられるような選抜方法を考えて欲しい。ただし、普通高校・専門高校を画一的に同じ条件でやるのがいいのかどうかも問題があると思う。
・小・中9年間のキャリアを生かした選抜は、大学が8、9月からAO入試を始めるように、時間的な余裕がなければ対応できない。趣旨はよくわかるし大事なことだが、具体的な話になると高校側は非常に苦しい。その趣旨を生かすのであれば、自己推薦で対応するしかないと思う。
・様々な能力を持つ生徒や、人間的にもぜひ本校で頑張って欲しいという生徒もいるので、特色化選抜や自己推薦を融合させた制度を残してもらいたい。しかし、選抜が2つもできると、授業時数や行事に支障が出るので、一般選抜と特色化選抜を2日連続で実施し、合格発表は同時に1回という方法もあるのではないか。
・15歳という多感な時期に、選抜が必要かということも考えて欲しい。15歳で関門をくぐり抜けさせ、厳しさを教えるという考え方もあるが、本当にそれが必要なのか。どうしても選抜しなければならないのであれば、子どもにとって一番良い制度を考えざるを得ないが、そうであれば単純な制度がよいのではないか。
・生徒が学んだものをすべての面で評価して欲しいということについて、それを選抜の基準とすると、活動を点数化することでしか説明責任が果たせなくなり、選抜が果たす役割が非常に厳しくなる。生徒は高校に入りたいためではなく、人間として育つために様々な活動を行っている。その部分を選抜に負わせるために制度を素晴らしいものにすると考えるのか、やむなく選抜するのだから単純な制度にするのかという点も視野に入れて欲しい。

【専門委員会への依頼事項】
・今までの議論で出た現行制度の成果・課題に対する意見や、問題の関係性等を整理した上で、まとめの資料を作成し、次回の協議会で報告していただきたい。

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