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更新日付:2009年3月31日 文化財保護課

五所川原須恵器窯跡

記念物(史跡)

五所川原須恵器窯跡

  • 五所川原須恵器窯跡
    写真提供 五所川原市教育委員会
指定区分 史跡
名称 ごしょがわらすえきかまあと
五所川原須恵器窯跡
所在地 五所川原市持子沢字隠川
所有者 五所川原市ほか
指定年月日 平成16年9月30日
公開状況 公開
問合わせ先 五所川原市教育委員会
 TEL0173-35-2111

 五所川原須恵器窯跡は、五所川原市東部に位置し、標高35~200m前後の丘陵上や前田野目川支流沿いに点在する。小さな谷に挟まれた丘陵先端部を利用して構築されており、1地点に1基あるいは2基が構築され、群在することはない。釜跡は39基が発見され、そのうち保存状態の良好な窯跡及び学史的に重要な窯跡13基が指定された。
 窯跡群は原子支群、持子沢支群、前田野目支群からなり、構造は無階無段の登り窯で、形態は持子沢支群では窯尻にかけて先すぼまりの形状を呈し、前田野目支群では幅が一定の形状を示すなど違いも見られる。操業時期は9世紀後半から10世紀後半と考えられている。生産された器種には杯、皿、蓋、鉢、壷、甕があり、いずれの器種にも文字や記号などのヘラ描きが見られる特徴がある。また、器種は当初食膳具、貯蔵具の比率が1:1であったものから貯蔵具中心へと変化している。本窯は日本列島最北の窯跡であり、ここで生産された須恵器は青森県のみならず、秋田県・岩手県北部、北海道ほぼ全域の集落から出土している。9世紀後半以降津軽地方では集落数が急増し、米、鉄、塩等の生産が活発化する。このような状況の中で、須恵器生産も開始される。本窯跡は古代国家の支配が及ばなかった地域の人々の生産及び流通を理解する上で極めて重要な遺跡である。

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この記事についてのお問い合わせ

文化財保護課 
電話:017-734-9919  FAX:017-734-8280
※見学に関するお問い合わせは、所有者又は各市町村教育委員会へお願いします。

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