ホーム > 観光・文化・歴史(県史)・自然 > 文化振興 > アートスクール(美術部門) を開催しました

更新日付:2017年3月31日 県民生活文化課

アートスクール(美術部門) を開催しました

 県では、日々芸術活動に取り組んでいる県内の高校生を対象に、首都圏の芸術大学等との連携による「アートスクール」を開催し、先端の芸術表現に触れ、表現技術を伸ばす機会を提供するとともに、本県の芸術分野における人財の育成につなげることを目的として、平成28年度アートスクール(美術部門)を開催しました。

開催概要

 国内最高峰の芸術教育機関である東京藝術大学から講師を迎え、美術の学習や作品制作において基礎となるデッサンを楽しみながら体験することで、さらなる美術への興味や向上心を引き出すアートスクールを開催しました。

実施時期

平成29年3月4日(土)~5日(日)

実施会場

青森公立大学(青森市大字合子沢字山崎153番地4)

講師

東京藝術大学 美術学部(東京都台東区上野公園12-8)
磯﨑 えり奈(美術教育研究室 非常勤講師)
白田 祥章(美術教育研究室 非常勤講師)
井戸川 敦(教育研究助手)
北郷 江(教育研究助手)

講座内容

鉛筆又は木炭による静物・石膏像のデッサン集中レクチャー

実施レポート

 当日は、高校生30名の他、美術の先生方の見学もあり、美術の基礎であるデッサンについて、道具の使い方からモチーフのとらえ方など、さまざまな知識と技術を学びました。

1日目

 1日目の開講式の後は、2つの石膏像、4つの静物画モチーフの中から、さっそくどれを描くか選び、夕方まで集中してデッサンに取り組みました。

  • さまざまな素材、形状の物の組み合わせ。
  • こちらは構図が難しい上級者向け?
  • 真剣なまなざしで選ぶ参加者の皆さん
  • 自分でどうトリミングするか考えます
  • 木炭デッサンについてまず道具の説明から
  • 木炭の芯の抜き方を説明
  • 鉛筆での表現はさまざまな硬さを使い分ける
  • それぞれの硬さによるタッチの違い
  • いよいよデッサン。先生が優しくアドバイス。
  • デッサンスケールでモチーフをとらえる
  • 光の当たった場所など木炭での表現を解説
  • 先生がデッサンのお手本を制作
  • 見方を変えてモチーフをとらえる
  • デッサンのポイントを解説
  • より良くなるように先生が手を入れることも
  • 真剣な表情でデッサンに励む参加者たち
~1日目まとめ~
  • 各ブロックごとに絵を並べて先生がコメント
  • 他の人の作品を見るのも勉強
~交流会~
 夜の部では、青森公立大学の敷地内にある国際交流ハウスで、講師の先生方も一緒に夕食をとり、質問を受けるなど交流を深めました。
  • 素敵なサロンで夕食
  • 参加者からは将来の進路に関する真剣な質問も
  • (写真左から3人目)白田先生
  • (写真中央)井戸川先生
  • (写真左)磯崎先生
  • (写真左)北郷先生
[主な質問と回答]
Q)学校の勉強で、数学は重要ですか?
A)いわゆる数学というより、算数のレベルかもしれない。たとえば、建築なんかだと、計算が間違っていると建物が建たないから。そういう最低限必要な計算はできないといけないものもある。

Q)面倒くさいと思ったことはありますか?
A)
●作品のためだったらと思えば、面倒くさいというようなことはあんまりないですね。
●仮に受験の場合は同列なので、めんどくさいと思うところは、他の人もめんどくさいと思ってるんですよ。ところが、そのめんどくさいと思うところを一歩やるかやらないかで、随分点差が開くんですね。受験の場合は、入学のためにはある程度がまんしてやっていく必要があると思います。その忍耐力っていうのは、のちのち生きると思います。
●めんどくさいと思う先にあることを思えば、めんどくさいという気持ちに折り合いがつけられるのかなと。それでもなお、めんどくさいと思うならば、きっと他の手段とか何かあるんじゃないかなと感じました。きっとみんな、その先にある結果を求めているから、めんどくさいと思わないんじゃないかな。

Q)推薦入試や志望理由書にはどういうことを書いたら、「うわぁ、この子ほしい!」と思いますか?
A)うまいこと書く人を求めているわけではなくて、どういう思いを持っているかを伝えるものだから、大切なのはどういうことを書いたらいいかではなくて、自分の中にどういう考えが、気持ちがあるかに立ち向かわないと、やり方を外に求めてもそれはあまり意味がない。自分が持っている問題とか、興味を持っていること、それがひいては自分の作品の骨になるから。それがあるかないかで評価される。あまり稚拙であったら確かに困ると思うんだけど、自分が何がしたいのかを書けばいいんじゃないかな。
2日目

 2日目は、午前中は1日目に続いてデッサンを行い、完成を目指しました。午後からは講評会を行い、すべての作品について先生方から講評をいただきました。

  • 皆さんすごい集中力!
  • 木炭で透明な花瓶を表現
  • 花はコツコツ練り消しで柔らかさを出す
  • 白黒の世界でもリボンの赤が伝わるように
  • 先生方合作のデッサン。木の木目、パンのぱりぱり感、花の柔らかさなど、質感が伝わってくる。
~講評会~
 すべての作品を1列に並べ、全員で鑑賞しながら講評を聞きました。
  • 司会は事業担当の西山大基助教
  • ブルータス胸像のデッサンについて
  • 聖ジョルジョ胸像のデッサンについて
  • 鉛筆の静物画デッサンについて
  • 木炭による静物画デッサンについて
  • 美術教育研究室代表の本郷寛教授
◇講師の先生からの主な講評
○デッサンはすべての基礎。「上手に描くこと」より、「見ること」がそれ以上に大事。
○わからないことはたくさんあると思うけど、わからなかったら全部描けばいいんです。情熱を持って楽しんで。
○写真を撮ったら、白黒だと同じように写るかもしれない。でも絵はそれじゃダメで、色の濃さ、明度を描き分けないといけない。
○青森にも、県立美術館などがあるので、できるだけ足を運んで本物に触れてほしい。

◇本郷教授の全体講評
○自分が下手だと思っている人は、課題を持っているから、必ずうまくなります。そのためには、まずたくさん描いて、手数を繰り返す。それは、対象を「見ている」ということだから、見え方がどんどん深まる。そういうことを繰り返していくということを忘れないでほしい。
○美術には色々な分野があるけど、君たちは今、基礎的なことをしっかり勉強してほしい。だから、デッサンは大事なんです。今回は、ひょっとしたら今までで一番充実した一日半だったのではないでしょうか。こんなに集中して描くことはないでしょう。
○芸大では、みんなが一定の目標・課題を持って、一生懸命やっています。君たちも、あきらめず、自分の目標に向かってしっかり頑張ってください。

終了後、参加した高校生の皆さんからは、

・「普段の教室では教えてもらえないことを教えてもらって、自信も持てるようになり、自分の進路を大切にしようと思えるようになったいい機会でした。」

・「光や面の取り方を学ぶことができたし、他の学校の生徒と一緒に描くことができて楽しかった。ぜひもう一度参加したい。」

・「先生たちがそれぞれわかりやすく教えてくださったので、自分でもわかるくらい良くなったと思います!」

・「自分の短所がわかりました。上手な人の絵を見て、心が折れそうにもなったけど、これをバネにして、これから更に満足できる絵を描けるように、楽しみながら技術を磨く努力をしていきたいと思います。」



といった声が聞かれました。


参加された皆さんにとって、有意義な機会となったようでうれしいです!
御参加いただきありがとうございました!!

この記事についてのお問い合わせ

環境生活部 県民生活文化課 文化・NPO活動支援グループ
電話:017-734-9208  FAX:017-734-8046

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • googleplus
  • LINE

フォローする

  • facebook
  • twitter

みなさんの声を聞かせてください

このページの内容に満足しましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

送信前に確認

このページの県民満足度

県民満足度